どうする、韓国の携帯
韓国の携帯電話が問題だ。
僕は、現在留学時代に契約した、現地SK Telecomの携帯電話をそのまま使用している。韓国に行く機会は多いし、基本料金は1万3000W。通話料が高く、毎回番号が変わるレンタル携帯を使うくらいなら、基本料金を払い続けたほうがトクという判断だった。
しかし、その携帯電話の契約も、考え時に来ている。
まず、これまで通話料の支払いを代行してもらっていた友人が、日本に帰国し就職することになった。彼の韓国人の嫁さんも、いずれ日本に来るかもしれないし、これ以上甘えるわけにはいかない。
さらに、今使っている端末が、そろそろ限界である。ふたつあるバッテリーは、ひとつがツメが折れて付かなくなり、もう一つも半日持たない。端末もボロボロで、コンセントにつないで通話をすると、時々ぱちっと感電する。機種変更は可能だろうが、4万円くらいはかかる。
そして、僕が韓国に長期滞在する機会の減少だ。特に今年は、たったの2回、延べ2週間ちょっとしか韓国に滞在していない。来年はもう少し増えるが、1カ月以上連続して滞在する機会は、一度あるかないかだろう。
基本料金だけ払い続けた場合、年間のコストは15万6000W、今のレートでは、日本円で約2万円になる。
こうなると、このまま韓国の携帯を維持することが最良の選択なのか、疑わしくなってくる。
確かに、韓国の携帯電話は通話料金が安い。僕が契約しているSKTelecomの一般コースの場合、平日昼間の場合で通話料は10秒20W(約2.5円)。1分あたり約15円だ。夜間や週末なら、10秒13W(約1.5円)で済む。また、基本料金には10分の無料通話が含まれる。
一方、現地の携帯でも、レンタル端末はかなり割高だ。仁川空港などで受け付けているレンタル端末の場合、10秒100W(約13円)。1分あたりでは約75円にもなってしまう。
そこで、今考えているのが、ソフトバンクモバイルの(再)導入だ。ソフトバンクの3G端末は、一部の端末を除いて韓国での音声通話・データ通信に対応している。エリアは、現在ソウル周辺と釜山、大邱、済州など一部の大都市に限られるが、SK Telecomによれば、今年度末までに全国84都市でサービスを開始する予定だそうだ。これなら、韓国内の通話は1分25円でかけられる。国際電話は高いが、NARAYなどの国際電話コーリングカードを使えば、相当安くできるだろう。最近、中国取材や国内での地方取材の機会も増えており、Willcomを補完する通話専用の業務端末とすれば、それなりに便利に使えるのではないか。料金的にも、au対抗のオレンジプランのおかげで、基本料金は月額2200円、年間3万円ほどで済む。
この場合の問題は、韓国などの海外では、着信にも1分70円もの料金がかかってしまうことだ。しかも、電話を取らなくても、呼び出し音が鳴った瞬間に料金が発生する。しかも、滞在国内から発信された場合でも、いったん日本を経由しての転送となる。極端な話、ソウル・明洞のスターバックスで、客席からレジにいる友人に電話をかけただけでも、回線はいったん日本につながり、そこからソウルに転送されてくる。壮大な通信資源と金のムダだ。
まだ、どうするかは決めていない。ソフトバンクモバイルを使うと、ガイドブックの改定などで、1カ月程度滞在した場合は、けっこうな負担になるはずだ。今のところ、これを回避する手段は、長期滞在の時だけ着信専用で現地の携帯を借りるくらいしか思いつかない。1日の基本料は1500~2000Wなので、1日3回、または3分着信すれば、ソフトバンクで着信するよりトクになる。微妙だなあ……。それ以外には、スカイプの電話番号を取得して、緊急の連絡だけソフトバンクに、込み入った話はスカイプにかけてもらうという方法か。いずれにしても、不自由だ。
台湾のように、Willcomが韓国でも使えたらいいのになあ。
まだ、悩んでいる。
The comments to this entry are closed.
Comments