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2006.12.31

行徳鳥造

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30日、イラストレーター&デザイナーの岡本くんと、行徳でささやかな忘年会。今年は、忘年会シーズンに韓国にいたために、大勢で集まっての忘年会は、ついに一度もなかった。寂しいようでもあり、出費が抑えられてありがたくもあり。

 訪れた店は、"行徳駅前歩いて2分の一等地♪"「浪花屋鳥造行徳店」。大学時代の同級生(なのか?)であるレイコ氏が、ご結婚を機に夫婦で始めた鳥料理店だ。ずっと行く行くと言っていたのだが、ようやく実現した。

 実は、レイコ氏と会うのは、たぶん卒業以来初めて。今年に入り、mixiを通じて再会した友達の一人だ。丸10年ぶりということになるが、ちっとも変わっていなかったのでほっとした。向こうも、僕を見て「全く変わっていないので驚いた」そうだ。僕の場合は、見た目に年齢が追いついてきたということだろう。まあともかく、日芸の友人たちは相変わらず老け込まない。

 さて、料理は、やっぱり鶏料理中心。特にブランドのある鶏ではないとのことだったが、どれも適度な柔らかさで、臭みもなくておいしい。串に刺した焼き鳥もあるが、メインは"串に刺さない焼き鳥"「匠鶏もも炭火炙り焼き」。網にネギともも肉を入れて炭火で一気に焼くのだそうで、肉が大きく、食べ応えがある。僕が食べたのは「親鶏もも炭火炙り焼き」だったが、鶏肉の歯ごたえを楽しめた。ネギにも鶏の旨味が染みこんでいるのもいい。そう言えば、友達と焼き鳥を食べるときは、いつも串からバラしている。それなら、最初から串のないこの方が道理に適っているというわけだ。焼酎が大好きというご主人の趣味?で、焼酎が充実しているのも僕好みだった。

 この年末は、友達の店をいくつか回れて良かった。

 そんなこんなで、2006年もいよいよ大詰め。このエントリで、2006年の総記事数は286となり、2004年の285を抜いた。ちなみに、これまでに公開したエントリは全部で850。しょうもないものも多いけど、まあよく書いたもんだ。

 来年は300くらい書きたいけど、どうだろう。まあ、引き続き自分の気分次第で好きなように書いていこう。

 今日、あと一回くらい書くかもしれないけど、とりあえず。

 今年も一年ご愛読ありがとうございました。

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2006.12.28

アキハバラデパート『ミスター陳』

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 今年いっぱいで、JR秋葉原駅のアキハバラデパートが、その長い歴史の幕を閉じる。

 このデパートの1階には、『ミスター陳』と言うラーメン屋がある。秋葉系の人なら、知らぬ人はいないという有名店?だ。

 ここの社長Sは、実は高校時代からの友人である。まあ、なんというか、一般的な言葉で言うなら、"旅友だち"。彼に会えば、話題は常に旅である。今日も、「特急『東海』が廃止になったら『ふじかわ』の運用はどうなるのか」という、実に旅情あふれる話題で盛り上がった。

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 『ミスター陳』は、元々彼の父親が経営していた店だ。本人は少し前まで某大手外食チェーンに勤めていた。温厚そうな見た目に似合って性格も温厚だが、飲食店経営の才能があるらしい。彼が店長に着任した店舗は、どこも業績を伸ばしていた。

 そうして、父親の跡を継ぎ、今は『ミスター陳』の2代目になったと言うわけだ。親父さんが病気をされて以来下がり気味だった士気と品質を引き上げようと、いろいろな努力をしているようだ。

 その『ミスター陳 アキハバラデパート店』も、今度の日曜日でひとまず閉店。お別れに、特別メニューという「サヨナララーメン」を食べてきた。

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 早朝から深夜まで営業し、"毎日食べられるラーメン"がモットーだったというこの店。そのせいか普通のラーメンは極めてシンプルな内容だったが、さすがに900円もする特別メニューは豪華だ。以前に比べると、スープはもちろん、チャーシューがずいぶん旨くなったように感じた。

 武蔵小金井にも店舗があるし、来年以降の展開は検討中らしい。ドラマ「電車男」のファーストシーンにも登場した(というか背景に映った)名店だけに、ぜひとも秋葉原で続けてほしいものだ。

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2006.12.24

彷徨える店たち

 韓国の店には足が生えていて、人々が寝静まる頃、自ら歩き出し、町を彷徨う。信じられないかもしれないが、本当だ。

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▲2004年6月

 2004年6月、明洞東ファッションストリートにあった、ジョルダーノである(②地点)。ユニクロが買収を計画しているとも言われる、香港資本のカジュアルチェーンだ。

 このジョルダーノが、同年11月、突然動いた。

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▲2004年11月

 動いた先は、明洞の中央、旧ユートゥーゾーンから西側に入ったところである(③地点)。これは、フランチャイズから直営に変わり、さらに規模拡大ということだったようだ。ここまでなら、よくある。

 だが、先週、僕は信じられない光景を目の当たりにした。

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▲2006年12月

 2006年12月、ジョルダーノ明洞店は、またしても移動していたのだ(①地点)。ここには、つい最近まで、GUESSがあったはずだ。

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▲2003年12月

 ここも、2003年秋にシアトルズベストコーヒーから変わって、3年経っていなかった。

 その隣(地点④)には、以前PUMAがあった。

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▲2004年10月

だが、現在、この場所にはConverseがある。

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▲2006年12月

 では、pumaは明洞から撤退したのだろうか。いや、上の写真の右の方をよく見てほしい。

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▲2006年12月

 そう、しっかり斜め向かいに移って、元気に営業しているのだ(⑤地点)。その隣の角(⑥地点)には、現在adidasがある。

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▲2006年12月

 ここも、2004年春までは、カジュアルブランドのWHO.A.Uがあった。

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▲2003年12月

 そのWHO.A.U明洞店も、今は北東角(⑦地点)で営業中である。

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▲2005年6月

 この他にも、ナイキやアスリーツフットといった店舗も、彷徨っていた形跡が認められる。
 やはり、韓国の町と建物は生きており、自ら行動していると断ぜざるを得ない。

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2006.12.22

訪日韓国人旅行者数が年間200万人に

 珍しく風邪っぴきで休養中。ノロウィルスや鳥インフルエンザではないのでご心配なく。

 日本を訪れる韓国人の数が、年間200万人を達成したとして、国際観光振興機構(JNTO)が韓国各紙に全面広告を出した。去年が年間で170万人台だったから、ものすごい伸びだ。ビザ免除のほか、円安ウォン高が強力に後押ししたのだろう。

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 そう思いながら読んでいたら。

安倍首相・昭恵夫人、韓国紙に全面広告

 この広告は、安倍首相から韓国国民へのメッセージとして伝える形式。日本を訪れた韓国人観光客の数は、1989年に韓国で海外旅行の自由化が始まって以来、2000年に年間100万人、07年には200万人を突破した。(朝鮮日報)

 ……韓国は、どうやら今2008年らしい。

 というのは揚げ足取り。広告の本文に「2000年の100万人突破から6年かけて云々」という記述が見えるので、これは2006年11月までの実績で200万人を突破した、の誤りだろう。おそらく、年間では220万人程度になるはずだ。

 ちなみに、韓国を訪れた日本人の数は、韓国観光公社のデータで、10月までに193万9000人。やはり、11月中に200万人を突破し、おそらく年間では230万人台に落ち着くだろう。

 日韓の相互訪問者数は、ほぼ拮抗の時代を迎えた。このままウォン高が続けば、来年は逆転も充分あり得そうだ。

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2006.12.21

ヨンチョルバーガー本店の今

 久しぶりに、安岩洞のヨンチョルバーガーイヤギ(話)。初めて聞いたという人は、ここここ、ついでにここを読んでほしい。まずは、再掲載になるが、ヨンチョルバーガーの変遷を見てみよう。

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▲屋台時代。2003年8月。

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▲30mし移転、店舗に。2004年5月。

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▲2005年12月。隣にクラシックバーガーもオープン。2005年12月。  

そして、今。ヨンチョルバーガー本店は、大通り沿いに移転して営業している。
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▲2006年12月
 いやあ、最初は見過ごすところだった。てっきり、新しいフレッシュジュースか何かのカフェができたのかと思ったのだが、よく見たらヨンチョルバーガーだった。
 屋台的なムードはすっかり消えたが、それでも店内にはまだまだ手作りの雰囲気が残っている。

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 元祖ヨンチョルバーガーとしてお馴染みの「ストリートバーガー」は今も1000W。コッペパンに、キャベツと挽肉を特製のタレ(とペプシコーラ)で炒め、ケチャップとマスタードをたっぷり載せたバーガー?だ。社長のヨンチョル氏を見かけることは少なくなったが、屋台時代と味は変わらない。その他、ストリートバーガーにチーズを載せた「チーズバーガー」1500Wと、野菜たっぷりの所謂ハンバーガーである「クラシックバーガー」2000Wが基本のメニュー。創業当初からの自慢だった、飲み放題のペプシコーラは、サイダーが加わり、ディスペンサーから好きなだけ飲めるようになっていた。

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 無一文から始めてここまで来たヨンチョルバーガー。ヨンチョル氏は、今も各地に増えた支店などを見て回っているらしい。ヨンチョル氏が自ら店頭に立つ姿を最近見ておらず、ちょっと寂しい。だが、この手の事業家にありがちな、ゴルフと株三昧ということではなさそうだ。大企業のチェーン店ではないので、支店をきめ細かく見て行かなくてはならないだろう。味のレベルを落とさずに、いつまでも頑張って欲しい。

 1年ぶりのヨンチョルバーガーは、相変わらず旨かった。

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明洞定点観測061220

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2003年5月19日
  ↓
(3年)
  ↓
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2006年5月13日
  ↓
(7カ月)
  ↓
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2006年12月20日

 約半年なので、さほど変わってはいなかった。が、new Balanceがなくなって携帯電話のKTFになり、CASPI CONUSからはCASPIブランドが消え、SKグループのカラーになった。

 後方の、ダンキンドーナツの向こうもけっこう変わっている。整形外科がひとつなくなったようだ。

 逆に、道の左側は変化なし。ユートゥーゾーンの跡地も、2年近く放置されたままだ。

 さて、2カ月後に訪れたら、この風景はまた変わっているのだろうか。

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フリーハグキャンペーンat明洞

 フリーハグキャンペーンが、YouTubeの動画をきっかけに世界中に広まっている。

 フリーハグキャンペーンというのは、「誰でも抱きしめます」という運動で、他人に対する博愛、無作為の親切などを象徴する行動ということらしい。そのルーツは2004年にさかのぼるらしいが、ネットを中心に突然有名になったのは、やはりシドニー発のYouTube動画がきっかけだ。

 韓国でも、学生を中心にフリーハグキャンペーンが広がっていると聞いていたが、明洞で初めてみかけた。

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 ちょっと迷ったけど、一応顔はぼかしておいた。

 すごくきれいな人ではないけれど、まじめそうな、かわいい感じの女子高生。制服姿で「フリーハグ」はやばいんじゃないかと心配をしていたら、やはり40代くらいのおっさんがLレンズを構えて付きまとっていた。よく見ると、カメラに「ハンギョレ」の文字が。新聞記者らしい。まじめな顔をして、盛んに話しかけては、メモをとっている。なんだ、仕事だったのか。それは失礼...と思ったら、いきなり抱きついていた。おじさんの表情は、ちょっとやばかった。

 僕らがカメラを向けていると、次々と人が集まってきた。ハグする人もいれば、一緒に記念写真を撮っている人もいる。普通に記念写真を撮っても、単に「制服の女子高生とのツーショット」という、ツマラナイ写真になるだけと思うのだが。

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 ハグに応じる人は、やっぱり若い人が多い。韓国では、年配の人にはなかなか馴染まない運動だろう。YouTubeの動画は、最初のうちは髭をはやしたヒッピー上がりのようなおっさんがやっていて、おばあちゃんと最初にハグするところはなんとなく暖かい気持ちになったものだ。だが、この女の子のフリーハグは、なんとなくハラハラして落ち着かない。僕に邪な気持ちがある証拠だろう。もちろん、僕はハグしなかった。

 ちなみに、今日の明洞にはこんな人もいた。変な日だ。

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2006.12.18

"光明線"初乗り

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 午後、空いた時間を活用して、やはり15日に開業した"光明線"に乗ってきた。

 "光明線"は、国鉄・地下鉄1号線始興駅から分岐する高速鉄道KTXの専用線を活用した路線だ。光明市の郊外に建設されたものの、停車するKTXが少なく利用者が伸びなかった光明駅を活用しようというもの。日本で言えば、東海道新幹線の品川-新横浜間に京浜東北線を走らせるようなものだ。いくら運行本数が少ないKTXとはいえ、高速専用線の本線上に昼間から通勤電車を走らせて大丈夫なのかという気はする。事故の心配ではなく、将来的にKTXの輸送力が大きく制限されるのではないだろうか。

 KTX光明行き電車は、龍山駅から発着する。40分に1本程度と、決して本数は多くない。

 始興駅14:00発の電車に乗ってみた。

 車内はガラガラ。いきなり、サラリーマン風の男性二人が、「光明行き」というアナウンスを聞いてまごついている。安養に行きたいらしい。

「これは光明行きで、安養には行きませんよ」

 教えてあげると、二人はあわてて電車を降りた。車内には、僕のほかは若い男性が二人。

「あのう...」

 一人が話しかけてきた。

「光明行きって、どこに行くんですか。珍しくて乗ってみたんですけど」
「KTXの光明駅に行くんですよ。KTXの線路を通って」
「えー、そうなんですか!?」

 ていうか、外国人の僕に聞かないでほしい。

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 すでに多くの乗客でにぎわっていた東豆川と違い、こちらはまるで知名度が低いらしい。全車両合わせても、20人程度しか乗っていないようだ。

 電車は、始興駅を出るとまもなくトンネルに入った。KTXなら、このトンネル内でスピードを上げ、光明駅を通過し再び地上区間に出るころには、時速300kmに達している。だが、この電車はいつもの1号線と同じように、時速60kmしか出さない。やがて終着駅のアナウンスが流れ、トンネルを抜けるとそこが光明駅のホームだった。面白くもなんともない。

 KTX光明駅は、本当に何もない、田んぼの真ん中に建設された巨大な駅だった。開業当時の、燕三条駅あたりを思い出す。

 釜山行きKTXが接近しているらしい。コンコースにぱらぱらと集まっていた利用客は、通勤電車には目もくれず、KTXのホームにぞろぞろ歩いていった。どうやらこの"光明線"は、通勤路線ではないようだ。新道林など、ソウル南部郊外に住んでいる人たちが光明駅からKTXに乗るための、KTX連絡電車ということらしい。だったら、最初から始興に駅を作れば良さそうなものだ。現状では、光明市街からもバス利用が必要で、始興、新道林、安養などからのアクセスも悪い。やはり、政治的な事情があったのだろう。

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 夕方、打ち合わせがあったので、バスで早々に市内に戻った。

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京元線電鉄化

 

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 15日に開業した、国鉄京元線電鉄化区間に乗ってきた。

 これまで、地下鉄1号線の起点は、ソウルの北郊外にある議政府北部駅だった。ここは戸籍上は国鉄京元線で、一駅南側の議政府駅から休戦ラインに近い新炭里までは、通勤型ディーゼルカーが1時間に1本走っていた。

 今回、議政府から、議政府北部を経て逍遥山までの電化複線高架工事が完了し、1号線の通勤電車が、逍遥山まで乗り入れを開始したというわけだ。これにともない、ディーゼルカーは逍遥山の一駅手前にある東豆川駅発着に変わった。

 地下鉄1号線を幹とする地下鉄・国電路線は、逍遥山からソウル市内を経て仁川、あるいは水原、天安までを結ぶ、きわめて長大な路線となった。

 僕が、京元線に乗ったのは、今から12年前。大学時代に、友人とはじめて韓国を訪れたときのことだ。当時の韓国国鉄には、旧型客車の各駅停車「ピドゥルギ」が健在だった。懐かしい雑型客車。3人がけという大ぶりのボックスシートで隣り合わせた老人に、流暢な日本語で話しかけられたものだ。

「このあたりは、昔は日本でしたからなあ」

 屈託なく言われた一言にどきりとし、つい、「昔日本が韓国にしたことは、申し訳なかったと思っています」と答えてしまった。まだ、ハングルさえ読めない大学生だった時代だ。

「何を言うんですか。若い人が、昔のことでそんなむやみに謝ってはいけません。もっと、これからのことを考えるべきです」

 韓国の人たちは、日本を憎んでいるとばかり思っていたので、この言葉には驚いた。思い出の中で美化されている部分があるのかもしれない。でも、この老人との出会いは、韓国に興味を持つ、最初のきっかけだったように思う。

 この会話は、議政府を発車してすぐの頃に交わしたように記憶している。ちょうど、今回電鉄化された区間を走っていた頃だ。おんぼろの雑型客車に乗ったその場所を、今は通勤電車で軽快に走り行く。僕が初めて韓国に来て、もう12年にもなるのだ。

 週末ということもあって、逍遥山や新炭里などにでかける行楽客で、電車はかなりにぎわっていた。いかにも近郊都市の通勤路線という趣になった東豆川、逍遥山を過ぎ、ディーゼルカーで新炭里まで乗りとおしてみる。新炭里に来るのも、12年ぶりだ。

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逍遥山駅に進入する新炭里行き。左は、逍遥山始発の仁川行き1号線電車

 ディーゼルカーも、いかにも軽い通勤タイプに変わったが、終着駅の風情はそのままだった。トンイルとピドゥルギの運賃の違いがわからず、揉めた窓口もそのままだ。雪の残る駅前をぶらぶらし、夕日を眺めてすごした。今日は、通勤電車に乗りに来たんじゃなかったっけ。

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新炭里駅に沈む夕日

pcの調子が悪く、フリーズしそうなので、いったんこの辺で。

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2006.12.17

日本-韓国間の国際SMS

 西新宿の事件には驚いた。僕の事務所から、徒歩5分も離れていない。

 さて。

 ganzanに、ソフトバンクの端末から僕の韓国の携帯電話に、ムンチャ(SMS)を送ってみてもらった。

 一通目。これは画面写真を撮る前に消えてしまったが、MMS、つまりいわゆる携帯メール、WEBメールとして着信した。昔のauのように、ネットに接続しないと内容を見ることができない。パケット代もかかってしまう。

 メールにタイトルを入れると、内容にかかわらずMMS扱いになってしまうようだ。

 2通目は、タイトルをいれずに送ってもらった。

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 これは、厳密には2通目ではないのだが、こんな感じで受信する。まさしく、ムンチャだ。

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 発信者の番号もちゃんと表示される。このメッセージ対して、そのまま返信することも可能だ。

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 韓国から日本のソフトバンクにメッセージを送り、ソフトバンク側の端末で受信が完了すると、受信した旨の通知も届く。

 ひらがなだけであれば、日本語で送信したメッセージも韓国の端末で見られるというのも便利だ。ただし、漢字を入れると文字化けするので注意しよう。

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 そういうわけで、ソフトバンクモバイルの韓国あて国際SMSはかなり使えるサービスだと思う。一通100円とかいうふざけた料金さえなんとかなれば、ものすごくうれしいのだが。ちなみに、来年の1~2月は、キャンペーンで料金が半額の50円になるそうだ。それでも高いけど。

 韓国側から、普通に送信した場合の料金は、いまひとつわからなかった。一通150Wという情報もあるが、専用のサービスを利用した場合の料金らしく、通常のメニューから直接送信した場合の料金はまだ確認できていない。SKtelecomのサイト、おそろしくみづらいので...。

 これでまた、ソフトバンクに一歩近づいた。

 いや、仕事ですから。

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2006.12.15

18時間ぶりの再会

 リムジンバスを梨大で降りて、携帯を出そうと上着のポケットに手を入れた。

 …?

 バスが、ゆっくりと動き出す。

 反対のポケットにも、バックポケットにもない。

 やばい、バスの中だ。

 友だちにメッセージを送り、ポケットにしまったとき、どこかに引っかかってきちんとポケットに入っていないような気がしたのだ。

 さあ、どうする。タクシーで追いかけるか? だが、あちこちのポケットを探っていたせいで、ずいぶん時間が経ってしまった。

 そうだ、仁川空港で、バス停を写真に撮っていた。そこに、問合せ先が載っていたはずだ。

 ところが、公衆電話が見当たらない。重い荷物を背負ってうろうろすること5分。やっとホテルミラボーの前に、電話ボックスを見つけた。

「あー、忘れ物ですか。それはこれから言う番号にかけてください。032の…」

 いきなり別の番号を言い出すので、メモが取れない。胸ポケットにあったPHSを取り出し、いわれたとおりに数字キーを押した。入力した番号が消えては大変なので、発信履歴に入れておこう。発信ボタンを押す。

「発信できません」

 ここは韓国。もちろん、発信履歴など残るわけがない。番号は、消えた。記憶を頼りに電話をかけたが、すべて間違い電話。

 とにかく、行きつけのパークホテルにチェックイン。部屋に入ると、蛍光灯が切れていて明かりがつかない。スイッチに手をやると、ボタンも割れている。だが、文句をつける余裕はない。真っ暗な中、部屋に備え付けのPCを起動した。

「スパイウェアが32個発見されました」

 この際、どうでもいい。

 リムジンバスのサイトにアクセスし、連絡先をクリックすると、ついに「遺失物問い合わせ番号」に行き着いた。

 今度こそメモを取り、部屋の電話を手に取ると、「市内通話のみ使えます」。さっきの公衆電話に駆け寄れば、手元の小銭は30ウォン。

 やむをえず、チョンジャたちのいる食堂「スラ」に急いだ。

「あれ、明日来るって言ってなかった?」
「詳しい話はともかく、ちょっと電話かして」

 ついに、リムジンバスの遺失物問い合わせに電話がつながった。

「あー、担当者がねー、食事中なんでー、あとでかけてくれますかー」

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 コンビジを食べて気分を落ち着かせ、40分後にもう一度かけてみた。

「えー、そのバスは、もうさっきここに着いて、また空港に発車しましたよ。そんな報告はなかったですけどねえ」

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 これは、もうダメかもわからんな。
 解約するかも、とか言ったから、自ら引き際を悟ったつもりなのだろうか。早まった真似をするやつだ…。

 最後の望みをかけて、頼んでみた。

「運転手さんに、私の携帯に電話をかけてもらってくださいませんか。運転手さんのすぐ後ろの席ですから、すぐわかるかと」

 5分後、リムジン事務所から電話がかかってきた。

「お客さん、ありましたよ!」

 こうして、今日15日の正午すぎ。清涼里駅前で、僕と韓国携帯LG-SD100は、18時間ぶりの再会を果たした。

「見つけたよ」
「もう、解約するなんていわないでくれる?」

 ↑イタタタタ ま、とにかくめでたしめでたし。

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2006.12.14

現在日暮里駅

現在日暮里駅

また、1週間だけ仕事でソウルに行ってくる。
先週と同様、13:55発のKEだが、今回は京成利用だ。
日暮里駅の工事も始まった。ほんと、このホームは狭くて危ないもんなあ。

明日は、京元線電鉄開業日。KTX光明駅への電鉄乗り入れも始まる。
高速専用線に在来線が乗り入れというのは初めて聞くパターンで、おもしろそうだ。時間あるかな。

スカイライナー発車。空いてる。

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ソフトバンクの携帯が、ムンチャに対応

 本日午前10時から、ソフトバンクモバイルは、韓国、中国との国際SMSに対応する。

ソフトバンク、国際SMSが韓国・中国の事業者に対応 

 ソフトバンクモバイルは、3Gサービスの国際SMSにおいて、韓国・中国の事業者と国際SMSが送受信できるサービスを14日午前10時より開始する。
(インプレス:ケータイwatchより)

 SMSは、ショートメッセージサービスの略で、いわゆるメールとは異なり、端末間で直接やりとりする短いメールサービスだ。ドコモやauでは馴染みが薄くなったが、ウィルコムでは「ライトメール」、ソフトバンクではずばり「SMS」として、今も利用されている。

 韓国の携帯メールは、今もこのSMSが主流だ。通称「ムンチャ」と呼ばれ、1通20文字以下と制限はきついが、僕も毎日何通も友だちとやりとりしていた。

 今日から、ソフトバンクのショートメッセージが、韓国や中国の携帯にも送れるようになる。

 韓国について言えば、SKテレコム、KTF、LGテレコムの全キャリアに対応、サムソン電子の705SC、706SC、707SCを使えば、ハングルでの送受信が可能になる。つまり、完全に韓国にいるのと同じ感覚で使えるというわけだ。

 やべー、欲しいかも。

 来年、サムソンはワンセグ対応端末を出すという噂があるし、出たら間違いなく買ってしまいそうだ。

 いやいや、仕事ですから。

 問題は、その料金だ。受信は無料だが、送信は1通100円。あまりにも高い。1月から、送信料割引のキャンペーンが実施されるらしいが、期間限定はやめてほしい。せめて、30円くらいにしてくれれば気軽に使えるんだけど。

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2006.12.13

そのまんま東が

宮崎県知事選に明日出馬表明。今回は、本当らしいですね。

ここところ忙しくて、ネタに踊らされたり、ニュースに疎かったり、さんざんでした。

そんな僕は、明日からソウルに行ってきます。まだ仕事中。コインランドリー行かなくちゃ……。

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ジャストシステムと手を組んだのは……

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 その昔、リリースされたオフィススイート「一太郎Office」は、ジャストシステムの大きな失敗のひとつだった。

 それ以来、ジャストシステムはオフィス系ソフトでは一太郎とATOKに専念していると思っていたが、最近表計算の三四郎が復活するなど、少しずつ製品を増やしていた。

 そして、来年、「一太郎オフィス」改め、「JUST SUITE」が復活する。

 しかし、ジャストシステムには、本格的なプレゼンテーションソフトがなかった。これまでは、グラフィックソフトである「花子」でプレゼンもできる!と宣伝していたが、やはり無理があったように思う。

 今回発表された「JUST SUITE」には、PowerPoint互換の本格プレゼンソフト「Agree2007」が同梱される。

 突然現れたプレゼンソフトに驚いたが、仕様を見ていて、もっと驚いた。

「開発:Haansoft」

 えー!

 Haansoftといえば、韓国の一太郎とも言うべきワープロソフト、「ハングル(日本名アレアハングル)」シリーズを開発している、「ハングルとコンピュータ社(以下ハンコム社)」ではないか。

 さらに仕様を見ると……、

「Agree 2007 で保存できるファイル形式:HPT(Agree形式)、PPT(略)」

 HPTファイル……。これは、まさしくハンコム社のプレゼンソフト、「ハンコム・スライド」のファイル形式だ。つまり、「ハンコム・スライド」を、一太郎シリーズのインターフェースに合わせてカスタマイズしたのが、「Agree2007」ということだ。

 調べてみたら、ハンコム社の英語サイトに、とっくに出ていた

 日本から撤退したように見えたハンコム社だが、ジャストシステムと手を組むとは。 

 なんだか、面白いことになってきた。詳しいことがわかったら、またレポートします。

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行きつけの

行きつけの

チャオチャオ餃子で一杯だけ飲んでます。
こういうのは、時間にメリハリのある会社員のほうが本当は楽しいね。
今日の仕事終わった!って割り切れるから。

カウンターの向こうで、馴染みの店員さんたちが盛り上がってる。
あとで参加してくるかな。

今日はとりあえずひとりでほっこり。

今日も皆さんお疲れさまでした。

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2006.12.12

韓国が日本を超える日

 いつかは、この日が来ると思っていた。日本が、韓国に追い抜かれる日が。

 その日は、思ったより早く来るようだ。

 ソウルの地下鉄初乗り運賃が、来年から140円になる。

 ソウルナビによれば、来年2月1日から、ソウルの地下鉄・バス運賃がまたまた値上げされるという。報道では、「初乗り900Wに」とか言っているが、騙されてはいけない。現金で乗った場合の初乗り運賃は、なんと1100Wになると言うのだ。今のレートで日本円に直すと、実に141円にもなる。

 首都圏電車特定区間のJR初乗り運賃が130円。とうとう、ソウルの地下鉄が、初乗り運賃で日本のJRを追い越すのである。

 もちろん、JRの初乗り運賃は3kmまでだ。対するソウル地下鉄は10kmまで。10kmで比較すると、JRが160円、ソウルが140円。20kmになるとJRが290円、ソウル地下鉄が165円と差は大きくなる。長く乗るなら、ソウルの地下鉄はJRよりもまだまだ安い。最近の、1万円=7万W台というとんでもないレートのせいでもあるだろう。

 それでも、ついにこの日が来たかという感慨は大きい。

 鉄道公社の運賃も、11月から平均9.3%上がった。

 公共施設だから、料金は安く据え置き、赤字分は税金等でまかなう。

 そんなやりかたも、そろそろ限界が来ているのかもしれない。かつて日本国有鉄道がそうだったように。

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2006.12.11

WILLCOM新製品

釣り(ガセネタ)だったらしい。ううう、だまされた。

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WILLCOM新機種来るらしい

WILLCOM新機種来るか

仕事を終え、中野サンモールのエクセルシオールでモーニングコーヒー中。

今日は2時から打ち合わせ。
12時くらいまで寝るかな。

しかし、今日はWILLCOMが何かすごい発表をするらしい。

8機種くらい出すとか出さないとか。
とりあえず、GPSとかFMラジオが普通にのっかったり、4xがどうたら、といった話題があるそうだ。ほんとか釣りかしらないけど。ま、esで満足しているんで今回は傍観に徹しますが、あっと驚くような製品があるといいな。

いやあ、眠れない。

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近未来通信、終了。

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先週末まではつながった、近未来通信のIP国際電話サービス「グローバルカードリローデッド」。

うめぼしこんぶからの通報を受け、確認したところ、とうとうつながらなくなった。

12月11日午前2時現在、近未来通信の国際電話サービスにかけると
↑うまくいかないので、右クリックで保存してから開いてください。

さようなら、近未来通信。あなたたちの胡散臭さとIP電話のクオリティは、忘れない。一刻も早く、騙した投資家たちを救済するように。

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W-ZERO3でJ-WAVE/BrandnewJを聞く

J-WAVEウィルコムが業務提携して、ネットラジオを配信するらしいと伝えたのは、先月末

実は、すでにβ版の運用が始まっており、W-ZERO3でJ-WAVEのネットラジオ「BrandnewJ」を聞くことができる。

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 β版ということなので、あまりおおっぴらに設定方法を書いてしまうのは問題があるかもしれない。

 と思ったら、今はW-ZERO3のInternetExplorerでBrandnewJにアクセスすると、自動的にBrandnewJモバイルに飛ばされて、聞けるようになっていた。前は、asxファイルのアドレスを直接入力するといった裏技が必要だったのだが。

 同じブラウザでも、OPERAやNetFrontでは、正しく動作しない。必ず、InternetExplorerを標準のブラウザに設定し、InternetExplorerからアクセスする必要がある。
 
BrandnewJ
は、今年の10月から、J-WAVEが本格的に配信している、ネットラジオだ。
24時間配信だが、基本的には昼の12時間は生放送、夜の12時間は、12時間前の再放送という感じらしい。ノンストップミュージックラジオ、ということでトークは少ない。

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 特筆すべきは、そのクオリティだ。PCでBrandnewJにアクセスすると64Kbpsで配信されるが、モバイルでは自動的に32Kbpsになり、PHS回線でも途切れることなく聞くことができる。走っている電車の中では少々厳しいが、歩行中や、カフェで一服している時などは全く問題ない。ネットラジオであることを忘れるほどだ。しかも、32Kbpsにしてはかなり音が良い。もちろん、ステレオ配信だ。バッテリーの持ちも、普通にネットをしているときと変わらない感じ。正直に言って、もう少し長持ちしてほしいが、無線LANのようにあっという間に切れてしまうというほどではない。これなら、充分実用になる。

 プログラムはFM放送とは大きく異なるが、テイストはやはりJ-WAVE。場所を選ばずに、日本全国いつでも聞けるのは、大きな魅力だ。

 できることなら、OPERAやNetFrontでも聞けるようになってほしい。
 本格配信の開始が楽しみだ。

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2006.12.08

そういうわけで3周年

 まあ、そういうわけでこのブログも、12月5日に開設3周年を迎えた。

 久しぶりに、自分の「ホームページ」を作りたいな、と思ったのは、2003年の夏頃のことだ。

 大学での授業が終わり、フリーライターとして活動を始めた頃で、自分の名刺になるようなサイトを作ろうかと思ったのだ。本当は、韓国のサイワールドのような、日記や掲示板、写真帳がもれなくついてくるサービスが良かったのだが、まだそういうサービスは日本にはなかった。

 シンプルなレンタル日記サービスは多数あったが、当時は画像もアップできるサービスが少なかった。いくつか登録してみたが、全然楽しくない。その頃からデジカメを本格的に使い出し、画像投稿機能は自分にとって必須の機能だった。

 そうこうするうちにたどり着いたのが、「ウェブログ」という言葉だった。2003年10月頃のことだ。

 当時は、ウェブログを始めるにはサーバの知識が必要で、無料のレンタルサービスはチャンネル北国.tvがやっているくらいだった。一応、チャンネル北国にも登録してみたが、いまひとつ使い方がわからない。

 2003年11月、ビザのために福岡を訪れた際、紀伊国屋や旭屋書店で一日中「ウェブログ」に関する本を読みあさった。「ブログ」という呼び方が主流になりそうなことや、だいたいの仕組みは理解したが、「MovableTypeを覚えて、レンタルサーバにインストールしよう」という話がほとんどだった。

 やっぱり、日記帳で我慢するか、ホームページビルダーでやるかなあ、と持っていた矢先の12月5日。

 購読していたメールマガジン「Mobile News」を読んでいたら、発行人の山田道夫さんが「@niftyのblogサービス『ココログ』を試用してみたら,かなりお手軽なので,そのままジュビロ磐田のファンサイトを作ってしまった」と書いていた。

 へえ、Niftyがウェブログサービスを始めたんだ……。

 早速@Niftyのサイトに行ってみた。会員ならとりあえず無料で始められるらしい。

 そうして、30分後にできあがったのが、最初のエントリ「あちこちで、はじまり。」だ。

 最初の3日間は、「ソウルを歩きながら……」というのがブログのタイトルだった。やがて、夏目漱石の「草枕」の冒頭をもじった「ソウルで、こんなこと考えた」になり、帰国後しばらくして今のタイトルに落ち着いた。何となく、4文字で略せないタイトルにしたかった。コンセプトも、最初の3カ月くらいはころころ変わっていた。

 始めた時は、こんなに続くとは思っていなかった。

 今までに書いたエントリは1100日間で828本、使用しているディスクサイズは111MB余り。

 今後とも、よろしくお願いします。

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2006.12.07

新宿西口にて

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 今日の夕方、新宿西口明治安田生命前でのことだ。

「Excuse me, can you speak English?」

 振り返ると、20歳そこそこの青年が立っていた。

 ……僕、外国人と思われた? キャッチセールス?

 一瞬いろいろ考えたが、すぐに気づいた。この人が外国人なんだな。

「Little... Where are you from?」

 相手は、面食らった顔をした。「あんまり…」はともかく、「どこから来たんですか」は予想外の質問だったようだ。

「……!? …… I came from Korea....」

 あ、やっぱり。

「韓国の方でしたか。では、韓国語でどうぞ」

 当然、相手は驚く。

「あ、韓国の方ですか?」
「いえ、僕は日本人ですが」
「(略)すみませんが、都庁へ行きたいのですが、どう行けば良いでしょうか」

 勝った。ここは明治安田生命ビルの前。都庁なんてすぐそこだ。

「ああ、そうですか。近いですよ。まず、地下に降りてですね。そちらへまっすぐ行けば左に……」
「地下に降りるんですか?」
「あ、地下と言ってもですね、正確には地下ではなく」
「はあ?」
「そこを降りると地下通路があるんですが、まっすぐ進むと、1階になります」
「階段を上るんですか」
「いや、そうではなくてですね……」

 西新宿の地形は、日本語でも説明が難しい。作戦を変える。

「それではですね、地下には降りずに、ここをまっすぐ進んでください」
「まっすぐですね」
「しばらくまっすぐ行くとですね……」

 ……"突き当たり"ってなんて言うんだっけ。

「三叉路があるので、階段を下ります」
「やっぱり地下に降りるんですか」
「そうではなくて、階段を下りるとそこが1階でして……」
「……?」

 沈黙が流れた。

「えーと、えーと、まっすぐ行くとですね…… そうだ、ホテルがあります」
「ホテルですか?」
「そうです。ホテルです。左側に、京王プラジャホテルがあります」

 だんだん、言語がジャック&ベティになっていく。

「そこに、入ります」
「中に入るんですか?」
「そうです。ホテルの後ろに都庁があります」
「……」
「ホテルの後ろに行きます。そこが都庁です」

 初級会話テスト、不合格。

 後で思った。あれが女性だったら、きっと僕は「では連れて行ってあげましょう」と言っていたのではないか。そして、都庁に着くと彼氏が現れ、ありがとうございましたさようなら、というパターン。

 えー、来週から韓国行って、言葉を鍛えてきます。 

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ココログ再開しました、が。

 ココログのサービスがが56時間ぶりに再開。これだけ長時間サービスをストップさせていたのに、結局メンテによって発生したトラブルを解決できず、メンテ前の状態に戻したらしい。おいおい……。毎月料金を払っているんだから、もう少ししっかりしてほしい。

 おかげさまで3周年、と書こうとしたら、異例の長時間メンテに突入し、挙げ句の果てに何も変わらないとは。ブログは、そんなに高度な技術なのだろうか。

 トラブルといえば、入院していたThinkPadS30が、メーカーの修理期間が終了し再起不能との連絡が来た。保険に入っておいたので、約3万2000円分のポイントをバックしてくれるらしい。

 去年の初めに、総額6万4800円で購入した中古ノートだった。約20カ月使って、実質負担は3万2800円。まあ、元は取ったかな。

 でも、また出張用のミニノートを買おうとすると、追加で4~5万投資しなくてはならない。正直痛すぎる……。Wiiでも買っちゃうか。

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2006.12.05

D-FAXまたまた値上げ

 もはや、1年に1回の年中行事となっている感があるが、またまたD-FAXが値上げするらしい。

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 2004年 1回10円+40秒10円
 2005年 1回20円+40秒10円
 2006年 1回30円+40秒10円

 2007年 1回40円+40秒10円

 ……。とうとう、最低料金が52.5円(税込み)になってしまった。ほとんどの場合、60~70円かかってしまうだろう。困ったことに、この通信料はすべて発信者負担なのだ。僕にFAXを送るために、通常は10~20円で済む通信料が、60~70円もかかってしまうのは心苦しい。

 しかも、最近受信できないケースが少しずつ増えている。サービス自体には全く問題がないが、IP電話の普及で、020にかけられない回線が増えているのだ。この前も、ある編集プロダクションから、受信することができなかった。

 こうなってくると、D-FAXを使い続けるべきなのが、迷いが生じる。というか、そもそも鷹山はD-FAXをやめたくて、こういう無茶な値上げを押しつけているのではないかとさえ思う。

 そういうわけで、受信側が一定金額を負担し、送信側は通常のFAXと同じように発信できるサービスを探してみた。

 そうして見つけたのが、net-Faxだ。

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 初期費用3150円、月々998円で利用できるサービスで、受信だけでなく送信もできる。100MBのスペースをもらえるので、好みのメールアドレスで受信するほか、WEBメールのようにサイト上でFAXを送受信することもできる。FAXはD-FAXと同様Tif形式で受信され、番号はIP電話の050で始まる11桁の番号が割り当てられる。送信処理はWEBサイト上で行い、料金は1枚16円。まあ、こんなもんだろう。

 サービスを提供しているのは、長野市内にある企業のようだ。聞いたことがないので、何年も継続して使えるのか、正直不安。ITやるなら、ウェブのデザインくらいもう少しなんとかしてほしい。スパゲティチェーンにパチンコ、IT、ネットカフェか……。

 いずれにしても、メールやウェブを利用したFAXサービスは、僕には必須だ。

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 W-ZERO3[es]の導入以来、1MB以下のFAXは、ZERO3に転送させている。ZERO3の小さな画面では決して見やすくはないが、とりあえずどこにいても内容を確認できるのはありがたい。もちろん、まだまだ韓国にいることも多い。D-FAXはほとんどトラブルフリーで便利に使ってきたが、さて、どうしよう。

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2006.12.04

郷に入っては……

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 日本の旅行会社に勤めるAさんが、ガイドのKさんと韓国ツアーの話をしていた。

「韓国では、みんなが同じ鍋に自分のスプーンを入れてそのまま食べますが、やはり日本のツアー客には、取り皿と取り箸が必要だと思うんですよ」

 これまで、多くの人が指摘してきた問題である。

「韓国の文化である、ということは理解しているんですが……。やはり、韓国に慣れていない旅行者のお客様は、どうしても気になってしまい、そのうち手をつけなくなってしまうんです」

 ガイドのKさんは、ちょっと考えて、言葉を選ぶように答えた。

「そうですね、日本のお客様のためには、そういうことをしていかなくてはならないですね。でも、韓国の文化には、みんなでひとつの鍋を囲んでつつくというのがありまして……」

「それはわかるんですが、最近は、SARSの問題もありますし、衛生的にお客様もシビアになっているんです。ですから、やはり外国人向けには……」

「そうですね……。衛生のことも大事ですから、やはりそれはきちんとしていかなくてはならないですね。そうなんですけど、韓国の文化では取り皿を使うとよそよそしいということもあって、ひとつの鍋をみんなでつつくのが……」

 堂々巡りである。

 これは、韓国の地方でよく見かける光景だ。外国人が快適に旅をできるように、外国人向けの施設やサービスを充実していかなくてはならない。それは、わかる。衛生面に問題があることも、認識している。しかし、頭のどこかに、「これが誇るべき自分たちのやりかたなんだ」という意識があるようだ。

 郷に入っては郷に従え。

 韓国の、特に地方自治体の人がよく使う言葉だ。自分たちの生活文化を、そのまま見てもらいたい。そんな意識から出てくる言葉だが、奥底には、"外国人の習慣に合わせることはない”という意識が隠れている。"ありのままの姿を見てこそ旅だ"という思いもあるだろう。

 ソウルの観光公社の人たちは、このギャップをよくわかっている。

 6年以上前の話だが、韓国のある地方を観光公社の人たちと回ったときのことだ。昼食の席で、地元の観光課職員の口から、「郷に入っては郷に従えというように、当地を訪れた外国人の皆さまには、私たちのふだんのやりかたをそのまま体験してほしい」という言葉が出た。

 これに、公社の人が反論した。「外国の人たちは、休暇で、ゆったりと過ごしたくて外国を旅する。せっかく我が国を訪れてくれた人に、外国の生活習慣に合わせたサービスを提供できなければ、誰も来てはくれない」。

 食事中に突然口論が始まったのは驚いたが、韓国のインバウンドの現状がかいま見えたような気がした。

 韓国の地方が、外国人にとって旅をしやすくなるのは、もう少し先のことだろう。しかし、それほど遠い未来ではないようだ。

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2006.12.03

次々入院中。

 新宿ソフマップのサービスセンターに、ThinkpadS30を入院させてきた。韓国出張用に使っている、だいぶ昔のサブノートだ。今回取材に持っていこうとしたら、液晶が表示されなくなっていた。

 さいわい、中古ながら購入時にソフマップワランティ3年保証に加入しておいたので、おそらく修理費はかからないはずだ。ハードディスクもだいぶ前に交換したし、これが直ればまた当分サブ機としてつかえるだろう。

 いや、バッテリーも潰れているので、それも交換しないといけないな。純正バッテリーはすでに生産が終了しているから、中身だけ交換する、専門業者のサービスを利用するしかあるまい。1万3000円くらいかかるはずだ。

 実は、キヤノンのEOS10Dも入院中だ。こちらはレリーズボタン(シャッターボタン)がへたってきたための交換修理。ボタンが時々引っかかって、戻りが悪くなっていた。取材中に壊れては大変なので、早めの交換修理に出したわけだ。こちらは、上限1万5000円の見積もりが出ている。

 また、クラッシャーの神が舞い降りつつあるのかもしれない。

 次は、何だ? 僕の予想では、プリンターがあやしい。

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スパークリング…

スパークリング…

コーヒー(笑)。

ドンキホーテで、10円だった。

飲んでみた。

程よい微炭酸、そして微糖…。

おいしくない。

コーヒーに炭酸を入れると、コーヒーの香りを感じなくなるらしい。これは、新しい発見だ。

炭酸と甘味料が合わさって、酸味のような味になる。甘酸っぱい、酸化した、コーヒーのようなもの。炭酸を入れただけで、味わいというものはここまで崩れるものか。

発売時のJ-CASTニュースを見ると、、メーカー担当者曰く「万人向けとは言えないが、はまる人ははまる。6人に1人は必ずはまる。はまった人だけ飲んでくれればいい」ということらしい。

それでは、6人に1人は、この炭酸コーヒーにはまったのだろうか。

税込み10円。

その事実が、すべてを物語っている。

サスケの前を横切るヤツ。

                                 つづく。(ウソ)

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近未来通信使ってました。

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 実は、近未来通信のユーザーだ。

 といっても、1000万円だしてサーバーを買ったわけじゃない。

 近未来通信の、国際電話用プリペイドカードを使っていたのだ。

 このカードは、3年くらい前に、留学生友だちのRに薦められて使い始めた。この手のプリペイドカードは、KDDIを初め、韓国、中国などの業者からさまざまなタイプが出ており、新大久保に行けば、店や露店でいくらでも買うことができる。韓国でも、駅の売店やコンビニでいろいろなタイプを売っており、特段珍しいものではない。

 僕が使っていた、近未来通信のグローバルカードリローテッドKJは、東京23区発信、韓国宛に特化したカードだった(専用ではない)。固定電話→固定電話の場合で1分7円という料金は、他社製品と比べてもかなり安かった。IP電話にありがちな遅延もなく、若干エコーがかる気はしたが、実用上は全く問題なかった。話題のSkypeOUTと比べても、使い勝手はかなり高かったと思う。もっとも、今にして思えば、投資家から回線代を騙し取った分、安くできたのかもしれない。

 今回の事件発覚で、IP電話としての利用実態はなかったかのような報道がされているが、少なくとも僕の周囲では使っている人はそれなりにいた。この程度のサービスで、1000万単位の投資を回収ができるほど収益が上がるのかは不思議だったが、ネット業界には良くある話なのでさほど気にしてはいなかった。

 IP電話サービスとしては、それなりにまっとうだっただけに、今回の事件は残念だ。来年早々にも、また韓国に電話をする機会が増えそうなので、近未来通信に代わるサービスを選ばなくてはならない。有名な業者が他にもいくつかあるが、トラックバックスパムを貼ってくる業者もあり、ややマルチの臭いを感じる。WILLCOMの国際電話サービス(30秒25円)で我慢しようか。

 今現在(12月3日0時半)、近未来通信のアクセス番号にかけると、「相手側の国番号と電話番号、シャープを押してください」と普段通りのメッセージが流れる。KDDIへの料金を払えず、サーバー運用も間もなく停止という話を聞いていたが、どうなっているのだろうか。

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【W-ZERO3es】名刺リーダを試す

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 W-ZERO3[es]のファームウェア(システムの基礎となるプログラム)が1.50aにバージョンアップ。いろいろと動作が改善され、より携帯電話に近づいたが、僕にとって今回の目玉は、「名刺リーダ」機能だ。

 これは、端末のカメラを使って名刺を撮影すると、記載された名前や住所などのデータを読み取って、アドレス帳に登録してくれるというものだ。名刺の整理がめっぽう苦手な僕には、最適のソフトと言えそうだ。

 初期状態では、文字の認識しかできず、認識した文字をアドレス帳に登録するには、5250円を支払ってユーザー登録しなくてはならない。この手のソフトとしてはかなり高価だが、試してみると、それだけの価値はあると感じた。既に色々なところで語られているが、このソフト、文字認識の機能がかなり優秀だ。

 試しに、自分の名刺を読み取ってみた。

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 名刺をデスクに置いて、真上から撮ろうとすると、端末や手が影になってしまい、暗くなることがある。やはり明るいほうが認識率が高いので、スタンドのようなものがあれば名刺を立てて、横から撮影したほうが良いだろう。

 さて、名刺を撮影すると、シャッター音がして、認識が始まる。テキストの量にもよるが、1枚を読み取るのに、だいたい7~8秒かかる。少し待たされるが、得られる結果は充分満足の行くものだ。

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 僕の名刺はかなりシンプルということもあるが、ほぼ完ぺきな読み取り結果。メールアドレスの先頭にある「kageri」が「kagerj」になってしまったが、それ以外は綺麗に読み取れた。名前の欧文表記が、先頭のKだけ抜けてwebアドレスと認識されたが、これは実害はない。結果に不満なら、右アプリケーションボタンを押して撮り直すこともできる。

 ユーザー登録していない状態だと、使えるのはここまで。登録を済ませると、左アプリケーションキーを押して、アドレス帳(連絡先)に登録できる。

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 登録を実行すると、このように通常のアドレス登録画面にデータが転送され、名前欄の入力待ちになる。認識に誤りがあれば、この画面で修正する。名前のフリガナが苗字なのは良いとして、全角ひらがなになってしまうのはちょっとだけ気になった。OUTLOOKのフリガナは、原則として半角カタカナを使うからだ。まあ、実害は全くないが。

 こんな感じで、1枚につき、チェックと修正時間を入れても1分以内で入力を完了することができる。20人から名刺をもらっても、30分弱で整理ができるというわけだ。ただ、登録したアドレスは、当然他と同列に扱われるので、儀礼的に名刺交換した人が多いと、誰だかよく分からない人の名前でアドレス帳があふれてしまう。メモやグループ分けを活用する必要があるだろう。

 名刺は、シンプルなものであればほぼ問題なく読み取れるが、色付き・白抜き文字や斜体文字にはかなり弱い。また、和紙などを使って文字がにじんでいる名刺や、本社と営業所など住所が複数記載されている名刺もやや苦手なようだ。個人的には、ハングルを読み取れないのが痛いが、これは仕方がない。

 おもちゃと思っていたW-ZERO3[es]だが、かなり仕事に使える道具になってきた。高価だけど、それだけの価値はあると思う。

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2006.12.02

聞慶石炭博物館

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 来年2007年は、慶尚北道訪問の年。それに合わせて、11月27日から30日まで慶尚北道の観光地を取材してきた。

 最初に訪れたのは、石炭と陶芸の町・聞慶

 聞慶には、かつて韓国有数の炭坑があった。日本統治時代の1920年代に開発が始まった聞慶炭坑は、最盛期には20カ所以上の炭坑が操業し、年間1000万トン以上の無煙炭を産出したという。現在はほとんどの山が閉山し、国鉄聞慶線も今はない。

 そんな聞慶には、韓国唯一の「石炭博物館」がある。かつての坑道を整備し、韓国の石炭産業の歴史を展示している博物館だ。

 石炭博物館といえば、北海道夕張市の夕張石炭博物館や、宮城県栗原市の細倉マインパークなどに行ったことがある。夕張石炭博物館は、炭住(炭坑住宅)や施設を比較的そのまま残していたが、聞慶石炭博物館はめっぽう明るい雰囲気だ。炭住跡は何もない空き地で、ホッパーや石炭ポケットといった施設跡も、眺めた限りでは見あたらない。そういえば、夏に訪れた旌善も、炭坑を思わせる施設はボタ山を含めてほとんど見かけなかった。日本とは、対照的である。

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 博物館は、練炭を模したという展示館と、坑道跡を整備した模擬坑道に分かれている。円筒状の展示館は、内部がらせん状の構造になっており、宇宙の誕生から韓国の鉱物資源、韓国の石炭産業史、聞慶炭坑の歴史と生活といった具合に続く。宇宙の誕生とか地球生命といった大げさなテーマが入ってくるのは、石炭博物館によくみられる特徴だ。宮城の細倉マインパークにも、「タイムトラベルゾーン」だの、「新生命体との遭遇」といった意味不明の展示があった。聞慶の場合は、「宇宙の誕生」は中央階段のデザインテーマ?に過ぎず、展示自体は非常に真面目だ。聞慶炭坑を拓いた日本をむやみに批判することもなく、じん肺被害といった負の側面にもかなりの展示スペースを割いている。「出勤時に目の前を女性が横切ったら縁起が悪いとするジンクスがあった」といった、時代を感じさせるエピソードも面白い。

 模擬坑道も本格的。トロッコに乗ってもう少し奥まで入れると楽しかったが、遊園地ではないのでしょうがない。必要以上にリアルな人形と、炭鉱夫たちのやりとりを再現した音声テープが流れ、雰囲気を見て回るだけでも楽しめた。

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 韓国へ行ってわざわざ炭坑の歴史を知ってどうする、という気もするが、なかなかきちんとした施設だ。ただ、日本語の案内が皆無なのは残念。慶尚北道は、慶州と安東を除いて案内板などの日本語対応がやや遅れているようだ。

 聞慶線跡を利用したレールバイクもあるので、変わった町を訪れてみたい人にはお勧めできる。

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2006.12.01

花の金曜日

って、もう死語だよね。
写真焼いて、事務所に戻ったら閉め出されてた。

まさか、みんなこんなに早く帰るとは…。

というわけで、今日はお仕事続行不能。

ブログもアップしようと思ったけど、写真はすべて事務所にある。とりあえず、あとで文章だけ上げます。

何もしてないなあ。

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