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2006.07.27

日本語に対応している、チベット博物館

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 チベット博物館にやってきた。先史時代からの、チベットの歴史・文化・自然を紹介する、大型の博物館だ。

「くりはらさん、ここは、日本語の音声解説機があるんです。とても便利ですよ。ぜひ試してみてください」

 一昔前の携帯電話のような、がっしりした端末を渡された。操作してみると、日本語のネイティブによる、きちんとした解説が聞こえる。ちゃんとした機械のようだ。やるなあ、ラサも。

「あのう、僕はちょっと外で休んでいますので、1時間ほど見学してきてください。ゆっくりでいいですよ」

 さっきまで、熱心に解説してくれたDくんが、ここでは外で待つという。たしかに、一日中日本語を話し詰めで、少し疲れたのかもしれない。わかった、ゆっくり休んでて、と言って、一人で中へ。旧石器時代から始まる、チベットの歴史をたどっていく。音声解説機から聞こえる日本語は、実に正確だ。

『……この写真は、中国政府とチベット族双方の代表による、チベット平和解放に関する17条協議の調印式の様子です。この条約の締結は、チベットを帝国主義的勢力から解放し、新しい時代を迎える、まさにチベットにとって画期的な出来事となりました……』

 外へ出ると、Dくんと、漢民族の若いドライバーが雑談しているのが見えた。普通の、友だち同士といった雰囲気だ。

 ふと、韓国の近代史が頭に浮かんだ。チベットか。ちょっと、興味がわいてきた。

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チベットの日本語ガイド、Dくん

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 チベット、ラサ郊外での記念写真。

……いや、僕じゃないから。間違えないように。チベット人日本語ガイドの、Dくんだ。

 彼には、丸二日、ラサ市内とその周辺を案内してもらった。

 日本語の能力は完ぺきとは言わないが、必要な話はすべて伝わる。そして、熱心だ。学校で日本語を学んだことはない。日本人がいるホテルなどに通い詰めて、日本人旅行者から言葉を教えてもらったという。本当に、それだけで仕事として日本語ガイドをできるくらいに上達したのなら、すごいことだ。

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帰国しました

いやあ、自分で言うのも何だけど、真っ黒であります……。

一応、毎日日焼け止め塗ってたんだけど、まったく、全然、一切効果ありませんでした。

都内を歩くのが恥ずかしい(笑)。

ぼちぼち更新します。

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2006.07.26

一個人「カシオペアの旅」

 今日発売された月刊「一個人」(KKベストセラーズ)に、寝台特急「カシオペア」の記事を書いた。師匠であるレイルウェイ・ライター種村直樹さんと、初めてのコラボ?だ。

 この雑誌には、しばしば著名人に旅をしていただき、その様子を別のライターが第三者の視点で書くという企画がある。今回は、種村さんに、「旅人」としてカシオペアに乗車していただき、その模様を僕が書いた。

 こういう企画は、別に珍しいものではないが、僕が種村さんの旅の様子を書くというのは、なかなか面白くもあり、難しかった。

 雑誌を読んでいただけばわかるが、記事では、まるで僕が種村さんと初めて旅したかのように書いてある。鉄道ファン向けの雑誌ではないからだ。種村さんが僕に「~なんですよ」と敬語で語りかける様子は、事情を知っている人が見たらかなり面白いだろう。

 実際には、よく知っている間柄なので、種村さんは僕に敬語を使うわけもなく、いつも通りに過ごしていた。しかし、内輪っぽい雰囲気では、記事の主旨に合わないので、車内で出た話題をメモしておき、後から口調を変えて、構成したというわけだ。

 このような、「芸能人密着取材」みたいな仕事(笑)をしたのは初めてだったが、なかなか難しかった。コメントは後でも取れるけれど、写真は現場でしか撮影できないので、現場ではライターによるコメント取りよりもカメラマンによる撮影が優先される。だから、なかなか落ち着いて話を聞く時間が取れない。今回は、効率よくコメントをとることができたので何とかなったが、コツを覚えないと良い記事は書けそうもない。まあ、今後、こうした国内旅行の仕事を継続してできればいいな、と思うのだけど。

 

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2006.07.20

ラサに到着。

蘭州から、列車に揺られて30時間。さきほど、日本時間の2330にラサに到着。

列車には、すでに日本のパッケージツアー客も乗っていた。しかも、硬座(普通座席)。やるなあ、ユーラシア旅行社。

ラサ駅には、通訳が迎えに来ていた。チベット人の、ドルチェくんだ。

「あれ? 日本人ですか?」

きましたよ、チベットでも、お約束。

「チベット人に似てますね」

それは、初めて言われたなあ。

宿泊先は、シャンパラホテルのはずだったが、

「すみません、今日だけシャンパラが満室なので、隣にある2つ星のホテルにご案内します」

事前の連絡では、通訳は漢民族の人という話だったし、ホテルへのタクシーもやや高い。別のホテルに案内する、と言われて、ちょっと身構えた。が、話をしたり、書類を確認したりするうちに、きちんとした人であることがわかって一安心。

ラサは、思いのほか暖かい。気温は16度。
高山病は大丈夫なほうだけど、さすがに、若干頭痛がする。
水いっぱいのんで、休むとしよう。

それにしても、西安で日本語が使えず、蘭州、ラサで使えるっていうのは、なんだか解せないなあ。ラサには、かなりの数の日本人が来ている模様。

明日、あさってと、ラサ市内を取材します。

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2006.07.13

ただいま北京空港

国内線搭乗ロビーの、ビジネスセンターにおります。 いやー、このタイミングで、ココログが長期メンテナンスとはやられた。まあ、どっちにしても、旅立ち直前で尋常ならざる忙しさだったんだけど。

昨年に引き続き、夏の中国取材。

今日はこれから、14:20発(日本時間15:20)の中国国際航空便で、西安へ向かう。来週には、今話題のあの鉄道に乗る予定だ。

一応、酸素ボンベはもってきた。

また、去年ばてまくった経験から、カメラは必要最低限。レンズ二本しかもってきてないし。

帰国は26日。なるべく、機会を見て更新したい。たぶん、写真は無理だろうな。

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2006.07.09

公開講座終了

 6週間にわたった、首都大学東京オープンユニバーシティでの講義が終わった。

 毎回、金曜夜から土曜の昼は修羅場だったが、終わってみればなかなか楽しかった。受講生の人たちに恵まれたおかげだろう。

 回が進むに従い、加速度的に僕が忙しくなり、満足な準備ができなかったことが悔やまれる。もっとも、話すことは山ほどあり、結局、最初に予定していた内容の7割くらいしか話せなかった。当初準備していたシラバスを無視し、用意できた話から順番に話して、時間が来たらさようなら、という感じ。

 後期も、似たような内容でやるつもりだ。内容を軌道修正してがんばろう。

 講義の後は、時間のある受講生さんたちと食事会。新大久保の、高麗参鶏湯へ行ってみた。

 本来参鶏湯は、スープは鶏肉のうま味しかせず、好みで塩胡椒を入れるものだ。しかし、ここは最初からちょうど良い味が付いていた。もう少し餅米などの具材がふんだんに入っていたほうが好みだが、よく煮込んであり食べやすい。日本で食べた参鶏湯の中ではいちばん旨かった。

 受講生の方たちは、全員が僕より年上。韓国に関心を持つようになったきっかけは様々で、韓流にはまっている人ばかりではない。普段、ガイドブックなり雑誌なりの読者と直接話す機会はほとんどないだけに、とても有意義だった。

 食後は、コリアプラザと韓国広場に案内し、新宿駅近くでお茶を飲んで解散。そっか、カリキュラムに、新大久保散策を含めるのも、面白いかもしれないな。わざと、韓国式中国料理の新宿飯店に案内して、チャジャン麺やボックンパプ(チャーハン)を食べてみるとか。マニアックすぎるかな。

 後期もがんばります。いや、実施できればの話だけど。

 

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2006.07.05

王監督の全快を祈る

胃に腫瘍があって、来週手術をしなくてはならなくて、
東京で入院して、復帰がいつになるかはわからない。

うーん……。厳しいのかもしれないな。

今日は、嫌なニュースが多い日だ。
早く、晴れの日が来ることを祈る。

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シャープの新型端末WS007SH

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シャープのWillcom用新型スマートフォン端末が発表された。

去年の秋に発売され、かなり話題になったW-zero3シリーズの兄弟機だ。

このシリーズはとんでもなく多機能で、モバイルファンの間で大変な話題になった。去年も書いたが、これは、

PCに近い広さの液晶とPCと同じ配列のキーボードが付いて、無料で通話ができて、携帯とパソコン両方のメールが使えて、ホームページが見られて、ワープロや表計算ができて、電子ブックを読めて、スケジュールを管理できて、動画対応デジカメになって、音楽を聴けて、勝手に着うたを作れて、ゲームができる。

 という、きわめてマニアックな?携帯電話だ。それに加えて、新型では

携帯電話と同じテンキーが付いて、パソコンのキーボードなんかを接続できて、日本語変換がATOKになって、専用のプリンタが接続できて、NintendoDSLiteより一回り小さいくらいのサイズになって、オプションでワンセグのテレビを見られる。

 こういう機能が追加された。「キーボード接続可能」「ATOK」「ワンセグ」といったあたりが、僕のどこかを刺激する。負けないぞ。

 PCのキーボードをつないで、使い慣れたATOKで長文を入力できるのだから、それこそドトールあたりを仕事場にできるかもしれない。これひとつで、写真を撮り、ネットで調べ、原稿を書き、メールで送信し、NHKも見られる。これはもう、電話じゃないだろ。

 そういうわけで、心のどこかがムズムズしている今日この頃。

 話は変わるが、この1年、僕の周りでもwillcomの認知度は大幅に上がったように思う。定額プランが話題になったせいだろう。この前も、インタビューで何度かお世話になっている旅行会社の女性が、僕のケータイを見て

「それ、Willcomですよね? 見せてください。すごいですよね。これ、電話代無料なんですって?」

 と身を乗り出してきた。その人は普段docomoを使っているそうで、少し前なら考えられなかった反応だ。もっとも、この反応にはたいてい続きがある。

「Willcomって最近急に出てきましたけど、アメリカの会社ですか?」

 Willcomが、元のDDIポケットであることを知っている人は、思いの外少ない。

 その一方で、これがPHSであることは、だいたいみんな知っているらしい。「絶滅したPHSの回線を、外資系が格安で買収して通話定額を実現した」とでも思っているのかもしれない。まあ、完全に間違いというわけではないんだけど。

 新型は、2万9800円らしい。ブログ更新&お仕事用に一台ほしいが、あまり多機能すぎて動作が緩慢な恐れもあり、まだ決断はしていない。はてさて。

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2006.07.04

JR札沼線新十津川駅

 なぜか、今日は一日北海道にいた。

 所用は午前中で終わり、夕方まで時間があった。そこで、札幌から旭川行きの列車に乗り、滝川で降りてみた。 10年ぶりの滝川駅前はずいぶんと寂れ、開いている店がほとんど見あたらない。駅前から、タクシーで新十津川に向かった。

 新十津川は、滝川市とは石狩川を隔てた対岸にある町だ。特に栄えているわけではないが、目につく民家は、どれも新しいく現代的。大型のコンビニや、立派な「温泉病院」もある。

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 さて、僕が、滝川からタクシーで新十津川を訪れた目的は、その温泉病院の隣にあった。

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 見えるだろうか。右端の空き地に見える、小さな古い小屋。これは、なんだろう。

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 駅である。JR札沼線の終着駅、新十津川駅だ。

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 この駅に は、列車は1日3本しか来ない。新十津川町の片隅に、こんな、時代に取り残されたような駅が残っている。これが、僕が新十津川にやってきた目的だ。

 札沼線は、札幌(正確には一駅隣りの桑園)と新十津川を結ぶ路線だ。かつては留萌本線石狩沼田駅まで通じていたが、 1972年に新十津川-石狩沼田間が廃止され、現在の姿になった。しかし、今の新十津川駅を見ていると、どうしてこの駅を残したのか、理解に苦しむ。新十津川に来るには、函館本線の滝川駅からバスで来た方がはるかに便利で、普段新十津川駅を利用する人は皆無に近いからだ。

 駅の周辺をしばらくぶらぶらしていると、今日2本目の列車がやってきた。降りる人そして乗る人も、ひとりもいない。

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 国鉄時代のディーゼルカー、キハ40に乗り込むと、無人の車内には冷房がなかった。これはいい。窓をいっぱいに開けて、風に当たりながら汽車の旅を楽しめる。

「めずらしいね。どこから来たの?」

 発車間際、何かの用事で巡回に来たらしいJR社員に話しかけられた。

「あちこち、乗って回ってるんでしょ? ここも何回か来たんじゃない?」

 敬語抜きの、なれなれしい口調だが、不思議と不快には感じない。ゆっくりと、ディーゼルカーが動き始めたので、手短に汽車の旅が好きなことや、半日時間ができたので乗りに来てみたことを話した。

「そうですか、最近ね、鉄道マニアじゃなくても、これ乗りに来る人多いんですよ。駅だけ見に来る家族連れなんかもいてね。楽しんできてください。ありがとうございます」

 そこまで聞いたところで、列車は小さなホームを離れた。

 眠いので、後は略。気が向いたら書き足そう。ひとことだけ言うなら、やっぱり窓が開く汽車はいい。

 それにしても、この札沼線。新十津川からしばらくは、

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 こんなのどかなローカル線なのに、

 札幌市内に入ると、

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 こうなってしまう。同じ路線とは、とても思えない。

 なかなかすてきなギャップを味わえるので、札幌で一日時間のある人は、ぜひどうぞ。

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