Willcomの新機種
WillcomがPHSの新機種を発表して1週間。
PHSとのつきあいは、もう10年近くなる。最初のうちこそつながらないところが多かったが、98年頃からみるみる改善し、今では、都市部で使っている限りは携帯と比べても遜色ない。いや、vodafoneと比べると、Willcomのほうがよくつながるくらいだ。
小さなキャリアなので、端末は貧弱、新製品も少なかったが、いよいよ新しい機種が出てきた。130万画素カメラ、PC用のウェブサイトをそのまま見られるフルブラウザ、ムービー撮影・再生機能、JAVAアプリ、WORD、EXCELなどの閲覧機能など、実に盛りだくさんな内容だ。しかも、通話料は対固定電話で70秒10円である。
料金が安く、電波が良く入り、音質もよいPHSだが、弱点もある。
「スタンダードな技術を採用し、PCと同じことを端末だけでできる」というのが、最近のPHSの売りだが、逆に言えばPC用の技術を小さな端末にやらせているので、どうしてもレスポンスが遅くなる。現行の京セラ「AH-K3001V(京ぽん)」の動作が遅いのは有名だが、それ以前に、PHSはシステム自体が遅い。たとえば、メールを送るとき。PHSのメールは、いちいち「電話をかけ」、「idとパスワードを認証して」という手順を踏んでいるので、30文字くらいの短いメッセージでも、送信完了まで20秒くらいかかるのだ。その間はほかの作業ができないので、とてもストレスが溜まる。メール端末としてvodafoneを導入した理由のひとつが、この遅さだ。
新しい機種も、システム自体は変わっていないので改善は難しいかもしれないが、やはり、数十文字のショートメッセージは、5~10秒で送れるようにしてほしいものだ。
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