「風のファイター」
そんなわけで、東大門MMCで見た「風のファイター」。
極真空手の創始者で、在日韓国人だった大山倍達の一代記。平山あやがヒロイン「陽子」、加藤雅也が主人公・崔倍建のライバル、武士の血をひく武芸家・「加藤」として出演している。主な舞台は、昭和20年代の日本だ。
感想。えー、大山倍達ではなく、せがた三四郎だった。その筋の方は、ぜひ見逃さないように。
韓国人が演じる日本人は、例によってムリヤリな日本語がいっぱいだ。
「コノ、チョウセンジンガー!」
「イマゴロニナッテ、ミカジメリョーカヨー」
頑張っているのはわかるのだが、聞き取るのに苦労する。
「ヤメテクダサイ!ダレカ、タスケテクダサイ!」
「キット、アノタスケテクレタヒトガ……」
……平山あやだった_| ̄|○
映画は強引な展開で完成度は低かったが、「かっちょいいアクション映画を作るぞ!」という意気込みは気持ちよく、2時間たっぷり楽しめた。物語は、まさにせがた三四郎(わからないって?)。大山倍達が、差別される。強くなる。強くなる。挫折する。あ、恋愛?そんな感じ。一人にもかかわらず、声に出して突っ込み入れていた自分がちょっと怖い。
時代考証がどう見ても戦前だったが、ロケ地がKBS水原スタジオオープンセットと愛知県の明治村だったので、やむを得ないところか。でも、池袋の闇市に「ぜいたくは敵だ」の垂れ幕があるってのはどうかなあ。パチンコは「パチソコ」だったし。
客はよく入ってた。やっぱり、こういう単純明快なアクションものは受けるみたい。
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Comments
突然すみません。
トラックバックさせて頂きました。
>強くなる。強くなる。挫折する。あ、恋愛?そんな感じ。
その一言、あの映画をうまく表現してます!
思わず笑ってしまいました。
Posted by: soon | 2004.09.02 15:29