すでに、Twitterなどに書いている通り、今日から10日まで、7月の時と同じ病院に再び入院してきます。
以前から決まっていた、予定通りの入院です。
7月に入院した特に、実に多くの方からご心配をいただきました。改めて御礼申し上げます。
今回は、自分の病気について、お話したいと思います。
といっても、全然深刻な話ではありません。
僕が、今おつきあいしている病気。それは、アクロメガリー(先端巨大症)といいます。
頭の中央にある間脳下垂体に、15mmほどの腫瘍があります。命に別状のない、良性のものです。
ただ、この腫瘍のせいで、僕は成長ホルモンが健常者の100~200倍、分泌され続けているそうです。
成長ホルモンが過剰に分泌されると、どうなるか。
小児が発症した場合は、身長など身体全体が大きく成長する、巨人症になります。
一方、僕のように成長期の過ぎた成人が発症した場合は、手や足、唇など、身体の様々な"末端"の部位が肥大します。この症状を、アクロメガリー(先端巨大症)といいます。
僕の手がごっつくて、ボーリングのボールに指が入らなかったり、肋骨の形が普通の人とかなり違ったりしているのは、実はこの病気が原因だったのです。
アクロメガリー自体は、直接生命を奪うことはありません。しかし、ホルモンが異常に分泌される結果、高い確率で、実にさまざまな合併症を引き起こします。
糖尿病、高血圧、高脂血症、睡眠時無呼吸症候群、視野障害、変形性関節痛、甲状腺異常、大腸ポリープ、動脈硬化……。
こうした病気にかかりやすくなる結果、アクロメガリーの患者は死亡リスクが健常者の2倍となり、平均寿命も10~15年程度縮まります。
僕が7月に12日間にわたって検査入院したのは、これらの合併症の有無を、ひとつひとつチェックするためでした。
そして、検査の結果、僕には心配されたほどの合併症はありませんでした。
唯一、発見されたのが睡眠時無呼吸症候群。全く自覚症状はなかったのですが、医師によればそれなりに重症なんだそうです。アクロメガリーによって、舌や扁桃腺まわりの組織が肥大し、気道を圧迫している可能性がある、と。そういうわけで、今は自宅で寝る時は、ちょっとした機械を付けています。
もうひとつ、数年前から患っている両膝の関節痛も、アクロメガリーの合併症である可能性が強く疑われるようです。
では、この病気。どうすれば治るのか。
基本は、外科手術です。全身麻酔によって、腫瘍を切除します。
というわけで、10月15日に下垂体腺腫の切除手術を受けることになりました。
頭の手術といっても、開頭手術ではありません。鼻の穴からアクセスする安全な手術法が確立されており、術後も傷の残らない方法で手術を受けることができます。手術後は、その日から一般病棟に戻り、遅くとも2週間以内に退院できる予定です。
ただ、その前に薬を投与して、腫瘍をある程度小さくしておくことになりました。
明日からの入院は、それが目的です。
前回の入院時に一度試しており、特に副作用もなかったのですが、効力が1カ月持続するよう、ある程度強い薬を投与するため、念のため入院しなくてはならないそうです。もっとも、ほとんど様子を見るだけなので、よっぽどのことがない限り前回以上に暇なのだとか。仕事道具も一通り持っていきます。
全身麻酔の手術は不安もありますが、運の良いことに、最初から最先端の医療を受けられることになり、自分の身体の状態もすべて明らかになったので、むしろホッとしています。
今回の入院の最後には、強烈に痛いと噂の筋肉注射が待っており、それが今のところ最大の不安ではあるのですが……。
今後は、この病気が発見されてからの話も、綴っていきたいと思います。
ではでは、行ってまいりますm(_ _)m
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