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2006.05.27

阿部美穂子サイン&握手会

h0025 前著の「韓国およめいり」がコミック化するらしい……が、色校をコピーしただけのチラシを見ても、 どの雑誌に載るのかわからない。後で調べたところでは、月刊フォア ミセスとのこと

……タイトルだけで、3分くらい笑えますな。

 韓国語の教え子?であるnagaさんが教えてくれるまで、サイン会があるなんて全然知らなかった。別に、阿部美穂子タンと握手したいとかお話したいとか、そういう気持ちがあったわけではない。僕だって、韓国を専門とする物書きのはしくれである。共通して取引のある出版社だってあるし、いざとなればこの立場を利用してげほごほごほ(ry

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 そんなわけで、新宿サブナードの会場に到着したのは、14時45分ごろ。まずは、新刊である「韓国幸せごはん」(ワニブックス)を購入し、整理券を受け取る。

「領収書をいただけますか。宛名はクリハラで」

 これは仕事なのだ、ということを全身でアピールしてみた。これで、「阿部美穂子にハマッている30代毒男」などと誤解される可能性はなくなったはずだ。

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 今日は、韓国を専門とするジャーナリストとして、韓国人サッカー選手と結婚し、韓国に住んでいる阿部美穂子さんに対する世間の評価を確認しに来たのである。後学のためにも、どのような人が集まって、サイン会がどのように進行するか、しっかりと観察しなくてはならない。

 会場は、新宿サブナードの奥、福家書店前の通路だった。広いスペースの割に人通りが少ないので、ちょっとしたサイン会に最適だ。来ている人は、やはり女性が多い。子連れの人もけっこういる。男もちらほらいるが、係員に「今日は××はあるんですか?」と尋ねている常連ぽい人のほかは、アイドルマニアらしき人はいない。きゃーとか、わーとかいった声も聞こえず、アイドルというよりは普通のエッセイストのサイン会といった雰囲気だ。

 サイン会は、予定通り3時から始まった。僕はこういう場は初めてだし、ファンが集まる場所にお邪魔させていただいているわけだから、会の進行を妨げるようなことがあってはならない。そこで、順番に握手している人たちの様子を、しっかり観察することにした。どのタイミングで話しかけるのか、どのくらい話せばいいのか。黙っていては阿部さんもやりにくいだろうし、あまりしゃべりすぎてはイタイ人である。阿部さんとファンたちのやりとりを、じっと観察する。あべちゃん、テレビとかで見るよりかわいいな……。

「くりはらさん、間違いなく阿部美穂子のファンだと思われてますよ、きっと」

 nagaさんの指摘で我に返った。そ、そんなわけないだろう。僕は、どこからどう見ても、仕事で来ている人だ。さっき領収書ももらったし。

「……そうですよね」

 いよいよ、僕の順番がやってきた。

「こんにちはー、ありがとうございますー」

「こ、こんにちは。いつもおうえんしてます。ぼくも、いぜんかんこくにすんでたんです (←訊いてない)

「そうなんですかー。じゃあ、この本にも”そうそう”って思えることが書いてあると思いますよー。韓国の文化とかも書いてありますからー」

「はい、ゆっくりよまささせて、いいただきます」

 どうも、書くのに比べて話すほうは苦手である。

 本を受け取り、握手をして終了。出口で、阿部ちゃん持参というユジャチャ(柚子茶)&モグァチャ(花梨茶)をおいしくいただく。アットホームな雰囲気で、なかなか楽しいサイン会だった。あー、きんちょうした。

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2006.05.26

嵐の前の独り言

 靖国合祀訴訟の解説&感想を書こうと思ったんだけど、なんとなく気乗りせず。

 もう少し、バランスよく仕事来てくれないかなあ。

 5月は、予定されていた仕事が次々キャンセルになったりして、アルバイトを考えるくらいひまだったのに、6月はコントロール困難な状況になりそうな気配。

 来週から6週間、毎週土曜に、今までとは全く毛色の違う仕事をする。どう準備したものか、未だに悩んでいる状態だ。拘束される時間は短いし、今まで蓄積してきた韓国の知識を動員すれば、それほど難しい仕事ではないはずなのだが。とりあえず、取り上げたい話題や要素をランダムに列挙して、そこから1回1回の段取りを検討しているところだ。さて、何をするのでしょう。

 その仕事をこなしている間にも、流れたと思っていた某雑誌の仕事が復活するようで、さらに7月には去年に引き続きあの国、というか地域への出張が待っている。体調管理に、かなり気を遣わなくてはならないだろう。

 だいぶばたばたしそうなことを考えると、昨日NintendoDSLiteをスルーしたのは、やっぱり失敗だったかもしれない。

 今週を最後に、のんびり過ごせる週末はしばらくなさそうだし、まずは11時起床4時就寝の生活リズムをなんとかしなくては。

 なんの話だかさっぱりわからないと思うけど、要するには今はヒマで来月は忙しい、ということだ。

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2006.05.24

ハングルキーボード購入

ハングルキーボード

今回のエントリは、資料として書いたので、たぶん面白くはありません

 帰国前日、永豊文庫で、ハングルキーボードを買ってきた。

 ハングルのキーボードは、日本でも秋葉原のクレバリーなどで購入できるが、割高な上、キータッチが僕の好みに合わなかった。仕事柄、キー入力の快適性は非常に重要だ。今までは日本語キーボードにシールを貼って使っていたが、すぐ剥がれてしまううえ、キートップが糊で汚れてしまうので嫌だった。

 今回購入したのは、i-rocksKR-6100。X字構造のキーを備える、キータッチにこだわったスリムキーボードだ。値段は、2万3000W。

 帰国して、早速事務所のPCに接続してみた。

 ウェブサイトでも、キータッチの良さを強調するだけあって、かなり入力しやすい。浅めのキーストロークも、僕好みだ。

 だが、ハングルキーボードを日本語Windowsで使おうとすると、いくつか困ったこともあった。

 まず、WindowsXPのちょっとした不具合だ。WORDなどで日本語と韓国語が混在する文章を作っている時に、いったん韓国語IMEに切り替え、再び日本語IMEに切り替えると、勝手に「かな入力」モードになってしまう。ATOKやMS-IMEで「ローマ字入力」モードに戻そうとしても、うまくいかない。これはOS側の問題らしく、韓国のPC房などで韓国語版Windowsを使っている時にも同様の不具合が発生する。

 この現象から復帰するには、画面右下にある言語バーの、「KANA」をクリックすればよい。2回目以降は、しばらくこの現象は発生しないが、時々気まぐれで発生するので、そのたびに「KANA」をクリックすることになる。

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右下の「KANA」をクリックすれば、ローマ字入力に戻れる

 もうひとつ、キー配列の問題がある。ハングルキーボードは、基本的に英語キーボードと同じASCII配列なので、一部のキー配列が日本語キーボードと異なる。中には、「¥」や「_」のように、そのままでは入力できない文字もあるので、別途ユーティリティソフトなどを導入して、キー配列をキーボードに合わせてやらなくてはならない。僕は、「猫まねき」というフリーソフトを使って、キーの表示通りに入力できるようカスタマイズしている。

h0019 キーの割り当てを細かく設定できる 「猫まねき」

 「猫まねき」を使っても回避できない問題もある。それが、「한/영(韓/英)」キーと「한자(漢字)」キーだ。このふたつのキーは、それぞれ日本語キーボードの「変換」、「無変換」の位置にあるのだが、日本語入力時にはユーティリティソフトを使ってもこれらのキーに機能を割り当てることはできない。僕は、「変換キー」に「ATOKのオン・オフ」、「無変換キー」に「部分確定(確定して次の文節へ)」を割り当てていたが、それぞれ隣のAltキーに設定しなおした。すぐ隣のキーではあるが、位置を指先が覚えているだけに、慣れるのはちょっと大変だ。

h0020  h0022 韓/英キー(左)と漢字キー(右)

 設定を終え、試しに原稿を書いてみたが、なかなか快適。左右の親指が、「変換」「無変換」を探してまだ迷うが、今後韓国語のテキストを入力するときには、強い味方となってくれそうだ。

 以上、ハングルのキーボードを使ってみたい人は、参考にしてください。

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2006.05.23

「カルチョビット」がおもしろい

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 帰国した翌日から、サッカーチームの監督を務めている。チームの名前は、「とよたまFC」。現在「ステップリーグ」に所属し、「N2リーグ」への昇格を目指して戦っている。

 そんなわけで、ゲームボーイアドバンス用ソフト、「カルチョビット」にはまっている。

 「カルチョビット」は、サッカーチーム育成シミュレーションだ。自らサッカークラブの監督となり、クラブを日本一、そして世界一へと育てて行く。

 このゲーム、今時のゲームとは思えないほどシンプルだ。
 プレイヤーは、ゲーム中ほとんどすることがない。

 毎週、特訓させたい選手がいれば指示を与え、作戦、スタメン、ベンチ入りを決める。

 それだけ。

 試合も、プレイヤーができることは選手交代の指示だけで、後はずっと眺めているだけだ。

 だが、これがおもしろい。

 各選手の特性を考え、指示を与えていくと、彼らは少しずつ育っていく。

 最初、チームはどうしようもなく弱い。トップチームと練習試合をすれば、0-10といったスコアでぼろ負けする。しかし、試合をすれば、「展開が遅すぎる!走り込みをしないと」などと「課題」が提示され、それが「特訓カード」として貯まっていく。そうして集めたカードを組み合わせ、これはと思う選手に「使う」ことで、特訓を行う。弱い相手と試合をしてもカードはあまり集まらないが、強い相手と試合をすれば、たとえボロ負けでも多くの「課題」が提示される。

 そうして、負けを重ね、特訓をしていくうちに、選手たちは少しずつ連携がうまくなり、パスが通るようになり、シュートが正確になっていく。その辺のバランスがとてもうまい。

 昔のファミコンゲームのようなシンプルなグラフィックだが、動きはかなりリアル。眺めていれば、選手たちの調子、疲労、技術の向上などがよくわかる。疲労が見えてきた後半、スーパーサブを投入して流れを変える、といった展開も可能だ。手塩をかけて育てた選手が、すばらしいプレーを見せたときは、ほんとうに楽しい。

 プレステ2などの「もんのすごいグラフィック」のゲームをやっても、あまりわくわくしない今日このごろ。「カルチョビット」で遊んでいると、つくづくゲームはグラフィックじゃないんだなあと気づかされる。

 さて、ステップリーグ第11節、我らが「とよたまFC」の今日の対戦相手は、金沢ミリオンズ(百万石?)。Nリーグディヴィジョン2への昇格を賭けた、首位決戦だ。

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2006.05.22

銭湯も冬の時代

在りし日の梨泰院ランド

 ガンシクの家に泊まった翌朝、9時半にソウル駅に戻ってきた。

 今日は、先週の取材会でお世話になった、ソウル観光協会のカン・ヒョンジョンさんと正午に梨泰院で会う約束をしている。

 その前に、この無精ひげをなんとかしなくてはならない。

 幸い、ソウル駅西口のすぐ近くにサウナがあるので、そこで一浴びすれば良いだろう。

 ところが。

「本日、電気工事のため臨時休業させていただきます」

 24時間営業年中無休のはずのサウナが、なんと今日だけ閉まっていた。さすがは僕だ。

 関心していてもしょうがないので、ほかを探す。あまり歩くのも嫌なので、鍾路にある銭湯(沐浴湯)に行くことにした。

 だが。

 留学生時代、何度も利用したその銭湯は、跡形もなくなっていた。

 やむを得ない。

 梨泰院に行こう。

 梨泰院には、ガイドブックでも紹介したチンジルバン、「梨泰院ランド」があるはずだ。

 最初からそうすれば良かったのだが、梨泰院駅の観光案内所に勤務するカンさんと鉢合わせするのは避けたかった。

「あれ、くりはらさん、どちらへ」

「ええ、あなたと会う前に、ちょっとサウナへ……」

 というアホな会話を回避したかったのである。

 鍾路から梨泰院に直行するバスはないので、471番で漢南洞へ行き、15分ほど歩いて梨泰院ランドへ。ここは、「パリの恋人」をはじめとする韓流ドラマにも何度も登場した、大型チンジルバンだ。ここなら間違いないだろう。

 汗だくになりながら、ようやく梨泰院ランドに到着したのは、11時15分。もうあまり時間がない。

「この施設は、内装工事費未払いのため、当社が管理しております」

 つぶれてた━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

 こうなったら、もうぜいたく?は言ってられない。高いことを覚悟して、最近リニューアルしたハミルトンホテルのサウナに飛び込んだ。いざ行ってみれば、料金は入浴だけなら5000Wと、梨泰院ランドよりむしろ安かった。

 こうして、汗くさいバックパッカー姿で女性と食事という事態は避けられたのだが、韓国でも銭湯はやはり冬の時代のようだ。

 僕が留学時代に愛用していた銭湯だけでも、安岩駅交差点横、鍾岩洞、そして新設洞と、3つの銭湯が廃業した。末期には、わざわざバスで鍾岩警察署前まで遠征していたほどである。最近はユニットバスを備えたマンションが増えており、普通の銭湯に通う人は、どんどん減っているのだろう。

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2006.05.21

旌善線レールバイク

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 国鉄旌善(チョンソン)線は、江原道の甑山(チュンサン)と九切里(クジョルリ)を結ぶ行き止まりのローカル線だ。もとは運炭鉄道として建設されたが、九切里の炭坑が閉山になると需要が激減。2000年から廃止を前提とした協議が始まり、さらに2002年、台風によって鉄橋が流失するなど、その運命は風前の灯火と思われた。

 そんな旌善線を救ったのは、官民一体となった、地元住民たちのねばり強い活動だ。彼らはやみくもに廃止反対を叫ぶのではなく、観光資源として鉄道を生かそうと、さまざまなアイディアを出した。そうして打ち出されたのが、旌善線の観光鉄道化と、アウラジ-九切里間での観光用軌道自転車「レールバイク」事業だ。

 5月15日の午後、2年ぶりに旌善線を訪れた。

 現在、旌善線には、甑山-アウラジ間に1日3往復の遊覧列車が走っている。ディーゼル機関車に客車が一両つながれただけのミニ列車だが、車内はカフェ風の造りになっており明るい雰囲気。民謡・旌善アリランの里として知られる旌善郡には、鍾乳洞やハイキングコース、五日市などの観光資源が多く、今日も平日というのに立ち客も出るほどの盛況ぶりだ。列車からの眺めは、典型的な韓国の田舎風景だが、田園あり、渓谷ありとなかなか飽きさせない。終点までは、約50分ほどの汽車旅だ。

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 列車の終点・アウラジ駅に到着したのは14時55分。この先、九切里までの一駅7.2kmが、レールバイクの区間となる。しばらく駅前でうろうろしていると、北側からレールバイクの列が近づいてきた。思ったよりもた数が多く、50台くらいあるようだ。お客はカップル、家族連れなど多彩で、みな楽しそう。レールバイクが、旌善の人気観光施設として定着していることを伺わせた。

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 乗車を終えた人たちとともに送迎バスに乗り、スタート地点である九切里駅へ。

 九切里駅は、終着駅だった頃の雰囲気を残しつつ、実に明るい雰囲気になっていた。ヘンなバッタの形をしたカフェ(客車改造らしい)を作ったほかは、元からある施設を流用している。なるべく低予算で整備し、かつ旌善線の雰囲気を大切にするということのようだ。平日というのに、大勢の観光客でにぎわっており、4人用のバイクはすでに受付を終了していた。僕は、送迎バスで知り合ったおじさんと2人用に乗ることにする。値段は、1台1万5000W。

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九切里駅ホーム(左:2006年5月15日、右:2004年9月14日)

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九切里駅舎(左:2006年5月15日、右:2004年9月14日)

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 いよいよ出発。アウラジから、作業車に牽引されてやって来たレールバイクは、一見ゴーカートのような雰囲気。重そうだったが、いざこいでみるとこれが思いのほか軽い。普通の自転車よりも、むしろ力がいらないくらいで、ちょっとこぎ出せば、するすると軽やかに動いてくれる。シートベルトを締め、チケットにハサミを入れてもらって(!)出発進行。九切里駅の構内を出ると、すぐに松川(ソンチョン)の渓流と併走して緩やかに下る。

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 かたん、かたん、かたん……

 レールの音を聞きながらこぐうちに、なんだかわくわくしてきた。

 こ、これは……

「おもしろい!!!」

 きれいに整備されたレールの上を、自転車で軽やかに走ることのなんと気持ちいいことか。山や渓谷の空気をいっぱいに吸い込み、風景をたっぷり楽しむことができる。コースは終始緩やかに下っており、動きだしさえすれば、後は慣性で進んでくれるのもいい。なるほど、だから九切里起点なのか。

 沿線には、3カ所のトンネルがある。トンネルの中はひんやりと涼しい。シンプルかつカラフルなライトアップも幻想的だ。

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 レールバイクは出発時間が決まっており、必ず50台が連なって走る。だから、スピードを出すことはできず、だいたい時速10kmくらい。乗車時間は40~50分だが、登り勾配は一切ないので疲れることは全くない。また、途中に2カ所休憩所があり、バイクを降りて松川の眺めを楽しんだり、売店で飲み物を買うこともできる。

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 感心したのは、道路と交差する踏切に必ず監視員がおり、僕らが通過するときにはきちんと車を止め、警報機を鳴らしてくれること。「カン、カン」と鳴る踏切を、レールバイクで通過することの楽しいこと楽しいこと。小学生の頃、家から学校までの道を線路に見立てて、自転車で電車ごっこをしたっけ。

 渓流だった松川はやがて広い清流となり、東から流れてきたコルジ川と合流する。二つの川が一つになる(オウロジヌン)場所、それがアウラジだ。レールバイクは大きな橋を渡り、終点のアウラジ駅に到着。

 もっと乗っていたかったが、しょうがない。時刻は夕方6時。おじさんの紹介で、アウラジ駅近くの民宿に泊荷物を下ろした。

 旌善線は、鉄道だけでなく旅が好きな人すべてにおすすめできるすばらしいスポットだ。やはり災害によって不通になり、廃止が不可避とされている高千穂鉄道も、こんなふうに生かせたら良いのになあ。

追伸:と思ったら、北海道の美幸線跡が、似たような施設「トロッコ王国」になっているそうだ。こちらはエンジン付きとのこと。そういえば、ずいぶん昔に何かの本で読んだような気もするが、今も元気に運営しているとはうれしいことだ。そのうち行ってみよう。

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2006.05.20

新婚家庭に突入

 昨年12月に結婚したキムガンシクの新居にお邪魔した。

 水原の隣に位置する華城市は、アパート(マンション)の建設ラッシュが続く、新興住宅地だ。ガンシクのアパートに向かう道筋には田畑が広がり、100万都市の水原のすぐ隣とは思えない。数年経てば、ここも大きく景色が変わるに違いない。

H0002 部屋からの眺め。数年後には、マンションがびっしり林立しているはず

 ガンシクの新居は、新築マンションの16階にあった。玄関のドアをあけると、そこはいきなりリビング。韓国は、日本のように玄関と部屋の間に廊下を設ける習慣があまりない。来客から部屋が丸見えになる一方、リビングのスペースを広く使える利点がある。

 間取りは、日本流に言うなら3LDKといったところ。引っ越してきたばかりとあって、まだがらんとしているが、リビングの中央には40インチあまりのプラズマテレビが鎮座している。幸せな新婚生活を送っているようだ。

 夕飯は、ガンシクの嫁さん手作りの、テグタン(鱈鍋)。
 彼女は日本語がわからないので、会話は関西弁と韓国語の奇妙なチャンポンになる。

ガ「くりはらさんも、はよ結婚せなあかんよ。相手みつけてさあ…」

 いきなり来た。これだから新婚は困る。

僕「いや、僕は明日も、女性とお食事ですから」
ガ「おっ、それは、デート? まったくもー、それを続けないと」
僕「仕事でお世話になった観光協会の人とご飯を食べようっていう話で」
ガ「ご飯食べてるだけじゃあかんでしょう」

 今日のガンシクはいつになく容赦ない。結婚とは、人をこうも変えるものか。

彼女「でも、最初はみんなそういうものじゃない?」
ガ「いや、くりはらさんは、"最初"で終わりだから。いつも"最初"だけじゃあどうしようもない」

 全く裏切られた気分である。ほんの2年前、「独身乾杯」と飲み明かしたのは、いったい何だったのだろう。

 勝ち目はないのでとにかく話題の変更を試みる。彼女は、すでにお腹の中に子供がいるから、そこがねらい目だ。

僕「赤ちゃんはどう? 男の子か女の子かは、聞けないんだったっけ」

 韓国には、医者は生まれてくる子供の性別を予め伝えてはいけないという法律がある。家系を重んじる韓国では、女の子とわかった時点で堕ろしてしまうことが考えられるかららしい。

ガ「まあ、そうなんやけどね。でも、お医者さんが"よく聞いてください、お×さんのほうに、よく似たお子さんですよ"って。だから、もうどっちかはだいたいわかってる」。

H0001_2 お父さんの夜の楽しみといえば、やっぱり巨人戦

 食後は、リビングで果物やビールをつまみながら、SBSスポーツで巨人対ソフトバンクを観戦して過ごす。王がどうした、長嶋は、といった話しをしているうちに、イスンヨプの勝ち越しツーランが飛び出した。

「やったー!」

 いったいここはどこの国なのか。

 巨人戦が終わると、今度はKBSで冬ソナシリーズの完結編「春のワルツ」が始まった。放送開始5分で交通事故発生、さらに30分後には手術で×××が××××××××××というユンソクホな展開がすばらしい。このシリーズは、韓国でももはや「画面につっこみを入れながら鑑賞する」のが正しい視聴法になっているようだ。

 そんなわけで、華城の夜は更けていくのであった。

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2006.05.14

堤川駅前の高級モテル

 20時すぎに、中央線堤川駅に到着。今日は。忠清北道のこの町で一泊する。

 堤川に降りるのは初めて。かなりの田舎町を想像していた。

 それ自体は、あまりはずれてはいなかったのだが、駅前に場違いなほど巨大なモテルがあった。かなり新しい建物らしい。ぐっすり眠るだけなので、そんなに立派な施設は必要ないのだけれど、なんとなく興味をひかれた。

 やりすぎなくらい間接照明を使いまくった、新村のバーみたいなフロントには、やはり新村にいそうなジャケットを着たお兄ちゃんがいた。宿泊料は、通常3万Wだが、土曜日は週末料金で4万Wとのこと。ちょっと高いけど、これも経験だ。

 で、キーを渡された部屋は、こんなかんじ。

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……なんか、広いですよ。

反対側から、とにかくできるだけ部屋の広い範囲が写るように撮ってみた。

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32インチくらいの大きなテレビと、その隣にはネットにつながるWindowsパソコン。

バーカウンターやら、檜ではないけど木製の湯船まであったりする。

去年の今頃泊まった、南原のモテルと比べてみてほしい。

最近は、こういった高級感や広さを強調したシティモテル?が増えているようだ。日本のビジネスホテルとは比べものにならない広さで、タオルなども実に清潔だ。しかし、一人でこの広さはちょっともてあます。生来の貧乏性で、つい隅のほうでこそこそ缶ビールを飲んだりしてしまう。お二人さまなら、快適だと思うんだけどなあ。

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外から丸見えなお手洗いって、どうなんだろう。

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SBSスポーツで巨人全試合中継中

G1031_1 画像はすこーしぼかしてあります

 イスンヨプの活躍により、今年はCATVのSBSスポーツチャンネルで、読売ジャイアンツの全試合を中継している。基本的には、日本の中継画面にハングルのテロップを載せており、独自の映像はないようだ。もちろん生中継で、きちんと最終回までやってくれる。野球用語は詳しくないだけに、画面を見ているとそれなりに勉強になる。

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 日本語のテロップでは「三飛(三塁手へのフライ)」「一ゴロ(一塁手へのゴロ)」と、どこに飛んだかまで表示されるが、韓国語では「뜬공(飛球)」といった具合に、簡略化されるようだ。

 それにしても。

 今年の巨人は強いねえ。

 僕は、強く応援している球団はないが、一応セリーグは中日、パリーグはロッテか日ハムが好きと言っていた。実際には、その場の雰囲気で好きなチームを応援している、日和見野球ファンである。

 そうしたら。

 今年は、いつの間にか巨人を応援しているではないか。

 僕にとって「西武vs巨人」といえば、1983年日本シリーズ以来、西武を応援するものと決まっていた。それが今日は、いつのまにか心の中で「頑張れ巨人」と応援していたのだ。

 どうも、僕は原監督にかなりシンパシーを感じているようである。

 SBSの中継。音はほとんど消していたのでちゃんと聞いていないが、「とてもすばらしい選手ですね」といったコメントが聞こえ、SBSにしてはまともに中継していたような気がする。やはり、「野球」に関しては日本に敬意を払うお約束があるのかもしれない。ま、ちょっと聞きかじっただけの感想ではあるのだけれど。

 中継画面で、いちばん気になったのはこれ。

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 「野球好き」、と書いてあるらしい。これが、ずーっと表示されていて意味不明。ちょっとアジアっぽくて好きだけど。

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2006.05.13

南北直通鉄道、55年ぶりに運行再開

南北横断列車55年ぶりに復活へ(連合ニュース)

南北、25日に鉄道試運転 半世紀ぶり運行再開(Yahooニュース)

 YTN(連合ニュース)を見ていたら、入ってきたこのニュース。

 来る25日から、朝鮮半島西側の京義線と東側の東海線で、北朝鮮と韓国を結ぶ鉄道の試運転が始まることが決まった。朝鮮戦争勃発以来、55年ぶりに南北の境界を鉄道が走る。

 6月には金大中前韓国大統領が、京義線の列車を利用して平壌を訪問し、7月ごろを目処に本格運行を開始するそうだ。「本格運行」がどのような運行形態を指すのか定かでないが、まずは、ようやくここまでこぎ着けたことを祝いたい。

 南北鉄道連結事業は、2000年春の南北首脳会談で提起され、僕が韓国に留学した2001年9月のムン山-臨津江間開業を皮切りに、少しずつ進められてきた。普通の鉄道工事なら1年ほどで完成する距離だったが、北朝鮮側の工事が遅れたことや、政治的な駆け引きの影響もあって、運行開始まで6年もかかった。

 南北の鉄道がつながったからといって、すぐに北朝鮮の改革が進み、南北融和が深まるとは思えないが、北朝鮮観光が、今よりも身近なコンテンツになる可能性はある。

 ソウルから、北朝鮮第2の都市・開城までは、鉄道が開通すれば、片道1時間半ほどの距離だ。手続きやらでもう少し時間はかかるだろうが、これなら朝ソウルを出発し、列車で休戦ラインを超えて開城で昼食。市内を観光して、夕方までにソウルに戻ることができる。韓国の旅行会社が主催し、1万円程度の料金かつ日帰りで北朝鮮の町を見ることができるとなれば、板門店ツアーと並ぶ興味深いコンテンツとなるだろう。

 僕も、できるだけ早い時期に、京義線を利用して北朝鮮を訪れてみたいと思っている。

追伸 YTNのサイトにある動画で、作業用車両が完成した京義線を走行している映像が出てくるんだけど、その車両の中央に、チャミスル(焼酎)の瓶が何本も……。 なにやってんの?

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2006.05.12

ローカル列車で海軍基地へ?

g1027統海行き通勤列車

 朝 6時半。韓国南部の馬山駅から、統海行き2181列車に乗った。

 国鉄鎮海線は、慶尚南道の昌原と、海軍の町、鎮海市の統海を結ぶ全長21.2kmの盲腸線だ。旅客列車は、1日2往復しかない。これまでしょっちゅう旅客営業の廃止が噂されてきたが、幸いなことに今もほそぼそと営業を続けている。

g1025 この路線をごく一部で有名にしているのは、その運行本数もさることながら、末端の鎮海- 統海間の存在だ。終着の統海駅は、韓国海軍鎮海基地の構内にあり、一般人の立ち入りが許されていない。そのため、軍関係者以外は、 ひとつ手前の鎮海駅で降りなくてはならないのである。軍機に関わる?のか、時刻表にも、 この鎮海線だけは営業キロが表記されていない。

 いつか、韓国の鉄道を全線乗りたいと思っている僕としては、当然統海まで乗ってみたかった。といって、うっかり海軍基地に入ってしまい、「国籍不明の挙動不審者」としてタイホされるのも本意ではない。まあおそらく、非武装地帯の都羅山駅と同様、鎮海駅出発前に憲兵が乗り込んできて身分証明書のチェックをするだろうから、乗りたくても乗れないに違いない。とりあえず、行けるところまで行ってみよう。

 馬山を発車した列車は、本線である慶全線を一駅走り、昌原駅から鎮海線に入る。馬山駅では無人だった列車も、昌原、新昌原と進むうちに、意外なほど人が乗ってきた。軍服を着た人はおらず、皆普通の人ばかり。中には、 MP3を聞いている学生風の女の子までいる。おそらく、ほぼ全員鎮海で降りるのだろう。海軍基地乗り入れ列車としての性格は、すでに失われているということか。

g1029 7時11分、鎮海着。乗客たちは、ぞろぞろと立ち上が……らない。数人が降りただけで、 女の子も含めて皆当たり前のような顔で座っている。あれ?鎮海に着いたんじゃないの?次は、海軍基地じゃないの?  そう思っているうちに、列車は音もなく発車。「鎮海」と書かれた駅舎が目の前を通過する。やっぱり鎮海だ。ということは、 この人たちは全員?

 列車は、自転車くらいの速度で徐行し、ゆっくりカーブして平行していた大きな道路を横切った。憲兵が警備する門が後ろに見える。目の前に、「必勝海軍」の石碑……。ここは、もう海軍鎮海基地の中だ。

 通勤用らしい乗用車がびゅんびゅん追い越していく中、列車は5分ほどゆっくり走って停まった。ドアが開いても、乗客たちは悠然としたもので、そのうちぱらぱらと下車していった。外を見ると、「統海」と書かれた粗末な駅名票と、降りた乗客の身分証だか定期だかを改める憲兵がひとり。やっばい、ほんとに基地の中に来てしまった。

 降りた瞬間逮捕されるような気がしたので、そのまま座席で固まっていた。

「忠誠! あの、えと、どちらからいらっしゃいましたか」

 背後から声がした。振り返ると、先ほどの憲兵が立っている。尋問調ではなく、「まいったなあ」という、困惑した表情だ。

「あ、いえ、日本から来た旅行者ですが、どうも乗り間違えたみたいです」

 あくまで、知らずに間違えて来てしまったということにしながら、床に置いてあるカメラバッグを座席の下に足で押し込んだ。

「あ、そうですか、少々お待ちくださいますか」

 憲兵は、そういうとどこかに行ってしまった。よく見れば、憲兵にありがちな物々しさは全然なく、むしろケロロ軍曹とか好きそうな、天然系の青年だ。

「お客さん、降りないんですか?」

 反対側から声がした。車掌のようだ。なんだかやたらとニコニコしている。

「いや、よく知らずに乗ってきたんですけど、ここは軍の施設のようなので、降りてはいけないかと……」

「大丈夫でしょう。降りて、次の列車まで散歩してみてはどうですか」

 おいおい、あり得ないだろ。そこへ、憲兵が戻ってきた。車掌は、彼を見るなり話しかけた。

「ああ、きみ、こちらの方は旅行でいらしたそうだ。普通に歩く分には、構わないでしょう?」

 アニメファンっぽい憲兵は、ますます困惑した表情で答えた。

「あ、いえ、その、それは困るんですが……。ここは、海軍基地の中なので……」

「次の列車は何時ですか」

「次と言いましても、退勤時間に1本あるだけなんですが」

「ああ、そうなのか。じゃあしょうがないな。お客さん、残念ですが、この列車でもどるしかないようですね」

 車掌は、鎮海線のダイヤを把握していないらしい。憲兵が、今度は僕に話しかける。

「あの、申し訳ございませんが、やはり降りていただくわけにはいきません。車内でそのままお待ちいただけますか」

「わかりました。どうもすみません」

「それにしても韓国語がお(ry」

 一通りのやりとりが終わると、車掌も憲兵もどこかへ行ってしまい、折り返しまでの約30分間、僕は一人で車内に取り残された。周囲を写真に納めたいが、それは絶対に不可である。駅名票くらい、撮りたいなあ。携帯電話も通じないんだ。へー。……ケイタイか(以下略)。

g1026  7時45分、僕以外誰も乗っていない列車は、ゆっくりと反対方向に向けて動き出した。 美しい緑に包まれたひなびた駅だったが、駅を後にしてこれほどほっとした体験は初めてだった。

 なお、後で昌原から乗ったムグンファ号で、先ほどの車掌と再会した。聞くと、「鎮海線に乗ったのは初めて」だったそうである。

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英語でしゃべらないと。

ココログ重い...。

 慶尚南道馬山に来ている。ホテルにチェックインしてテレビをつけたら、NHKで「英語でしゃべらナイト」をやっていた。

 話題の釈由美子さん。

 超アキバ系アイドルと思っていたら、いつのまにか本格女優になっていた、らしい。

 話題の件は、よくわかんない。それより、目の下の隈?が気になった。大丈夫かな。

 さて、室井さんが、カタカナ英語の発音矯正に挑んでいた。

 日本人は、何でも母音をつけてしまう悪い癖があるので、どうしても発音が悪い、ネイティブなら1音節で言うところが、2音節で発音してしまう、という話。

 これって、韓国語のパッチムと同じ話だ。日本人の韓国語も、なんでも母音をつけてしまうために、すぐに日本人の発音とわかる。逆に言えば、韓国語でパッチムの訓練を積んだ今の僕なら、英語の発音もけっこう良い線行くのではないだろうか。

 そう思って、テレビでやっていたスキットをそのまま発音してみた。

 ...Fの音がPになってしまう...orz。

 それを除けば、思ったよりもきれいに発音できた気がした。テレビで、室井さんとか日本人が「できない、できない」と言っている子音だけの発音が、僕には苦にならないのだ。もちろん、合っているのかどうかは定かでない。でも、韓国語って、英語の発音にも役立つのではないだろうか。

 何より、気持ちよく発音できた。フリートークで英語を話そうとすると、どうしても韓国語が出てしまい、もどかしい思いをしている僕だが、きちんと訓練しなおせば、けっこういい線行くかもしれない。

 日本に帰ったら、英会話でもやってみようかな。

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2006.05.11

やっぱり変わりゆくソウル

 ちょうど1年前、こんなエントリを書いていた。

絶えず変わりゆくソウル

清渓川は、確実にソウルの風景を美しくするだろう。来年の今頃には、ソウルはまた違う顔を見せているに違いない。

 ちょうど良い写真を撮っていたので、並べてみよう。とくに意識して撮ったわけではないので、微妙に焦点距離や構図が異なるのはご容赦を。

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2005年5月5日の、廣橋から見た清渓川

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2006年5月7日の同地点

 たしかに、美しくなった気がする。1年前、すでに植えられていた両岸の樹木も、ずいぶん成長したことがわかる。

 もう一枚、こちらは明洞だ。

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2005年5月5日の明洞ギル

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2006年5月10日の同地点

 1年前は、影も形もなかった「ハイヘリオット」。1月に見たときも、完成はずいぶん先のような気がしていたが、あっというまに竣工・オープンしていた。似たようなファッションビルを、こんなに作ってどうするつもりだろう。

 ガイドブックの地図や記事も、相当手を入れなくてはならないだろうな、と思っていたが、前回考えに考えて掲載物件を決めただけに、要差し替え物件は思ったほど多くないようだ。でもまあ、やっぱりやることは多そうで、頭が痛い。

 明洞といえば、あのカフェがどうなったかも見てきたが、その話はまた来週。

 明日から地方へ出かけます。今回、フロッピードライブを持ってこなかったので、出先では画像のアップはできなそう。PC房があれば、文章だけでもアップしていくつもりです。ではでは!

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2006.05.10

ブックオフソウル店

 ソウル駅向かいの「GATEWAY TOWER」ビル1階にオープンした、ブックオフソウル店に立ち寄ってみた。

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 約50坪という店内は、まさしく日本のブックオフ。商品の約半分をコミックが占め、韓国でも人気のシリーズが、ずらりと並んでいる。店員は4~5人いたが、約半分が日本人の模様。文庫本やハードカバーもまずまず充実しており、CDなどのソフト類が少ないことを除けば、都内の小型店舗とほぼ同じ雰囲気だ。日本のブックオフでおなじみの100円コーナーは、こちらでは「2000Wコーナー」。レートを考えると240円程度と割高だが、教保文庫などで日本の書籍が定価の3割増し程度で売られていることを考えれば、適当な価格と言えそうだ。文庫本は2500~3000W程度で、全体に新品定価の3割引程度、といったかんじ。ソウルに住んでいた頃の僕なら、大喜びで通い詰めたに違いない。

 ただ、正直に言って僕はちょっと心配だ。多少は韓国の書籍も扱っているものと思っていたのだが、並んでいるのは、CDを除くとみな日本の本ばかり。どことなく、「とりあえず日本のマニュアルでオープンしてみました」的な空気が漂っている。

 店内には、日本と同様「1冊から買い取ります」という表示があるが、果たして現地でどれだけの商品を確保することができるのだろうか。報道によれば、当分は日本の書籍だけを扱い、半年を目処に韓国の書籍も扱う計画という。しかし、現状の品揃えでは、半年経とうが1年経とうが、在韓日本人と、日本文化に関心を持つ一部の人にしか受け入れられないように思う。場所も、ソウル駅前とは言え繁華街からはちょっとはずれており、ふらりと立ち寄る人もあまり期待できない。実際、本来書店がいちばん混み合う夕方だったにもかかわらず、店内にお客は10人もいなかった。

 そんなわけで、期待しつつも先行き不安なブックオフソウル店だが、せっかくなので僕も売り上げに協力させてもらうことにした。40分ほどうろうろして、買ったのは、これ。

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 何しに韓国に来ているんでしょうかね……。

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清渓川を散策

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こちらに2004年6月の同じ地点の写真あり

 光化門から往十里まで、復元された清渓川の全行程約5.5kmを散策。

 清渓川を歩くのは1月以来だが、ずいぶん印象が変わっていた。夏を迎え、新緑や種々の花が美しいのもそうだが、川自体がだいぶ清流らしくなったように思う。

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初夏の日差しに映え、花も美しい

 以前散策した時は、いかにも人工的に再現した川に、お世辞にもきれいとはいえない黄色い水が流れているという印象だった。それが今は、川縁には水草が生え、川底には苔が生している。おそらく放流したものだろうが、気持ちよさそうに泳ぐ鯉や鮒も見かけた。両側の壁や、ビルをカットして川面だけ写せば、ソウルの中心にある川には見えない。

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立派な鯉も泳ぐ

 つい3年前まで、ここに老朽化した高架道路があって排ガスと騒音をまき散らしていたとは、今となっては信じられないほどだ。高架道路が閉鎖されたのは2003年7月1日。僕はすでに語学堂での留学を終え、ガイドブックの制作に奔走していた時期であり、このブログがオープンする5カ月前だ。なんだか、僕の留学が遠い昔のことのように思われた。

 清渓川の周辺では、再開発が急ピッチで進められている。ほんの1年前、僕が中古のテレビを購入した、東大門市場裏手の「黄鶴洞蚤の市」も、今はない。その場所では、巨大な複合施設「ロッテキャッスル」の建設が進んでおり、黄鶴洞の店主たちは、東大門運動場に設けられた「風物市場」で細々と営業を続けている。彼らは、完成したロッテキャッスルに入居するのだろうか? いかにもアジアらしい、こうした市場が消えていくのは、外国人の目から見ると寂しいことだ。

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東大門運動場(サッカー場)内に設けられた「風物市場」。かなりディープ。

 夏の日差しがかなり暑いが、橋の下は涼しく、5km以上を歩いても、さほどきついとは感じない。様々な形をした橋や、再現された朝鮮王朝時代の構造物、高架道路の橋脚の遺稿などが次々現れるのもいい。平日だけあって、遊歩道を散策する人は多くなく、ソウルにいることを忘れそうだ。おかげで、すっかり日に焼けてしまった。日本の友人たちに会うのが、ちょっと恐い。

 今は、水遊びは禁止ということになっているが、できれば場所を限定しても解禁してほしいものだ。あとは、魚釣りを楽しめるエリアがあると、個人的には嬉しいのだけれど。

 結局、光化門から往十里までの所要時間は、約4時間。終点である清渓川文化館から、地下鉄駅へのアクセスがわかりにくいのを除けば、なかなかお勧めできる散策コースと言えそうだ。さすがに5km歩くのは大変なので、光化門から東大門までと、東大門から文化館までといった具合に、半分程度の散策にするのが良いだろう。

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清渓川高架道路の橋脚が、3本だけ保存されている

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2006.05.09

ロッテマートで韓国産納豆

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 そんなわけで、HiSeoulFestivalも終わり、とりあえず自由の身になった。FAMツアーの話はおいおいしていくとして、とりあえずは小ネタから。

 キムチや海苔など、お土産品はデパートで買うよりもEマートやカルフールなどのディスカウントストアで購入するほうが若干安い。しかし、郊外の住宅地にあることが多いので、旅行者にはなかなか勧めづらかった。

 ソウル駅新駅舎の供用開始とともにオープンしたロッテマートは、龍山や金浦空港のEマートと並び、旅行者が利用しやすい立地のストアだ。今月から8月下旬までは、午前1時まで営業しており、タクシーで夜中に訪れることもできる。まだ10日ほど韓国に滞在するので土産を買うには早いが、ホテルで飲むビールでも買おうと寄ってみた。びっくりするほど安い、わけではないが、海苔やキムチ、ッサムジャンなどが豊富に揃い、値段はデパートの2割安くらい。キムチは、外国人向けにパッキングもしてくれるそうで、これならガイドに載せても良いかもしれないな。

 そんな食料品売り場で見つけたのが、これ。

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 「生チョングッチャン」、つまり納豆だ。しかも、輸入ではなく国産らしい。韓国の納豆といえば、においの強いチョングッチャン(納豆チゲ)が一般的だが、最近は日本のようにそのまま食べることもあると聞いていた。しかし、これは「そのまま食べるチョングッチャン」ではなく、日本の納豆そのままだ。原材料名には、「ナットソース」と書いてある。

 二つ入りで、2,880w。日本に比べると高いが、以前城南市のロッテマートで見た冷凍納豆は、2つで5,000Wだった。韓国でも納豆が一般的になってきたということだろうか。早速買った。

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 容器も、においも、まちがいなく納豆だ。箸で混ぜてみると、しっかりと糸を引く。カラシがなく、へんな透明のソースが付いているのが気になるが、ほどよく糸が絡んだところで試食開始。

 ……まあまあ、うまい。カラシはついていなかったのに、ぴりっと辛い。タレに溶かしてあったらしい。納豆に慣れていない韓国人向けなのか、においが柔らかく、味も淡泊。透明のタレは、どうやらうまみ調味料だったらしく、後味が悪い。そんな細かい不満はあるものの、外国にありがちな「納豆もどき」ではなかった。一個あたり160円ほどと高いが、これなら韓国にいるとき時々食べても良さそうだ。留学していた頃、食べ物ではほとんど苦労しなかった僕だが、納豆と吉牛が食べられず、寂しい思いをしたものだ。少しずつ、手に入らないものが減っていく韓国である。

 韓国版ケロロ軍曹の食玩に心が動いたが踏みとどまり、結局納豆のほか、1本1,570Wのcassビールロング缶(コンビニで2,200w)を4本買い込んで帰還した。ビール買いすぎだよなあ……。

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2006.05.08

「J&J」から「水刺」へ

 行きつけのカフェ、J&Jが、3月上旬に閉店した。スタバをはじめとするシアトル系コーヒーショップや、安価なテイクアウトコーヒーに押され、韓国でも個人経営の喫茶店は厳しい。若い人たちは、同じ5000wを出すなら、洗練されたスタバやパスクーチに行こうと考えるようだ。ドトールが爆発的に増えた、80年代後半の日本を思い出す。

 このブログにも何度か登場した、チョンジャ氏はどうなったのかと言うと……

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すごい適当な写真でスミマセン

 同じ建物の1階で、韓定食店「水刺(スラ)」を開店した。

 「水刺」とは、「チャングムの誓い」に登場する「水刺間(スラッカン)」の「水刺」で、国王の食事のこと。看板には「韓定食の店」とあるが、実態は学生やサラリーマン向けの、安くて美味しい、ちょっときれいな食堂だ。もともと「韓定食」には明確な定義がなく、おかずの数や見栄えにも気を配った定食なら、何でも「韓定食」と言うことができる。チョンジャ自身は、人に出せるほど料理に自信があるわけではないので、厨房のおばさんを雇ったそうだ。メニューはどれも5000W程度で、チゲなどの料理と石釜ごはん、それに7種類のおかずがつく。 

 あまり知られていないが、梨花女子大学の周辺は定食の激戦地だ。東女的存在と言われる梨大のお膝元だけあって、食堂も単に安くて美味しいだけではダメ。若い女性が好むような、食卓の彩りや食器のセンス、インテリアなども問われる。もちろん美味しいことが大前提だ。「水刺」は、料理の味もまずまずで、インテリアには一部にJ&Jのものを使っている。女性が、経験のない飲食店を始めるということで周囲からはだいぶ心配されたことと思うが、頑張っているようだ。お客の数もJ&Jの頃とは比べものにならず、アイドルの時間帯というのに、さまざまなお客がぽつぽつ入ってくる。

 気軽に立ち寄ってだらーんとできる店ではなくなってしまったのはちょっと残念。まあ、梨大に滞在することが多いのだし、ソウルの食卓だと思って利用させてもらうことにしよう。

 写真は、次回きちんと撮ってきます。

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2006.05.06

現在ソウル市内取材中

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成田空港はがらがら

 現在、ソウル市内で、「Hi Seoul Festival」取材中。

 かなーり忙しいので、本格的な更新は日曜の夜から行います。

 ところで、今回ゴールデンウィークの交通のピークと言われた3日に出国してきたわけだけど、成田空港第一ターミナルは拍子抜けするほど空いていた。とくに、大韓航空のチェックインカウンターは、行列すらなく5分で手続き完了。早めに出てきたのがあほらしいくらいだった。もっとも、いざ飛行機に乗ると、満席だったのが不思議。みんな、空港が空いていると知っていて遅く来たのかなあ。

 出国審査場から搭乗ロビーまでは、相変わらず迷路のよう。ほんと、何とかしてほしいものだ。

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2006.05.02

水原華城・西将台が焼失

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焼失した西将台

 世界文化遺産の水原華城にある西将台が、1日未明、放火によって全焼した。

 韓国で世界遺産一部焼失 放火で(産経新聞)

 華城は、完全な形で設計図が残っている、唯一の朝鮮式城郭だ。西将台を含み、建造物のほとんどは設計図に基づいて近年再建されたものだが、城壁はほぼ完全な形で残る。もともと水原への遷都を意図して建造され、アジアの都市型城郭として、きわめて貴重な遺構だ。

 建物自体は、いくつかの城門を除き再建されたものなので、極端に言えばまた作れば良いのだが、せっかくの世界遺産なのだから、もう少しちゃんと警備してほしい。なにしろ、西将台が放火で焼失するのは、これで2度目なのだ。

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西将台から長安門を望む

 西将台は、城郭西側の八達山山頂にある見張り台で、水原の町を一望できる。八達山はさして高くもなく、ここから長安門に至る城壁歩きは、散策に最適だった。早いところ再建して、今度こそ消火栓くらいつけてほしい。

 さて、明日からソウルであります。

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2006.05.01

くしゃみ?

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なんか鼻がムズムズするな

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は…はっ、はぁ……

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はっ、はっ、はーっ、はーっっっっ、はあああああ、…………っ!

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……でねぇ~

G1015
はっきりしてくださーーーーい!!!

谷中ゆうやけだんだんにて。

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