NHK時計設置。
韓国でのCyworldブームも過去のものとなり、いつまでもサイ坊やの画像でもないだろうということで、交代と言うことに相成った。
現在公開されているのは、ブルーストライプバージョンと、木目バージョンの二種類のNHK時計だ。僕の記憶が間違っていなければ、正午の時報にはブルーバージョン、夜7時の時報には木目が使われていたように思う。
うちは、7時は必ずNHKのニュースを見る習慣があったので、木目のNHK時計はなじみ深い。そして、この時計は、遠いささやかなうらみの記憶でもある。
6時58分に「ドラえもん」が終わると、親がガチャガチャッとチャンネルをNHKに変える。まもなく、画面に木目の時計が映し出され、7時のニュースが始まる。当時、人気アニメはほとんどが夜7時台に放映されていた。僕は、7時ちょうどからのアニメは、ほとんど見ることができなかった。
この時計の秒針が、夜7時への時を刻むとき、僕はいつも心の中で叫んでいた。
「アラレちゃん始まっちゃうよ……」
ところで、この時計、僕は時報ごとにアニメーションを用意しているのだとばかり思っていたが、実は放送用に実在した本物の時計らしい。テロップ板と同じ大きさだったそうで、時報ごとにカメラを向けていたようだ。
平成まで使われていたNHK時計。この時計を見ると、家族は食卓に集ったものだ。
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