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2006.03.30

逆転裁判 今ごろクリア

 げほ、ごほ、ごほ。風邪ひいた。

 札幌でもらってきたらしい。寒かったもんなあ。

 そんな状況にも負けず、数週間に渡ってこつこつ進めてきた「仕事」が、ついに終わった。今は、さわやかな疲労が心地よい。

 ゲームボーイアドバンス用ソフト、「逆転裁判」三部作を、クリアしたのだ。

 最初は、あまり良い印象ではなかった。
 現実の裁判とはあまりにもかけ離れたシステム。
 いかにもマンガチックな、胡散臭い登場人物たち。
 お子さま向けのサスペンスもどきなんだろうな、と思っていたのだが……。

 気がついたら、はまっていた。

 「逆転裁判」は、無実の罪で起訴された被告人を弁護するゲームだ。検察側証人(真犯人だったりする)の証言をつぶさに聞いて、手持ちの証拠品との矛盾点を捜して提示し、真犯人のウソを暴いていく。 推理を誤れば裁判官の心証が悪くなり、最悪の場合有罪判決を下されてしまう。たいてい真犯人は冒頭で提示されており、古畑任三郎のような、真犯人との知恵比べを楽しめるようになっている。

 僕がよく知っているアドベンチャーゲームは、用意されたコマンドをひととおり試していけば、たいていいつの間にかクリアできるようになっていた。しかしこのゲームでは、ミスは被告の有罪判決に直結する。裁判長に「○○が××だという証拠を提示してください」と言われても、トリックがわからず、丸1日悩んだこともあった。ゲームをしながら、本気で「推理」したのは初めての経験だ。この作品が最初に発表されたのは、2001年のこと。僕が韓国に留学している間に、こんな面白いゲームが出ていたとは。

 一見無関係に思えた複数の事件や人物が、話が進むにつれて次第に結びつき、3作13話の物語を終える頃には、ひとつの大きな思惑が見えてくるストーリーも良かった。以前読んだ、鮎川哲也の推理小説を彷彿させるトリックもあり、きっとこのゲームの作者はミステリーを相当読んでいるのに違いない。

 検察官がムチを持ったり、霊媒師の存在が前提になっていたりと、舞台設定は荒唐無稽だったが、久しぶりにゲームをたっぷり楽しめた。NintendoDSで続編が出るらしいが、さてどうしよう。

 我にかえると、原稿の催促が届いていた。

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2006.03.26

宮平秀治・原田雅彦引退

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 大倉山で、見てきた。今日は眠いので、とりあえず速報?版。

 原田、そして宮平という、日本ジャンプチームを牽引した両選手の引退とあって、大倉山ジャンプ競技場にはワールドカップ以上の観客が集まった。

 もう、宮平のしなやかで美しいジャンプを見られないと思うと、やはり寂しい。

 ロボットのようにがっちりしているわけでもなければ、強烈なパワーを感じるわけでもない。どこかやわらかく、しかし無駄な動きがない。ジャンプを見るようになって20年近いが、宮平ほど魅力的なジャンプを見せる選手はいなかった。

 昔、白馬でファンの寄せ書きを集めたワインを贈ったことある。それにちなんで、ワインを贈ることにした。

 競技終了後、引退する各選手に、ファンが花束やプレゼントを渡せる時間がある。さすがに今年はものすごい行列だ。1000人近くいたのではないか。

 宮平選手にワインを渡せれば充分と考えていたが、実際には、列が5人の引退選手の前を順に通過する趣向になっていた。そう言うわけで原田選手とも握手したが、何も渡せるものがない。原田選手は、一瞬ボトルを受け取るような仕草をしたが、渡すわけにもいかず、申し訳ないことをした。

 宮平選手は、涙を流した跡があったけど、いい表情をしていた。彼を応援するようになって、8年。いろいろ楽しませてくれて、ありがとう。

 宮平・原田両選手以外に、今日限りで引退する選手が3人いた。その中で、僕が注目したのは大八清掃ジャンプクラブの杉本輝美選手。有力企業のサポートを受けられなくなった後も、働きながらジャンプに取り組んでいたという。大きな体格ながら、涙で顔をくしゃくしゃにしていたのが印象的だった。最後のプレゼントセレモニー。宮平、原田を横目に立っている杉本選手に握手を求めると、本当に嬉しそうな表情をしてくれた。もっといろいろ話したかったが、セレモニーだからしょうがない。もっと早く注目していればよかった。トップチームでは結果を残せなかったかもしれないが、最後のジャンプは、とてもきれいな飛形だった。

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2006.03.25

第30回伊藤杯宮の森ナイタージャンプ大会

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ローカルムードいっぱいの宮の森ジャンプ競技場

 宮平秀治の引退試合を見るために、やってきました、札幌宮の森ジャンプ競技場。

 ノーマルヒル(70m級)のジャンプ台である宮の森シャンツェは、大倉山ジャンプ競技場の奥にある。博物館やクラブハウスなどの施設が充実した大倉山と違い、山道のつきあたりにある宮の森は、とても小さい。観客席らしいスペースもほとんどなく、選手と観客が同じエリアを行き交う。大倉山が東京ドームなら、宮の森は神宮の第二球場といった趣だ。今日は原田雅彦のノーマルヒル引退試合ということで、いつもより多くのファンが集まっていたが、ほとんどの人が大会本部の軒先で「雪やどり」をしていた。ほかに身を置く場所がないのだ。

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駐車場を兼ねたクラブハウス前にいるしかない。超ローカルな雰囲気

 草野球感覚でジャンプを見られる宮の森シャンツェは、お気に入りのひとつだ。しかし、最近はノーマルヒルの大会が少なく、観戦に訪れる機会はほとんどなかった。冬に来るのは、意外なことに初めてだ。

 宮平は、もともと大きい台のほうが得意な選手だったが、今シーズンはノーマルヒルでも安定した結果を残していた。実力が落ちて引退というわけではないだけに、この日もはっきり「優勝」を期待していたのだが……。

 悪天候のため、中止。

 まあ、雪も強く降っていたし、強い風が巻いていたから、中止はやむを得ない。気象条件に影響されやすいのも、ジャンプという競技の特徴だ。

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スタッフたちが、必死に台を整備してくれたが…

 明日は、いよいよ宮平秀治選手の最終ゲーム、「伊藤杯シーズンファイナルナイタージャンプ大会」だ。いつも、この大会はワールドカップ終了後のお祭り的イベントだったが、明日は違う。宮平の、有終の美を祈る。

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2006.03.24

宮川センセ、さようなら

 作曲家の宮川泰が21日、急逝した。

 NHKで追悼番組をやっていたが、ヤマトは出てくるわ、クレイジーキャッツは出てくるわ、30分の短い番組ながら、さながら「昭和芸能史」の特番のようだった。コメディアンでもないのに、「追悼」番組がこれほど楽しい人も珍しい。

 僕にとって、宮川泰センセといえば、やっぱり「てるてる家族」だ。だが、追悼番組を見ていたら、「ひるのプレゼント」「お昼です!ふれあいパーク」「生活笑百科」など、実は僕の生活は、昔から宮川センセのメロディに支えられていたことに気づいた。「ズームイン!朝」、「午後は○○おもいっきりテレビ」も宮川センセだったんだね。本当に、どの曲も印象によく残り、楽しい気分にさせてくれる名曲ばかりだった。

 「てるてる家族」OSTは、たぶん宮川センセ最後のアルバムだ。これに収録されている曲は、今民放の情報番組などで、BGMとして毎日のように使われている。「てるてる」に限らず、これからも、僕らは毎日宮川センセの曲を聴きながら生きていくのだろうな。

 ご冥福をお祈りします。

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2006.03.23

【WBC】優勝と不安

 今ごろWBC決勝の話。docomoすら通じない、天竜峡の山奥にいたので、残念ながら中継は見られなかった。

 夕方、JR温田駅前の雑貨屋さんで「野球どうなりました?」と訊いたら、「勝ちましたよ!」という答え。まずは良かった。

 夜、平岡の宿でテレビを見ると、どこの局もWBC一色だった。つい数日前まで、”予選リーグ敗退”の戦犯捜しに奔走し、 誤審問題を騒ぎ立てて「MLB主催のWBCに価値なし」と批判していたのがウソのようだ。

 中でも、僕が気になったのは、報道ステーションで誰かが言っていた、「国民が久しぶりにひとつになる喜びを共有した」という発言。 全く同じ台詞を、2002ワールドカップ時の韓国でイヤと言うほど聞かされた。韓国における日本優勝についての報道も、「" (5勝3敗という)きまりの悪い成績で優勝"と、悔しさをにじませていた」と、いやみたっぷり。だんだん、 日本のナショナリズムも肥大化しつつあるのかな。

 もしかしたら、日本の「愛国心」「ナショナリズム」は、韓国と同じくらいヤバイのかもしれない。

 戦後の日本には、「ナショナリズムの肥大化が国を滅ぼしかける」という体験からか、「愛国心」は怖いもの、 好ましくないものとする雰囲気があった。ところが最近、「無批判に強い愛国心」への危機感が薄れてきた気がする。もちろん、 スポーツで祖国を応援するのは自然な感情だ。しかし、だんだん「日本は優秀で特別な民族」という思い上がりが強まっている気がするのだ。

 目を剥いて、ドスを効かせた声で「癪に触った。不愉快だった」と吐き捨てるイチロー。己の敗北を恥じるのでなく、 怒りを相手に向けていた。そのVTRを指して「率直に言うイチローの姿に、多くの人が感動した」と報じるメディア。僕はちょっと嫌だった。

 「相手のほうが一枚上手だった。自分が下手だったから負けた。自分を磨き、次は必ず勝つ」。そういう、 求道者の姿が日本人の美徳ではなかったか。

 「怪我をしてもいいから、国のために戦う」という言葉に、僕は共感できなかった。

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2006.03.22

天竜峡・唐笠港のネコ

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勝手にカメラ向けるんじゃないわよ。

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2006.03.20

ジャイアンリタイサル

 いやあ、笑った。

 「堂本兄弟」に出演した、石原某さんの歌。

 番組内で歌を披露することが予告で明らかになって以来、朝ドラファンの間では、「大丈夫なのか」、「放送事故にならないか」といった、番組を心配する声が上がっていた。

 どういうことか。その、なんというか、言葉を慎重に選ばなくてはならないが、例えて言うなら、いわゆる

 へた

 なのだ。どのくらいかというと、たぶん、僕といい勝負。もっとも、聞いて不快な歌ではない。歌い出したとたん、声を出して笑ってしまった。カラオケ全盛の今、これほど微笑ましい芸能人の歌声は、なかなか聞けないのではないか。

 ま、それはどうでも良いんだけど、この石原某さんには、いつも不思議に思うことがある。というのも、彼女の、NHKでの朝ドラ主演は、どうもなかったことになっているようなのだ。

 今放送中の看護士ドラマが発表されたときも、「連続ドラマ初出演」と報じられたし、今日も「歌声テレビ初披露」とテロップが出た。2年ほど前、半年間にわたってNHKの連続ドラマで主役を演じ、数々のジャイアンリタイサルを披露したことは、きれいさっぱり無視されている。同じく朝ドラの主演を演じた国仲涼子の場合、「ちゅらさん」は代表作でこそあれ、なかったことには決してなっていない。「てるてる」は、やっぱり幻の作品ということなのだろうか。

 「おいらバカボン♪」と調子良さそうに調子を外して歌っていた頃のほうが、僕は好きなのだが。

 え、韓国ネタ書けって? スミマセン。

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2006.03.19

【WBC】日本6-0韓国

 日本、6-0で韓国に勝利。よかったよかった。

 ビッグイニングの7回は、沖縄料理店で遅い昼食を食べていた。

 福留の先制ツーランホームラン。

 「やたっ!」

 おもわず、立ち上がって拳を振り上げてしまった。いやあ、大人げない。

 その後はお客も店員もそんなノリだったから、まあいいか。

 スコアを見ると大勝だが、内容を見ると、必ずしもそうではなかった。とくに、4回裏に多村がファインプレーを見せるまでは、韓国が押していたと思う。序盤の、チャンスを次々につぶす日本の戦いぶりは、3日前の悪夢を思い出すに充分だった。投手の自滅で思わぬ大勝となったが、「やっぱり日本がアジアナンバーワンだ」などと思っていると、次の対戦でまた足下をすくわれるに違いない。

 韓国は、負けても全体に満足感が漂っていたのが印象的だった。サッカーのワールドカップだったら、とてもこうはいかなかったはずだ。「野球の実力はやっぱり日本」という意識の表れか、それともWBCのステイタスが低いのか。おそらく両方だろう。

 サッカーにしろ、野球にしろ、「日韓戦」が持つ意味は、昔よりずっと大きくなっている。以前は、サッカーは韓国、野球は日本と、心の底で棲み分けができていたのだが、両競技とも差が縮まり、毎回真剣勝負になってきた。

 そうなると、もう少し進めてほしいのが、日韓の応援団の交流だ。日本にいると「恐い」と感じる韓国の応援だが、実際にあの中にいると、たんにお祭り騒ぎをしているだけということがわかる。逆に、韓国の人たちが日本の応援を見れば、マナーなどの点で得るものがあると思う。

 次の日韓戦は、いつだったっけ。

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【WBC】準決勝間もなくPB

三度目の正直は雨。

ドーム球場が多い日本には不利かもしれない。

僕は、うーん、仕事へ行かなくちゃいけないのだが……。どうしよう。

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ツキのない日

 記念すべき東武のJR乗り入れ一番列車、「スペーシアきぬがわ3号」で鬼怒川温泉へ。お祭り騒ぎの駅前で無料のお酒を振る舞われ、温泉につかったり日光を観光したりして、1日たっぷり楽しんだ。

 夕方、そろそろ軽く食事をして帰ろうか、となったころ。

 その日撮影した160枚あまりの写真を、何げなく確認しようとした。

……画像が、ない。

 画像を記録しているコンパクトフラッシュカードの、ファイルシステムが壊れたらしい。約240MBのデータが存在していることはわかるのだが、画像ファイルが一切認識されなくなった。

 今日撮影した、多くの写真。池袋駅で、JRと東武の駅員が並んで手を振る姿。栗橋駅で、JRから東武に進入する区間に表示された、「セクション入口」の標識。鬼怒川温泉駅で1日駅長を務めた、ガッツ石松の雄姿……。そんな、どうでもいい貴重な写真の数々が、一瞬にして失われてしまったのである。

 どうも、カメラとコンパクトフラッシュの相性が悪かったらしい。僕が持っている他のカードも同じ銘柄だし、明日、秋葉で動作確認が取れているカードを買ってこなくては。また出費か……。

 一緒に乗り歩いた知人も、どこかに携帯電話を落としてしまったらしい。僕も、もうひとつちょっとした落とし物をしており、どうも今日はツキのない日だったようだ。

 2年前の、破壊癖が復活したのでなければ良いのだが……。

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東武特急スペーシア新宿に現る

060318_1024  JRと東武鉄道が今日から相互乗り入れを開始。東武の特急スペーシアが、新宿駅にやってきた。

 今日から1日4本、新宿駅と、東武日光・鬼怒川温泉駅を両社の特急が往復する。

 JRには、立派なJR日光駅があるというのに、わざわざ東武の線路を借りるとは、なんとなく腑に落ちない。まあ、JR日光線は観光路線としての機能は失っており、所要時間の観点などから、東武を経由したほうが有利ということなのだろう。

 JR新宿駅に姿を現した東武特急スペーシアは、多くの人の注目を集めていた。「鉄」な人たちはもちろん、普通に埼京線の電車を待っていた人も、突然新宿駅に現れた東武電車の「顔」に興味をひかれたようだ。何人もの人が、携帯のカメラを向けていた。060318_1020

 いやあ、それにしても、まだまだ日本にもこれだけの鉄道ファンがいたんだなあ。

 こういうイベント?に参加するのは久しぶりで、なにやら懐かしい。世の中はデジタルカメラ全盛だが、気のせいかスペーシアにカメラを向けている鉄道ファンたちは、フィルムカメラを持っている人が多い気がする。フィルムにこだわる人が多いのか、それとも機材に予算をかけられない人が多いのか。

 知人がチケットを取ってくれたので、10:35の「特急スペーシアきぬがわ3号」に鬼怒川温泉駅まで乗車した。列車は新宿湘南ラインの線路を通って池袋、大宮と停車し、宇都宮線(東北本線)の栗橋駅から東武日光線に入る。乗ってみれば普通の特急ととくに変わることはなく、久しぶりの汽車旅を楽しんだ。

 蓮田で、看護婦に付き添われた車いすのおばあさんが、一人で列車に手を振っていた。

 お孫さんか誰かが、この列車に乗っていたのかもしれない。

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2006.03.16

【WBC】日本1-2韓国

韓国強かった。

文句なしで、韓国の勝利だった。

一次リーグから負けなしの6連勝とは。

いつから韓国は、こんな緻密な野球をやるようになったのだろう。

緻密に守り、投手が抑え、打つべきときに打つ。それが、韓国にはできていた。

今大会、日本には「アジアナンバー1」という油断があったのではないだろうか。

イチローの「30年間」発言は、韓国で曲げられて報じられた感があるが、あれで韓国は燃えた。

当分、韓国は「日本何するものぞ」と熱狂することだろう。

日本は、1から出直しのつもりで、頑張ってほしいと思う。

それにしても、「国」を背負ったときの韓国は本当に強い。

韓国の友人たちには、心からおめでとうと言いたい。

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2006.03.15

宮平秀治、引退発表

みやじくんこと、スキージャンプの宮平秀治選手が、今シーズン限りでの引退を表明。

彼を勝手に?応援して8年。いろいろなことがあったなあ。

原田雅彦選手も引退とのこと。長い間お疲れさまでした。

引退試合となるファイナル伊東杯は、なんとしても行かなくちゃ。

続報はまた後ほど。

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2006.03.13

猫視眈々

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「あれが……、にいちゃんの、かたき!」

(写真をクリックしてどうぞ)

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2006.03.11

豊多摩を散策

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豊多摩高校正門と銀杏並木。校舎は、並木道の奧の右側にある

 AERAやらミクシやらで盛り上がっていたので、午後、ひさしぶりに母校・豊多摩高校を訪ねてみた。

 中野駅から、五日市街道営業所行き関東バスで約20分。終点ひとつ手前の、豊多摩高校前バス停で降りる。十数年ぶりに歩く通学路は、ずいぶんきれいになっていたが、のどかな雰囲気は変わらない。杉並区のこの辺りには今も畑が点在し、「豊多摩郡杉並村」の面影を残している。

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豊多摩バス停。正面の民家は、当時はガソリンスタンドだった

 3分ほど歩いて、懐かしい裏門に着いた。しかし、門は閉まっている。都立校有数の敷地面積を持つ豊多摩は、以前は正門から裏門に通じる道を一般に開放していた。だが、昨今の世相を反映してか、今は門を閉ざしてしまったようだ。誰でも歩ける並木道が、自由な豊多摩の象徴だったのだが。

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裏門から。正面の黒い門のあるところが、旧バカパン……だったはず。

 周囲の民家の風景は、昔とそれほど変わらない。だが、毎日お世話になった田中商店、通称「バカパン」はなくなっていた。新入生のころ、はじめて私服で登校し、昼休みに「バカパン」で買い食いしたときは、大人になったような気分がしたものだ。「買い食い」は、「あこがれの高校ライフ」の象徴だった。

 校内に入れないので、学校の周囲をてくてく歩く。校舎に、大きな日の丸がはためいているのが見えた。袴姿の女の子も見え、今日は卒業式らしい。卒業式とは言え、校内に巨大な日の丸が掲げられるとは、時代も変わった。僕の時代には、考えられなかったことである。キャンパスをカメラに収めたい気持ちに駆られたが、学校の外から、望遠レンズで校内を狙えば、間違いなくタイホされる。ぐっとこらえ、正門を目指す。

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唯一、僕の在学中から残るC棟。A・B棟は取り壊され、特徴のない新校舎になった

 正門前に出ると、卒業生の家族らしい人たちが記念写真を撮っていた。これなら、僕が撮影しても、怪しまれずにすみそうだ。

 記念撮影が終わるのを待って、豊多摩の象徴・銀杏並木をカメラに収めた。毎年秋になると、この銀杏並木から芳醇な香りがただよい、キャンパス全体を包む。学友会(生徒会)では銀杏(ぎんなん)市委員会が結成され、近所のおばちゃんたちと銀杏を拾い集め、記念祭(文化祭)で売ったものだ。聞いた話だが、うかうかしていると、朝、近所のおばちゃんに収穫されてしまうので、木を揺すって銀杏を振り落とし、むりやり収穫していたらしい。今もやっているのだろうか。

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第二グラウンド。中央奧に見える並木が、「なまけの森」跡。その向こうは第一グラウンド

 並木道周辺にはほとんど人はいなかったので、ちょっと失礼して第二グラウンドを眺める。AERAで紹介された「なまけの森」は、今は10本ほどの木立になってしまったが、その姿をかろうじて留めていた。

 京王井の頭線浜田山駅まで歩き、1時間ほどの散策を終えた。

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「ちゅらさん4」制作決定

新番組のおしらせ(3/10)
「ちゅらさん 4」制作決定!

 連続テレビ小説、パート2・パート3につづいて、パート4となる、「ちゅらさん 4」(前・後編)を、好評に応えて制作・放送することが決まりました。

 わあい。

 って、こんなエントリ書いてしまう自分が情けない。

 この秋に撮影し、放送は冬とのこと。前後編2回ということになるらしい。

 おっと、携帯にメールが来ましたよ。「ちゅらさん4制作おめでとー」って、祝電ですか。今まさにエントリ書いてるって、よくわかりましたね。なんか、こう、もうちょっと他にないですかね。僕にとっておめでたい話。

 さて、そろそろ帰るか。

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2006.03.09

母校の思い出

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 週刊AERAに、我が母校、都立豊多摩高校が取り上げられているというので、早速購入した。

 特集の題名は、「有力高校の人材力と学力」。すばらしい。我が豊多摩高校が、"有力高校"と認められたということだ。僕はあふれる感動を抑えることができなかった。

 最初に登場するのは、御三家のひとつと言われる麻布高校。橋本龍太郎をはじめとする多くの政治家を輩出した名門校だ。ここは、単に偏差値が高いだけではなく、「生徒会も制服も高速もない自由な」学校らしい。卒業生は語る。

「自分で秩序をつくりだす力を培うことができたかもしれない」

 どんなに苦しくても、自分でなんとかする独立心旺盛な校風が、多くの人材を生み出したのだという。

 そんな麻布高校の次に登場するのが、我らが豊多摩高校だ。なんと、豊多摩のくだりには、わざわざ見出しが立ててある。

「なまけの森」

 ……。

 気を取り直して、読み進んだ。「宮崎駿、谷川俊太郎、イッセー尾形らを出した」。そう、我が豊多摩高校は、政治家こそ出していないものの、こうした表現者たちを数多く輩出している。それこそ、「偏差値ではわからない」豊多摩の魅力だ。わかっているじゃないか。卒業生は、豊多摩の校風をこう語る。

「なまけの森という場所があって、授業に出たくない生徒はそこにいれば、先生が目をつぶってくれるという暗黙の了解があったんですよ」

 ……_| ̄|○

「都立西高のほうが進学実績があるが、あえて豊多摩高への進学を希望する家庭もある」

 ……うむ。たしかに、僕もこれに似た話を聞いたことがある。

「中学までは、勉強しなくてもそこそこできたんで、勉強なんてしたことがない。やれば西高だって入れるはず。でも、あえて豊多摩への進学を希望した」。

 やればできる。僕も、中学の進路指導では、担任から「勉強すれば、できそうなんですけどねぇ」と褒められたものだ。

 そんな人材が集まっていたので、豊多摩は当時「浪人率全国ナンバーワン」として、週刊誌にも取り上げられもした。

 今思い出しても、なつかしい。毎日放送室で授業をさぼったこと。帰宅部を結成して部員を募ったこと。試験休みに旅に出て、赤点取って呼び出しをくらい、食中毒で寝ていることにしたこと……。床が抜けて、立ち入り禁止になった教室もあったっけ。どれも、すばらしい思い出ばかりだ。僕の人間性も、まさにこの3年間で形成されたといっていいだろう。

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2006.03.07

ネタ切れ中…

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                 「すぴー… zzz......」

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訪問者

             「…どちらさま?」
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「奥さん、新聞とってよ。1カ月でいいから」

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2006.03.06

「三丁目の夕日」またまた鑑賞

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 そんなわけで、4回目、行ってきた。封切り公開中に4回も見た映画は、もしかしたら初めてかもしれない。

 これだけ何度も見に来ると、映画を見に行くというよりは、映画を見せに行く気分になる。自分にとってお気に入りの映画が、ほかのお客さんにどう見えるのかが気になるのだ。

 いつも思うのだが、この映画は客層が広い。まさに老若男女、カップルから親子、老夫婦、一人など、実に多彩な人たちが見に来ている。

 映画の冒頭、一平たちが飛行機を飛ばすシーン。

 「す、すごい……」

 後ろの席から、ざわめきが聞こえた。昭和30年代の街並みを再現した映像に驚いたらしい。今までは感じなかった反応だ。その後も、「泣いて笑って映画を楽しむ」雰囲気とは別に、「すごい映画に感嘆する」ざわめきを何度か聞いた。ニュースを見て、来た人が多いに違いない。人は、「この料理はうまい、うまい」と聞かされながら料理を食べると、実際よりもおいしく感じる。今日のお客さんも、アカデミー賞の報道を通じて、「これはすごい映画」という暗示にかかっているのかもしれない。

 上映中のおしゃべりが多いのも、この映画の特徴だ。50~60代の人が、連れの人に「そうそう、スイッチをつけてから画面が出るまでに時間がかかったんだよ、昔は」などと、その場で説明を始めるのだ。不思議と耳障りには感じない。

 一方で、どうしようもなかったのが隣にいたカップルの男だ。彼女にせがまれて嫌々来たらしく、冒頭からあくび連発。クライマックスの、吉岡秀隆がげたで走るシーンで、あろうことかストレッチを始めた。「……教養がないんだナァ」。

 ま、逆に考えれば、それだけ幅広い人たちがこの映画を見に来ているということだ。

 聞くところによると、続編の企画がスタートしているらしい。本当の話なら、楽しみだ。タイトルは、ぜひ「続・三丁目の夕日」で。「ALWAYS2」とか言い出したら、見に行かない(ちょっとうそ)。

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ネコ社会

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かちょう「……今日は、この店で一杯やってくかな」

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ママ「いらっしゃーい♪」

ちなみに、2枚目の彼女はお腹の中に何個か入ってるらしいです。

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2006.03.05

「三丁目の夕日」4回目へ

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 映画「三丁目の夕日」が、日本アカデミー賞12冠を達成。なんだか友だちのことのように嬉しい。

 あの映画は、劇場で大勢の人と笑い、泣きながら見る映画だ。夕方、事務所近くの映画館を覗いてみた。通常の上映は8割方終了しているが、この劇場では、今のところ夜7時の回だけ、「三丁目の夕日」を上映している。

 僕が通りかかったのは、6時すぎ。込んでるんだろうな、とは思っていたが……。
 入口に、立て看板が置いてある。

『ALWAYS三丁目の夕日の整理券は、16時30分から配布します』
『本日の整理券の配布は終了しました』
『19時から入場を開始します』

 窓口には、次々と人がやってくる。

「……あのー、ALWAYSを見たいんですが」
「申し訳ございません、入場制限がかかってしまいまして、今からですとお立ち見でもご案内できかねる状態でして…」
「すみません、ALWAYSなんですけど」
「三丁目のゆうひー」
「二人なんですけどー」

 なんだかすごいことになっている。

 こうなると、何がなんでも見たくなるのが人情というものだ。よし、決めた。明日、時間を作って、午後またここに来よう。

 「三丁目の夕日」は、不思議な映画だ。

 何が素晴らしいというわけでもないのに、しばらくすると、また見たくなる。

 たぶん、僕はラストシーンの景色を見たいのだろう。

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2006.03.04

ボーダフォン、ソフトバンクに売却へ

 夜更かししていたところに入ってきたビッグ?ニュース。

ソフトバンク、ボーダフォン買収へ…1兆円規模で交渉(読売新聞)

【ロンドン=中村宏之】携帯電話世界最大手の英ボーダフォンは3日、日本で携帯電話事業を行っている日本法人株の過半数を、ソフトバンクグループに売却する交渉を行っていると発表した。

 来るか来るか、と思っていたら、本当に来た。記事によれば、ソフトバンクも交渉の事実を認めているそうで、どうやら信頼性の高い話のようだ。

 LOVE定額の発表以来、ボーダフォンもがんばってるなあと思っていた。だが、ここ数カ月は純増数で競合三社に水をあけられていたし、いよいよ来たな、という感じ。

 ソフトバンクがどんなサービスを導入するかわからないが、買収をきっかけに躍進したウィルコムのようになることを期待したい。やっぱり、今の携帯電話は高すぎると思う。とくに、1メッセージ100円などと、人をバカにしたような料金設定をしている国際ローミングはなんとかしてほしいところだ。日本独自のソフトバンクになったら、あるいはこの方面は後退してしまうかもしれないが……。

 土曜の未明という、このタイミングで情報を出した意図はよくわからないけど、この週末はいろいろな憶測が飛び回った挙げ句に、週明けの株価はきっと大きく動くのだろう。経済は素人だけど、ちょっと注目しよう。

 全く、「三丁目の夕日」の話を書こうとしたのに、すっかりこちらに気を取られてしまった。日本アカデミー賞12部門独占おめでとう。この週末、また見てこようっと。

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2006.03.03

M.net日本「再」上陸

韓国のエンターテインメントチャンネル、M.netが、日本上陸。3月1日から「スカイパーフェクTV!」ch.792で放送を開始した。

って言うんですが……。

M.net、昔もスカパーで放送してたよね。

僕が留学していた2002年に、突然撤退して物議を醸したはず。

たしか、撤退発表から放送停止まで1週間くらいしかなくて、(ごくごく一部で)大騒ぎになったのだ。ワールドカップ開催の年にいきなり撤退なんて、何考えているんだろう、と不思議に思ったものだ。

それが、なにくわーぬ顔をして、再上陸ですか。

今も、J-WAVEの韓国エンターテインメントニュースで放送開始を伝えていたけど、「再」上陸だってことは、ひと言も言わない。触れてはいけない過去なのかもしれない。

韓流恐るべし。

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消えゆく京城の名建築

 ソウルの明洞周辺には、日本統治時代に建てられた建築物がたくさん残っている。ソウル市庁やソウル駅、旧朝鮮銀行庁舎などは、帝国主義日本の手による建築にもかかわらず、貴重な文化財として保存が決まった。

 だが、その陰で、文化財と同じくらい価値のある建物が、次々と姿を消している。

 僕がいちばん心を痛めているのは、旧京城株式現物取引所だ。

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 屋上のドームが美しかったこの建物。見覚えのある人はいるだろうか。明洞の北、メトロホテルの向かいに位置する。この写真の左側が、現在メトロホテルのある場所である。 1930年前後の竣工と言われ、新世界百貨店やソウル駅などと共に、ソウルの歴史を見つめてきた建築のひとつだ。

 だが、長い歴史の果てに行き着いた姿は、どうだったか。

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 2004年11月の、同建物である。ドームは撤去され、中はビリヤード場やサムギョプサル店が申し訳程度に営業していた。サムギョプサルを焼く煙が、年老いた壁を、毎日容赦なく汚していく。それでも、華やかな明洞でひっそり時を語るこの建物が、僕は好きだった。

 ある日、取引所はとつぜん、姿を消した。

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 2005年12月の、同じ地点。跡地には、どこにでもあるようなショッピングモールができるらしい。震度3で倒壊しそうな、テナント受付用の仮建築の壁面には、日本でもおなじみの女優がにこやかに笑っていた。

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2006.03.02

そろそろ復活します

どーもどーも、そろそろ復活します。

この1週間、何をやっていたかというと、

ずっと、逆転裁判やってました……orz。

エクセルシオールカフェで、ゲームボーイ片手に

「異議あり!」

って、ちょっと自分の将来が不安になってきましたよ。

でも、面白いんだよこのゲーム。安いし。

毎年この時期はそうなんだけど、もうしばらく単調な生活が続きそう。

韓国ネタは、去年のネタを少しずつ蔵出ししていきます。

最近の話としては……とりあえず、ナゾの写真をおいときましょうかね。

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では!

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