シナリオ見ながら31話
シナリオ本を買ったので、それを見ながら、「大きくて長い今」(しつこい?)の後半を見直してる。
ネタバレになるようなことは言わないが、神経質な方は読み飛ばしていただきたい。
「倭寇」が襲ってくる回だ。
「倭寇」というのは、とくに朝鮮王朝時代の初期から中期(日本の室町時代)にかけて、朝鮮半島南岸や済州島に現れた海賊のこと。日本人であることが多かったことから、「倭寇」と呼ばれている。
もうお気づきだと思うが、この「攻めてくる日本人」が面白い。
鎧を着た武士と着物を着た剣士、そしてニンジャがごちゃまぜになっているのはまず基本。副将と称する人物が、「ばか殿」顔負けのヅラ髷姿なのも素晴らしい。そして、倭寇の兵士たちは、皆頑張って日本語を喋っているのだが、これが全然聞き取れない。韓国語の字幕を読んで、やっと意味が分かったほどだ。
頭目のことを「当主様!」と呼んでいるところを見ると、この人物は当時の対馬の当主、宗晴康という設定らしい(←わざわざ調べた)。シナリオブックにも、「何ということだ! あのお体で対馬まで行くのは無理だ」とある。
もう一度、そのシーンを見直した。役者が日本語を喋っているので、韓国語の字幕が出る。
이런! 저 병세로 대마도까지 갔다가 어떤 일을 당할지 알 수가 없어!(なんということだ! あの病状で対馬まで行ったら、どうなるかわからん!)
……。
もう一度、見直した。セリフをよーく聞く。
「ナントイウコトダ! アノビョウジョウデ、タケシママデイッタラ、ドウナッテシマウカワカランッ!!」
え????
タケシマ? 竹島?
そっかー、16世紀初頭に、日本がすでに竹島を実効支配していたことを認めてくれたわけか。日本の文献に竹島と鬱陵島が出てくるのは17世紀になってからなんだが……っていうのは、もちろん冗談。ごめんなさい。
とりあえず、悪役日本と来たら、タケシマなわけですな。
そうかと思えば、一人だけ日本語のネイティブがいる。
「××のようなものを見つけました!!」
この辺、BS版ではどうなっていたのかな。
31話である。地上派組の皆さんは、来年の4月まで頑張って待とう。
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