
スターアライアンス専用の南ウィング
ソウルに到着。成田空港からここまでの出来事をダラダラ書いてみる。
17:29 成田空港到着。まずは、ソウルの考試院(アパート)に電話した。
「これからソウルに向かいますんで、明日そちらに行きます」
「今日ソウルに着くんでしょ? 今夜はどうするの」
「今日は到着がかなり夜遅くなので、ホテルに泊まります」
「いや、そんなところに泊まることないよ。49号室のカギ空けておくから、そこでまずはゆっくり寝なさい」
18:35 南ウィング37番ゲートからユナイテッド航空883便に搭乗。ボーディングパスを搭乗口の機械に入れたら、「ピーッ」と音がして止められた。
「くりはら様、本日はビジネスクラスとなっております。こちらのチケットをどうぞ。」
意味不明の、いきなりのアップグレード。チェックインの時、「足下の広いユナイテッドエコノミーはいかが」「ビジネスクラスへのアップグレードは1万1000円」などと、機械にさんざんサジェッションされたのは何だったのだろう。僕が腰を悪くしていることを知っていたのだろうか。おそらく、オーバーブッキングが原因だろう。搭乗口で座席を指定されるユナイテッドらしい話だ。
ターミナルはがらがらだったが、滑走路はやたらと渋滞し、離陸したのは19:44頃。今日、午前に高知空港で胴体着陸の事故が起きていただけに、少しだけ緊張した。
21:50 仁川空港に到着。こんなに遅い時間に個人で仁川に到着するのは初めてだ。手慣れた調子で到着ロビーに出てくると……両替所が、閉まっている。ロビーの両替所は、どこも22:00で営業終了らしい。係員にパスポートを見せて事情を説明し、税関横の両替所に引き返す。これは、ガイドブックに書かないといけないな。
23:05 清凉里行きリムジンバスで新設洞へ。昨年末は、このバスに携帯電話を忘れた。今日は家に忘れそうになったし、最近はこの携帯との相性が悪い。
23:40 仁寺洞前交差点で信号待ち。若い女性が、なにやら運転手に話しかけた。
「運転手さん、ここで降ろしてもらえませんか。隣に停まっているバスに乗るんですけど、あれが終バスなんです」
「こんな道の真ん中で、危険ですよ」
「あれに乗れないと、帰れないんですよ」
「そのバスの運転手さんに聞いてみなさいよ」
運転手は、ドアを開けた。
「あのー! すみませーん! そちらに乗りたいんですけど、いいですかぁ?」
110番バスの運転手は、ちらりとこちらを見てかぶりを振った。
「どうかお願いしますよー、終バスなんですよ、乗れないと、タクシーに乗らなきゃいけないんですー」
「……(無視)」
数年前までは、こうした便宜乗降はいとも簡単に認められたものだ。しかし、最近は停留所以外では乗客を乗り降りさせないようになってきた。バス停のはるか手前に停車したバスめがけて乗客が走る風景も、少しずつ減っているように思う。

↑新設洞でも大型の再開発が
0:00 新設洞到着。10分ほど歩いて、考試院を目指す。古い雑然とした町が残っていた新設洞も、だいぶ再開発が始まっている。数年たてば、ありがちなガラス張りの高層ビルが建ち並ぶことだろう。
0:20 考試院到着。院長に言われた49号室は、2003年に僕が住んでいた部屋だった。2004年に工事を行い、この部屋はなくなったはずだったのだが、いつの間にか元の姿に戻っていた。

2003年末まで僕が住んでいた部屋。当時は50号室。2004年3月に様子を見に来た時の状況

2004年5月には、この部屋を潰して倉庫にする工事が始まっていたのだが……

今日の状況。いつの間にか、元の姿に戻っていた。僕が留学時代に購入して使っていた、プラスチックタンスまで残っている
やけに立派なテレビが置いてある。音しか聞こえないNHKワールドプレミアムをつけてみると、桂歌丸の高座の声が聞こえてきた。出し物は、「井戸の茶碗」。まるで、ソウルに着いた僕を迎えてくれたかのようだった。
そういうわけで、明日から頑張ります。
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