仕事のメール
「お世話になっております。先ほど、ゲラを○○さんにオワタししました」
俺オワタorz.
7月に、メディアファクトリーから写真集を出します。
小学館文庫「秘境駅へ行こう!」シリーズの著者で、秘境駅探検家として知られる、うっしーさんこと牛山隆信さんとの共著による写真集『秘境駅』。
●書名:『秘境駅』
●著者:牛山隆信・栗原 景
●判型:ミニ写真集サイズ(170mm×190mm)
●定価:1680円(税込)
●ページ:112ページ(フルカラー104P、モノクロ8P)
●発行・発売元:㈱メディアファクトリー
●発売日:2008年7月4日(金)
■内容
周りに人家がまったくないため、利用者がほとんどおらず、駅に通じる道もない駅。そんな鉄道でしか到達できない駅を「秘境駅」と名付け、秘境駅を捜し求めて全国をめぐる牛山隆信による、秘境駅の写真集。人里から離れた深い山奥にぽつんと存在する秘境駅の姿を、肥薩線や飯田線、宗谷本線などから厳選して27駅収録しています。巻末には、実際に秘境駅を訪れるためのガイドとして、秘境駅の見つけ方やアクセス方法、必要な装備なども掲載。鉄道旅を、さらに楽しめるようになる一冊です。
この写真集には、全国27の秘境駅が紹介されています。僕はそのうち北海道、大井川鉄道井川線、飯田線の15駅について撮影を担当。今年の1月から、3回に分けて取材を行いました。秘境駅シリーズのファンの方にも、鉄道趣味には普段あまり縁のない方にも、新しい旅行書として楽しんでいただけると思います。
最初は、牛山さんのお手伝いという感じで参加した企画でしたが、牛山さん、編集担当の江守さんと大変盛り上がり、かなり気合いの入った、充実した内容になりました。不満点は……、もっと見せたい写真がたくさんあることでしょうか?
基本的には、牛山さんの著書というべきなんだけど、僕を知っている方にも、見どころはあります。もちろん、秘境駅の独特の雰囲気を楽しんでもらうのもそうですが、ポイントは、天候(笑)。最初の取材となった飯田線のページを開くと、きっと笑ってもらえることと思います。
取材の裏話など、発売までに少しずつ、まったり語っていきます。どうぞよろしくお願いします。
そういうわけで、昨日の取材ルート。
東京7:08(とき305)8:08高崎8:23(727M)9:27水上9:50(1733M)9:59土合11:42(8737M~1737M)12:10越後湯沢[ぽんしゅ館]13:03(MAXとき324)13:54大宮14:06(やまびこ55)15:11福島15:56(451M)16:26峠[峠の茶屋]19:03(446M)19:31福島19:47(やまびこ222)21:32東京
こんな感じ。土合と峠なんて、全然方角が違うような気がするけれど、新幹線を活用するとけっこう無理なく回れるものだ。流石に、帰りはちょっと疲れたけど。
今日は、土日きっぷの2日目を利用して、茨城のほうに取材(というか撮影)に行くつもりだったけど、さすがにこの土砂降りなので、明日に順延。明日は別途JRの運賃を払わなくてはならず、大損害だ。
今日は、1日韓国語関係のゲラチェックとする。かえって段取りは良くなった。
午後は、昔と変わらぬ力餅を売っているあの駅へ。
うつくしまの駅から、普通列車に乗っていると、車掌が検札に来た。と、後ろの方でなにやら乗客と軽くもめている。
「お客さま、どちらまで行かれますか?」
「ああ、有楽町から乗ってね、大回り中です」
……大回り中?
「大回り中とは……」
「うん、この切符でね、小牛田に出て、また東京に戻る。途中で降りなければいいんでしょ?」
うーむ。
大回り乗車とは、首都圏などの、大都市近郊区間と呼ばれるエリア(首都圏の電車に貼ってある路線図の範囲)内であれば、実際の乗車経路にかかわらず、最短の経路で運賃を計算するという特例だ。たとえば新宿から上野へ行くには、御茶ノ水・秋葉原で乗り換えるルートと、神田で乗り換えるルート、そして池袋経由で山手線を乗り通すルートがあるが、いちいち経路通りに運賃を計算していては面倒なので、最短経路である秋葉原経由で計算する。これを逆手にとれば、有楽町から横浜、八王子、川越、大宮、上野とまわって東京で降りた場合でも、運賃は最短経路の130円でよいということになる。これが、大都市近郊区間の「大回り乗車」という遊びだ。
車掌は、乗務員室から時刻表を持ってきた。
「お客様、こちらをご覧になってください。大都市近郊区間の特例というのは、この範囲内でお乗りになる場合の特例で、そこから出てしまうとお乗りになった経路通りに運賃が必要になるんです」……
どうやら、その乗客は有楽町から130円区間のきっぷを持って、山形へ向かうこの列車に乗ってしまったらしい。最近鉄道ブームとやらで、「大回り乗車」もあちこちのメディアで紹介されているが、やはり、よく理解せずに真似をして間違えてしまう人がいるようだ。
まもなく、僕の目的地の駅に着いたので、この乗客がどうなったかはわからない。誤乗扱いとして無料で帰ってもらうこともできるが、味を占められては困る。さて、どのように対応したのだろう。
あ、そうそう、写真は明治27年創業の、あの力餅。相変わらず、柔らかい餅とすっきりしたこしあんがおいしかった。
某駅で260カットほど撮影。駅の取材は先週で終わったと思いこんでいたら、また別の会社から飛び込んできた。鉄な方には有名な、あの駅だ。
1時間半では不足気味だったが、なんとか終えて、今はその先の温泉で有名な新幹線停車駅。スキーシーズンでないとガラガラで、地酒を混ぜているという駅付属の温泉施設は貸し切り状態。つい、写真を撮ってしまった。
これから、上りの新幹線に乗車する。
目の前で、ヲタっぽいおっちゃんに朝がゆ最後の一個取られた泣
まあ、それにしても、湘南色の115系なんて久しぶりだ。
座席も、リニューアル済みとは言えボックスシート。かなり、旅っぽくなってきた。
今週末も撮影の仕事で地方へ。今日と明日は別の仕事で方角も違うが、横見さんのアドバイスで土日きっぷを利用することにした。
週末の朝だけど、上越新幹線は比較的空いている。
上越新幹線、何年ぶりだろう?
今日は久々に実況中継します。
松屋の新商品、「麻婆カレー」。中国・四川名物の麻婆豆腐と、インドが誇る食文化、カレーの幸福な出会いだ。
だが…… なんだか、気になる。
松屋フーズさん、ポスターの背景に写っているの、南大門市場なんですけど……。
予算の関係だろうか……。
写真データをバックアップ。もはや、DVDでは容量が足りない。
DVDの容量は4.7GB。僕が一眼レフで使っているコンパクトフラッシュカードは、8GB(×3枚)だ。CFカード1枚を、DVD1枚にバックアップできないのは非常に困る。最近は、写真の仕事なら1日10GBくらい撮ったりするから、DVDは3枚必要になる。1日の取材内容が、複数のDVDに分かれるのは、かなり効率が悪い。
二層ディスク(DVD-R DL)ならちょうど良いのだが、まだまだメディア単価が高すぎる。国産品が1枚100円程度まで下がってくれないと、使えない。
今は、秋葉原のあきばお~で、国産品の50枚入りスピンドルパックを2つずつ買っている。それでも、取材が続けば数ヶ月で底をつく。
2003年、写真を含めたフリー稼業を始めた頃は、JPG中心で1日にたくさん撮っても500MB程度だった。バックアップはCD-Rでなんとかなったものだ。それが、一眼レフを買った2004年からはRAWデータを使い始め、1日平均1GBを突破。DVD-Rを導入した。それから4年、DVDも限界が来たようだ。
早くBlu-rayディスクが普及してほしい。Blu-rayも、4~5年で陳腐化するのだろうか。恐ろしい……。
仕事の合間や、明け方寝るときにちょろちょろと進めていた、「涼宮ハルヒの約束」。どうやら、大部分のエンディングをクリアしたようだ。一大ブームを巻き起こしたライトノベル&アニメシリーズ「涼宮ハルヒシリーズ」のプレイステーションポータブル用ゲームだ。
てっきりギャルゲーだと思って無関心だったのだが、どこかで「これなんて『ビュー×ィ×ルド×ーマー』?」という記述を見て興味をひかれ、仕事の合間にやってみた。ちなみに、アニメは一応一通り見た。
文化祭を目前に控え、主人公の高校一年生キョン(=プレイヤー。あだ名で、本名は不詳)は、涼宮ハルヒら"SOS団"のメンバーで撮影した自主制作映画「朝比奈ミクルの冒険EPISODE00」の編集作業に取り組んでいた。「超監督」涼宮ハルヒの指示のもと、連日部室で徹夜を続けていたキョンだったが、気がつくとすでに文化祭前日の朝。顔を洗いに外に出ると、校内は文化祭前日特有のあわただしい雰囲気に包まれていた。そこには、いつものようにハルヒや朝比奈さん、長門、古泉、鶴屋さんといった面々がいたが、しかし彼らと会うたびに、キョンは奇妙な「既視感」にとらわれる。そして、学校に起きている異変が、徐々に明らかになっていく……。果たして、キョンは無事映画を完成させ、文化祭当日を迎えることができるのだろうか。
ゲームは、シンプルな選択型アドベンチャーゲーム。朝、昼、午後、夜と、学校のMAP上で行く場所を選択すると、それに合わせて物語が分岐していく。主人公のモノローグと、登場人物との会話によって話が進み、台詞は主人公を含めて、アニメ版の声優によるフルボイス。つまり、すべての台詞に音声が付いている。小説で言う"地の文"もキョンのモノローグであるから、ひたすらキョンが喋っているわけだ。ストーリーは途中から10種類くらいに分岐していくので、単純に言って小説5冊分くらいの分量があったはず。声優の皆さん、特にキョン役の杉田智和氏はお疲れさまである。
時々、「S.O.S会話」という会話イベントが発生する。ここではプレイヤー自ら話題を選び、それによって相手の印象が良くなったりしらけたり、時にドキドキしたりする(笑)。相手の気分を盛り上げたり、鍵となる話題に言及して会話を終わらせればストーリーが進む。しらけた雰囲気で終わらせると、先に進めなかったり失敗ストーリーに入ったりする。厳密にはもう少し複雑だけど、まあそんな感じのシステムだ。
で、感想。結論から言うと、かなり面白かった。
この手のゲームは、原作から逸脱したパラレルワールド的なストーリーが多いが、これは後付けにしては巧く原作の流れにはめ込んでいる。アニメなり小説なりの原作を知っていないと、よく分からないであろうところも多かったが、一応アニメは押さえてあるので問題なし。
ハルヒシリーズというと、「ハルヒ萌え」「長門は俺の嫁」といったキャラ萌えのイメージが強いが、実際には様々なSF要素、他作品へのオマージュ&パロディが鏤められた、かなり練り込まれた物語である。
不思議なもので、ひたすら喋るキョンの話を聞いていると、だんだん友だちの愚痴を聞いている気分になってくる。この、主人公が妙に冷めていて、突き放して世界を見ている辺りが、ポイントなんだろう。やたらとアツい人間、たとえば涼宮ハルヒの視点で描かれていたら、とっくに疲れ果てて投げ出していたに違いない。そうそう、僕にとっては、この「キョン」という名前もポイントだ。他人のような気がしない。
そして、安直な恋愛話ではないのが良かった。いや、そういう部分も多少あるのだが、基本は「仲間」の物語だ。僕は、やっぱりそういうのが好きらしい。
でも、正直難しかった。ストーリーは、「I」から「VII」まで7章あるが、IIからIIIに行くのが特に難しい。失敗すると、同じ章を繰り返しとなり、一定回数繰り返すと、自動的にゲームオーバーになってしまうのだ。どうやればIIIに進めるのかわからず、何度ゲームオーバーになったことか。無意識のうちに好みの人物にばかり話しかけていて、それが先に進めない原因だったようだ。
最低限、アニメを見ておかないと意味不明の部分が多いだろうが、小説なりアニメなり、原作を見たことのある人ならやってみて損はないゲームである。
じゃあ、次は「コード×アス」ですかね。いやいや、こっちは原作見てないから。
あれ、今日は日曜日だよね。
歩行者天国が、やってない……。
ついに、中止になってしまったのだろうか?
というのはウソで、今日は雨天中止。歩行者天国は、基本的に雨天中止である。
とは言え、秋葉原の歩行者天国が存亡の危機に立っていることは事実。
今までは、半分大目に見てらい、定期的に注意・排除されるという感じだった秋葉の路上パフォーマンスだったが、沢本あすかのような逸脱した行為を始める人間が出たせいで、取り締まりが非常に厳しくなっている。
最近では、歩行者天国になると、大勢の警察官が出て、「路上パフォーマンス禁止」「立ち止まり禁止」を呼びかけていた。ぴりぴりとした空気が流れ、これならホコテンなんてない方がマシじゃないか?とさえ思ったほどだ。
路上パフォーマンスは、竹の子族と同様消えてしまうのだろうか。わいせつまがいの行為が論外としても、秋葉の文化が消えてしまうのは残念なことだ。UDX前広場あたりの私有地で、登録制ででもいいから残せればいいのに、と思うのだが。
平和島競艇場に来た。「平和島競艇トレインフェスティバル」のイベントで、横見浩彦さんが鉄道アナリストの川島令三さんや木村裕子さんと共に出演するというので、顔をだしたのだ。
平和島に来たのは、実に15年ぶりだ。前回は、学生時代、日本テレビの「夢の船コンテスト」(鳥人間コンテストの船版)で記録伝達のアルバイトをした。あの当時に比べると、きれいな建物が増えたような気がする。
横見さんと川島さんのトークショーは、バリバリの鉄ヲタと硬派な鉄道アナリストという不釣り合いとも思える取り合わせが面白かったが、舟券販売中限定ということで時間が短かすぎたのが残念だ。7月25日に、メディアファクトリーから横見さんと川島さんの対談本「すごい列車」が出るので、それを待つことにしよう。この本、内容は見ていないが、意外にも?川島さんが大変乗り気だったそうで、これまでとは一風違った作品になるに違いない。
木村さんも相変わらず元気そうだったが、そろそろ違う展開を見てみたいところだ。最近は「鉄道好きの女性」も珍しくなく、「木村裕子にしかできない何か」を見せてくれることを期待したい。
トレインフェスティバル自体は、ステージイベントのほかHOゲージの展示・運転会とプラレールコーナー、グッズ販売と言った感じ。競艇場にできるだけ多くの家族連れを呼び込もうというイベントなのだけれど、見ていた限りでは、トレインフェスティバル目当ての人と競艇目当ての人は、完全に別のようだった。
イベントは14時半にはさっくり終わり、横見さんと木村さん、そして川島さんに挨拶して退散。スタンドへ直行し、目を付けていた生ビールとモツ煮込みを注文。府中競馬場もそうだが、公営競技場は競技よりも周辺にあるシブイ飲み屋が魅力である。
さっさと帰って仕事を再開しなくてはならないが、久しぶりに外出した開放感もあり、品川からふらふらドレミファに乗ってしまった。今は横浜。そろそろ帰るとしよう。
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