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2004.07.30

対馬へ

なんか,博多には2泊3日もいた。
これから,夜行フェリーで対馬へ向かう。

対馬は釜山までわずか50km,チェジュ島より韓国本土に近い国境の島だ。
昔から良田に恵まれず,飢えた島民が朝鮮半島で海賊行為をはたらくなどしたため,室町時代以降,李氏朝鮮政府が米の援助などをしていた。そのため,室町・江戸幕府と朝鮮王朝の双方に服属する形となり,今も朝鮮ゆかりの遺跡が数多く残っている。それを見に行き,ついでに日本最短の国際航路,比田勝-釜山航路に乗ってみようというわけだ。

今日まで九州地方は快晴だったが,明日から下り坂とのこと。僕の雨男ぶりは健在だ。

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デジカメの忘れ物

「ちょっといいですか。実は、デジカメをなくしてしまったんです」

 引き続き博多のカプセルホテル。ロビー横のネットコーナーでメールをチェックしていたら、先ほどの韓国人グループのひとりが話しかけてきた。それは大変だ。

「たぶん、9時くらいに天神で忘れたと思うんですけど……。はっきり覚えてなくて」

 忘れた場所と時間がはっきりしないが、とにかく警察に届けることにした。すでに0時を過ぎている。夜の繁華街で忘れたデジカメが、出てくるとは思えなかったが。

「えー、天神で忘れたんですか。そのデジカメというのは、どういったものですか。メーカーとか、色とか」

 無人の博多駅筑紫口交番。電話で警察官に事情を話し、数分待たされた後にこんな返事が返ってきた。

 デジカメの忘れ物が届いているらしい。ニコンのクールピクス2100、黄色いソフトケースに入っている、と伝えた。電話の向こうで、どこかに照会している声が聞こえた後。

「えー…… あのですね、天神の交番に、それとよく似たものが届いているそうです。これから電話を天神交番にまわすので、直接話してもらえますか」

キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!
おっといけない。
「よく似たもの」というのは警察用語で、「全く仰るとおりのもの」という意味だ。つまり、「それ、届いてますよ」ということ。意地の悪い僕は、わざと表情や口調を変えず、はい、はい、そうですか、ではこれから伺います、と伝えて電話を切った。ふうっとため息をついて、おもむろにデソクの方を向く。

 ニッと笑って、親指を立ててみた。

「!!!」

 抱きつかれました。

 タクシーで西鉄福岡駅構内の天神交番へ行き、学生のような女性警官にもう一度事情を話した。間違いないだろうということだったが、お役所らしくまずは遺失物届を提出する。僕が日本語で代筆していると、奥から男性警察官も二人出てきて韓国談義が始まった。40代くらいの中年警察官は、つい先月、釜山へ遊びに行ったそうだ。
 遺失物届を書き終えると、おもむろにデスクの下からデジカメが登場。デソクは大喜びで、中に入っている画像を再生した。1枚、2枚、3枚……なんだよ、ぜんぶ彼女とのツーショットじゃん。

「いやー、釜山で撮って、そのまま持ってきたんですよ! よかったー」

 ……助けてやるんじゃなかった。

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2004.07.29

博多のカプセルホテルにて

 博多駅の周辺には、カプセルホテルがたくさんある。サウナと一体になった、リラクゼーション施設だ。

 本来はサラリーマン向けの施設だが、韓国人の利用も多い。ロッカールームで着替えていると、韓国語が聞こえてきた。5、6人はいるようだ。

「11階、これ、サウナって書いてあるみたい。」
「でも、有料らしいぞ。カプセルとは別に料金が書いてあった」
「そっか、やっぱり日本は高いなあ。じゃあ、顔だけ洗って寝るか」

 どうやら、フロントの料金表を見て、カプセルとサウナが別料金と勘違いしたらしい。カプセルが3800円、サウナが2200円。併せて6000円もするわけないが、韓国人には「日本は物価が高い」という先入観があるので、わからないのだ。つい、僕のクセが出た。

「あのう…… カプセルに宿泊する人は、サウナは無料ですよ」

「え、韓国語できるんですか? でも、サウナは有料って書いてあったみたいですけど」
「それは、サウナだけ利用する場合の料金なんです。屋上に露天風呂もあって、全部無料ですよ」
「おお! そうなんですか! やった! 損するところだった!」

 そんなわけで15分後。露天風呂に行くと、嬉しそうに入浴を楽しむ彼らと再会した。
 でも、なにかおかしい。彼ら、韓国人に見えないのだ。

 理由はすぐわかった。タオルを腰に巻き、前を隠して歩くからだ。
 僕の知っている韓国人は、銭湯やサウナで恥じらうということがない。堂々と全裸で歩き、前をまるで隠さず、その辺にごろんと横になる。正直、銭湯では目のやり場に困る。

 ところが、彼らは全員腰にタオルを巻き、湯船に入るときだけ、なるべく他から見えないようにそっと取るのだ。まるで、日本人のようである。

 釜山の人なんだろうな、と思った。釜山の人は、気質がどこか日本人に似ている。ソウルの人のように、初対面でいきなり超仲良くなってしまうことが少なく、どこか遠慮がちだ。相手の立場を尊重し、一線を引くような意識を感じるのだ。そういえば、さっきもサウナのことを係員に訊こうとする人はいなかった。

 韓国のどちらからいらっしゃったんですか、と話しかけてみた。

「釜山からです。大学院の友人で、3泊4日の予定で遊びにきたんですよ」

 そう答える彼のイントネーションは、どこか九州弁のようだった。

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フレンドリーな福岡領事館

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▲福岡ドームのすぐ隣にある在福岡大韓民国総領事館

 福岡の大韓民国領事館は,福岡ドームのすぐ隣にある。

 去年の7月にここに来た時は,世にもおかしな老守衛がいた。

「おいっ,おまえ! どこからきたっ!!」
「ここに名前と住所を書け! 何のようだ!」
「なんで書き間違えるんだ! おまえっ,訂正印は持っているか!」

 正門で,訪問者リストに名前を書いただけなのに,このありさまだ。このじいさん,ソウルの日本人の間でもしばらく話題になっていた。福岡領事館には右翼の街宣車も来るそうで,かなりナーバスになっているのではないか,というのが僕の意見。僕の顔を見て,新手の右翼とでも思ったのだろうか。

 そして,1年ぶりの福岡領事館。じいさんとの再会を楽しみにしていたのだが,着いてみると人が違う。40代くらいの,気のよさそうなおじさんがにこやかに迎えてくれた。

「こんにちは。どちらからいらっしゃいましたか。失礼ですが,国籍は...日本の方ですか。それでは,恐れ入りますがこちらに記名していただけますでしょうか・・・」

 なんだか気持ち悪い。こんなの,福岡領事館じゃないや。
 窓口も,去年よりもフレンドリー。去年は,韓国に定住している韓国人が書いたレターが必要と言われその通りにしたのだが,今年はそんなもの必要ない模様。前日,特急有明の中でジョンウンに書いてもらったレターを見せると,

「なんですか,これは? ああ,わざわざ韓国人に書いてもらったんですか(笑)」。

 どうやら,写真1枚あればOKだったらしい。
 見回すと,窓口の周囲には「冬のナントカ」「おーるいん」といった韓国ドラマのポスターがびっしり。韓国への留学生も増えているというし,ビザが取りやすくなったのも冬ソナブームのおかげなのかもしれない。

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2004.07.28

滞在50分、島原半島の旅

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▲有明フェリーから眺める雲仙・普賢岳

 博多駅から特急「有明」に乗り、ジョンウンとともに長洲で降りたのは7月28日11:50。予想通り、駅前はがらんとしていて食堂すらない。鯉と金魚の養殖で有名な町らしく、駅前には巨大な金魚の模型があった。巨大すぎて気味が悪いが、ジョンウンは「日本の文化!」などと言いながら嬉しそうにデジカメで撮っている。初めて見る日本文化が巨大金魚というのは、いかがなものか。

 港があると思われる方角へてくてく歩く。僕はてくてくだが、彼女はゴロゴロ。2週間の滞在ということで、小型のスーツケースを持っているのだ。「カル様」の異名を持つ僕としては、当然「大丈夫ですか、持ってあげましょう」と言うべきところだが、ただでさえ熊本県まで来ているのに、これ以上親切にすると彼女が負担に感じるかもしれない。そんなみごとな日本人的配慮により、だまって見守ることにした。決して、僕が肝心のところで気が利かない独男というわけではない。

 だが、港は遠かった。ホームステイの案内にある通り15分歩いてみたが、潮の香りすら感じない。通りかかった男性に尋ね、交差点を曲がり、人家はあるが通行人が皆無という道を30分ほど歩いて、ようやく有明フェリーターミナルに着いた。やっぱり、ここに外国人が一人で来るのは無理がある。

 長洲-多比良という超マイナーっぽい航路にもかかわらず、フェリーにはかなりの客が乗っていた。このフェリーを使えば、陸路で諫早を経由するよりも1時間以上速く、交通費も安く済むのだ。トラックなどの自動車も同様で、有明フェリーは島原-熊本・福岡間輸送の大動脈なのであった。ベンチタイプの客席にはトラックの運転手がごろんと横になっており、生活臭が漂う。

 真っ青な有明海の向こう、次第に近づく雲仙の、険しい稜線を眺めるうちに、多比良に着いた。その辺にいたおじさんに、駅の場所を訊くが、訛りがきつくて聞き取れない。いよいよ日本語がわからなくなってきた。

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▲島原鉄道の踏切で奮闘するジョンウン

 港の前の道を直進し、左に曲がって川を越えたところを右折、踏切をわたって次の交差点を左折したカーブの先、というとてもわかりやすいところに多比良駅はあった。雑貨屋が一軒あるだけの、いかにもひなびた田舎の駅だが、サッカーボールをデザインした街路灯がかわいい。大学で視覚伝達デザインを専攻しているというジョンウンは、フェリーターミナルや街路灯のデザインに、いちいち感心していた。

 小さな駅に入ると、そこにはすでに何人もの外国人が集まっていた……ということはなく、みごとに誰もいなかった。14時になっても誰も来る気配がないので、参加要領にかかれた番号に電話する。

「えっ、今多比良駅にいらっしゃるんですか? すぐ行きます」

 いったい、この13時か14時に集合という一文は、誰が書いたのか。
 何はともあれ、ほどなくホストファミリー?らしい女の子とおじいさんが現れ、めでたくジョンウンは目的地に着くことができた。ソウルでまた会いましょうと約束し、手を振って別れる。彼女の日本滞在が、実り多きものとなることを祈ろう。

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▲やっとホストファミリーと会えました

 港に戻ってフェリーに飛び乗り、すぐさまサントリーモルツを買う。日本に着いたら日本のビールと思っていたのだが、お酒が飲めないジョンウンに配慮して、我慢していたのだ。昨日の「ニューかめりあ」、ビールのロング缶が免税で250円だったのに……。

 やっぱり、日本のビールは旨かった。

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「かめりあ」で会った大学生

 ジョンウンとは、「ニューかめりあ」の二等船室で知り合った。

 ソウルの大学4年生。海外旅行は2度目で、長崎で行われるホームステイ・プログラムに参加するのだという。日本語はもちろん、漢字もほとんど読めない彼女。しかし、長崎なら博多から電車かバスで一本だ。駅まで迎えが来るというし、それほど心配は要らないだろう…。

 英語で書かれた予定表を見せてもらった。集合場所に、「Tairamachi station」と書かれている。どこだ、これ。

「クニミ、という町にあるんだそうですよ」。

 ちょっと待て。クニミって、サッカーで有名な国見高校がある国見だろうか。国見といえば、島原半島の真ん中くらい。Tairamachiとは、島原鉄道「多比良町駅」のことらしい。漢字が読めない外国人が、一人で行き着けるところなのか。

「長崎駅から船で行くらしいです。長崎までは電車で1時間ちょっとだとか」

 ますますやばい。長崎から島原半島の東側まで船が出ているなんて聞いたことがないし、博多から長崎まで1時間というのもありえない。なんだなんだ。

 もしかして、長洲?

 そう、彼女は、鹿児島本線、熊本の手前にある長洲(ながす)を、長崎と読み違えていたのだ。長洲は多比良町行きのフェリーが出ているところで、特急ならたしかに博多から1時間。だが、長洲駅からフェリー乗り場まではけっこう距離があるはず。そんなローカルなところに彼女を一人で行かせて大丈夫だろうか。大丈夫なわけがない。

 ここで僕は考えた。船で渡る有明海、だんだん近づく雲仙の山…。なんか、魅力的な旅とは言えまいか。

 決断した。

「明日時間があるので、多比良町までご一緒しますよ。面白そうですし」

 かくして、「見ず知らずの外国人を、福岡から自腹で島原半島まで送ってあげる、超親切な日本人」がここに登場した。ありえない。つづく。

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ニューかめりあ

 釜山から福岡へ出国。
 取材やビザのために福岡へ出るのは、これで3回目。福岡-釜山間は、JR九州のジェットフォイルをはじめとする航路が多数就航しており、九州では、韓国旅行といえばまず船を思い浮かべるほど船便が定着している。

 いままでは、JR九州のジェットフォイル「ビートル」を利用することが多かったのだが、今回は、今月新造船を就航させたばかりのフェリー、「カメリアライン」を利用してみた。

 この船の釜山出港時刻は、夜23時。だが、乗船開始は夕方18時からだ。なぜか。

 「公務員たる出入国審査官の退勤時刻を優先させているため」。

 つまり、19時前に乗客を船に詰め込むと、出航まで4時間を残して審査官さまはご自宅にお帰りになってしまうのだ。さすがは、大韓民国の公務員さまである。

 まったく韓国の公務員は...、とぼやきつつ、免税のビールを飲んだり、無料の展望台浴場に入ってくつろいだ末、翌朝5時に福岡港に接岸。お客様は神の国、ニッポンに到着だ。

 だが、ここでわれわれは、日本と韓国というふたつの国の類似性をかいま見ることになる。

 乗客の下船開始は、3時間後の8時から。もちろん、公務員たる出入国審査官のご出勤に合わせているためだ。さすがは、日本国の公務員さまである。

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2004.07.27

韓国ドラマの不思議に迫る?

韓国ドラマの不思議に迫る

 実は2週間も前に出ていた、このムック。
 不思議なタイトルの本だが、最近はいて捨てるほど出ている韓国ドラマ本だ。

 ホテリアーを2日で見てへとへとになったり、竜平リゾートの山頂でおろおろしたり、、福原愛にでれでれしたり、そんなこんなやっていたのは、この本の取材だった。

 この本のロケ地ガイドは、自分で言うのもなんだが、かなりすごい。竜平リゾートにいくための時刻表が載っていたり、ハングルが読めない人でも現地までいけるように、目印をきっちり記した地図が載っていたり、まあ、そこらの「ロケ地ガイドつき!」を謳った本とは、一線を画す出来だこロケ地以外の記事は、基本的にノータッチだったので内容の保障はできないが、この夏ソウルへ行ってみようという人は、ぜひ参考にしてくださいm(_ _)m 。以上、宣伝おわり。

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鍾路と鐘閣

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▲動かぬ証拠?

 ガイドブックをはじめとする韓国本を作る上で、しょっちゅうひっかかるのが、チョンノ・チョンガクの「チョン」の漢字。

 「鍾」と書くが正しいのか、それとも「鐘」が正しいのか?

 眠いのでいきなり結論を言うと、「鍾路は "鍾"」、「鐘閣は"鐘"」を使う。

 地下鉄1号線鐘閣駅の真上に、普信閣(ポシンガク)という鐘楼がある。李氏朝鮮時代に、朝夕の時を知らせる鐘をならした鐘閣で、東大門や南大門は、この普信閣の音を合図に開門・閉門を行った。

 鐘閣とはまさにこの普信閣のことで、鍾路とは鐘閣がある通り、という意味だ。
 そんなわけで、かつては「鐘閣」「鐘路」と書いていた。それが、いつのまにか「チョンノ」には「かねへんに重い」の「鍾」という字を使うようになった。少なくとも、地下鉄駅の名前や地名表記は、そのようになっている。

 だからどうした、という話になりかかっているが、困るのは、韓国観光公社自身がこのことをよくわかっていないことだ。しょっちゅう、日本の編集部に「鐘路が正しいデス」という間違った指摘が来るらしい。日本の編集部としては、現地のネイティブからの指摘だから、そちらが正しいと思ってしまうのも無理もない。そのたびに、この写真を送って現地の実際の表記を説明するはめになる。

 ネイティブが言うからといって、鵜呑みにするのは危ない。とくに、韓国の人は自分の思いこみであっても強く断言することが多いので、注意が必要だ。よく見ると、ソウル市の公式サイトは、鐘閣を「鍾閣」と書いている。もう、わけがわからん。

 「鐘路」がいつ、どういう経緯で「鍾路」に変わったのかは、目下調査中。ご存じの方がいたら、教えてほしい。

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またまた明日から

ソウルを離れます。釜山から49kmのあの島へも行くので、ちょっと更新は難しいかも。楽しみにしてくださっている皆さん、ごめんなさい。ネットにつなぐことができたら、書きます。

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2004.07.26

弘大 アート・フリーマーケット

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▲学生による似顔絵コーナー

 弘大のアート・フリーマーケットに行ってみた。無くなったといううわさを聞いていたのだ。自信を持ってお勧めできるフリマだけに、ちょっと心配していたのだが、なくなるどころか以前にも増して盛況だった。

 弘益大学は、美術学部が有名な総合大学。人文学部もあるのだが、ほとんどのガイドブックに「美大」と書かれてしまうほど、美大の雰囲気に満ちている。その弘大の正門前で定期的に開催される芸術市場・アートフリーマーケットは、若手アーティストたちが、服、手帳、アクセサリ、人形など、自ら作った「作品」を売るフリーマーケットだ。どれもここ以外では絶対に手に入らないものばかりで、南大門や仁寺洞に行くくらいならここに行け、と言いたくなるほど面白い。手作りだけに、手帳が1万W~などそれなりの値段がするが、それだけの価値はある。最近は、作品を売るだけでなく、ダンスなどのパフォーマンスも行われており、1日いても飽きない。

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▲手作り人形のPinkchoco。個人でやっているとは思えないほど

 今回見たパフォーマンスは、TAPKUN。タップダンスのパフォーマンスで、雨が降らない限り、毎週ワークショップチームによる公演を行っているそうだ。ワークショップだけあって、ものすごく上手というわけではないが、みんな実に楽しそう。曲もK-POPから演歌、クラシックまでバラエティに富み、30分たっぷり楽しめた。なにしろ僕は、好きな俳優にジーン・ケリーを挙げるほど、ミュージカルが好きなのだ。

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▲多彩なタップ・パフォーマンスを見せてくれるTAPKUN

 いろいろな作品を眺めていると、可愛いネコをデザインした作品が多いことに気づく。韓国では一般に嫌われているネコだが、アーティストの町では、可愛くて神秘的な動物として好かれているのかもしれない。あちこち眺め、韓国人との会話を楽しみ、最後にネコのストラップを購入した。3000W。裏には、英語で "ネコは何でも知っている……"。

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▲僕が買ったストラップ。似合わないって?

このフリマが、いつやっているか知りたい人は、「わがまま歩き韓国」をご覧ください、と、あこぎな商売を始める私であった。

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2004.07.24

KBS2土曜名画

 たった今、KBS2で「Shall we ダンス?」が始まった。毎週土曜日11:20ごろから放送の、「土曜名画」だ。「Shall we ダンス?」は名画なのか? それはともかく、「15歳以上観覧可」というのが何とも解せない。あの映画、青少年に悪影響を及ぼすようなシーンあったかな……。渡辺えり子と竹中直人の存在ということか。それなら、ちょっと納得(ウソ)。

 ちなみに、他に韓国人に受けた日本映画といえば、「ラジオの時間」が思い浮かぶ。タイトルが「ウェルカム ミスターマクドナルド」になっていたのは、もっと解せないが。

 と思ったら、吹き替えかよ!

以下、実況。

役所広司が、「경리부가 그렇게 싫어?(経理がそんなに嫌いか?)」とか言ってる……_| ̄|○
渡辺えり子が、完ぺきな韓国アジュンマになってる(・∀・)イイ!
あ、清水美沙子の歌はそのままだ♪
全員、韓国人に見えてきた……。
1:30終了。やっぱりいい映画だねー。
あっ、やっぱりテレビでもスタッフロールの途中でいきなり終わった。
と思ったら、小泉登場。「ようこそニッポン」キャンペーンのCM。逆効果じゃないの……_| ̄|...........○

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フリマで会った子ネコ

 弘益大学前で毎週開かれるアート・フリーマーケット。会場ですれ違った男性が、腕に何かを載せていた。もしや? と思い声を掛けると大当たり。写真、取らせて頂けますか?

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 か、かわい……い? もしかして、ちょっと可愛いんじゃない?
 お兄さんはともかく。

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 僕が声をかけたのが呼び水となって、ちょっとした撮影会が始まった。兄さん、あんたがポーズとってどうするよ。ともかく、最近若い人を中心に、ネコを好きな人が増えているようだ。なんだかほっとした、土曜の夕方だった。

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上岩洞とワールドカップ競技場

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▲これから開発が進みそうな上岩洞

 午後、もとこさんと会って梨大前のJ&Jへ。ホン・チョンジャさんを紹介したあと、ワールドカップ競技場のある上岩洞へ行ってみた。結婚準備中のもとこさんは、秋からこの上岩洞(サンアムドン)のアパート(マンション)に、新居を構えるそうだ。まだ実際に行ったことがないというので、下見というわけ。

 梨大前から上岩洞までは、バスで15分ほど。ワールドカップ競技場は、何度か地下鉄で訪れたことがあるが、バスで来るのは初めてだ。降りてみると、競技場のすぐ裏に山が迫り、古い家の多い、のどかな郊外の集落だった。

「えー! こんなとこなんですかー!」

 あまりののどかさに、もとこさんは驚きの声を上げた。上岩洞はショッピングセンターから映画館までなんでも揃う便利な町で、マンションも超近代的な26階建てと聞いていたらしい。だが、目の前の風景は、集落と呼ぶのが相応しい田舎町で、コンビニすら見あたらない。「ほんとは、あっちですよ!」と、きれいな高層マンションを指さすが、残念ながらあそこは上岩洞ではない。

 彼女の反応が面白いので、この更地がもとこさんのマンション予定地だ、実はあの山の麓が上岩洞…などとからかったが、よく考えたら、僕は思いっきり惚気られていたのではあるまいか。

 5分ほど歩いてワールドカップ競技場に入ると、雰囲気は一変した。この競技場、単なるサッカー競技場ではなく、内部にはマルチスクリーンのCGV映画館、ショッピングセンター「カルフール」、はてはスパ・サウナから結婚式場まで揃う一大レジャー施設なのだ。若い人が大勢集まる華やかなムードに、さっきまで「こんな田舎やだー」と言っていたもとこさんはいきなりご機嫌。巨大な冷蔵庫や洗濯機、ガステーブルなどを見ては、「これがいいかしらー これは便利かもー」と新婚生活を夢見ていらっさった。いやはや、俺さまは一体ここで何をしているのだろう。

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▲大人気のシュレック2。実は、昨日で終わっていた(笑)

 気を取り直して、ジャーナリスティックな視点に立つことにした。カルフールには、海苔や辛ラーメン、明太子などおみやげになりそうなものがたくさんある。競技場は、競技がなければ内部を見学でき、Kリーグの試合も開催される。昼間カルフールでショッピングを楽しみ、韓国映画を見た後競技場でKリーグの試合を観戦。夜はサウナでゆっくり汗を流す……というプランはどうだろう。ワールドカップ競技場は、リピーターにお勧めのスポットだ。うむ。

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2004.07.23

車内で買った、「マンガ千字文」

 やっと部屋に入れた。ああ、懐かしい我が家よ。

 地下鉄に乗っていると、ときどきカートをひいたおじさんが現れ、いきなりモノを売り出すことがある。商品は必ず一種類で、傘、針セット、軽石、洗濯ばさみセットなどバラエティ豊か。品質はいまいちだが、ひとつ1000~3000Wと安く、おじさんのセールストークも巧みなので、案外売れる。僕も、CDケースや名刺入れを売りに来るとよくお世話になっている。

 さて、今日の地下鉄1号線。最近では珍しくなくなったおばさんの売り子が、独り言のように口上を述べながら売っていたのはこれ。

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 なんとマンガだ。タイトルは、「マンガ千字文」。千字文とは、中国・後梁時代(907~923)の周興嗣が起草した、漢文版いろは歌。漢字1000字を250編の四言古詩で表した書で、韓国では漢字を学ぶ際の定番の書らしい。それをわかりやすいマンガで表したこの本が、定価4500Wのところなんと1000W。こんな立派な本が地下鉄で売られるとは、さすがは学問の国・韓国だ。

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 ネタにしようと一冊買ってみたが、「二つ以上の読みがある漢字一覧」とか、「位牌の書き方」、さらに「法事の礼儀」など、韓国の文化を知るのにけっこういい。この前買ったラジオは二日で壊れたが、こういう当たりはずれを楽しめるのも、地下鉄の物売りの楽しさだ。

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締め出されました

ていうか、部屋に鍵忘れて出かけてしまった。

こういう日に限って、事務室にも管理人の部屋にも誰もいない。
電気はついているのに。
そんなわけで、同じビルの地下にあるPC房に逃げてきている。
今夜はここで夜を明かすか...。
明日は1時に南大門...。

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2004.07.22

カシオ、国内初の韓国語電子辞書発表

国内初 韓国語辞典を収録した電子辞書

 カシオが、韓日・日韓辞典を収録した電子辞書、XD-H7600を発表した。
 収録された韓国語辞典は、東亜プライムの韓日・日韓辞典で、僕が持っている韓国カシオのEW-K3000の日本向け製品と思って良さそうだ。もちろん日本向けなので韓韓辞典や韓英・英韓辞典は搭載されず、広辞苑やジーニアス英和・和英辞典、リーダース英和、漢字源など、17の辞典が搭載されている。日本に居住している韓国語学習者には、待ちに待った製品と言えるだろう。

 まだ20日に発表されたばかりで、現物を見たわけではないが、正直失望した。これなら、韓韓辞典が入ってる分EW-K3000のほうが便利だし、コンパクト性、堅牢性ではシャープコリアのSD-S80のほうが優れている。

 東亜プライム辞典は、韓国人の日本語学習者のための辞典であり、日本人の韓国語学習者に必要な情報が載っていないことがある。少なくとも韓日辞典は、日本で出版されている小学館朝鮮語辞典を採用するべきではなかったか。また、日韓辞典も、日本語の単語について、韓国語の文章で説明が書かれているので実践的でない。

 インターフェースも改善されていない。カシオの電子辞書は、次見出し・前見出しがページアップ・ダウンキーに割り当てられており、先にShiftキーを押してから押す必要がある。同音異義語が多い韓国語では、前後の見出しを続けて引くことが多いのに、いちいち2回ずつキーを押さなくてはいけないのは面倒だ。

 また、肝心のハングルがキーボードに書かれておらず、キーの間のスペースに小さく書いてあるだけなのは全く解せない。韓国語の入力に慣れていない日本人には、ハングルこそ、キーに大きく表示するべきではないか。

 さすがに日本語フォントは、K3000よりも美しい見やすいものになっているが、散々待たせておいて、韓国向け製品に最低限の変更を加えただけのような製品しか出せないとは、残念だ。定価50,400円、実売予想32,000円と決して安い製品ではない。これなら、よりコンパクトで堅牢な作りのSD-S80のほうが良いと思う。いずれにしても、今度実物をさわってからまたレポートしたい。

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夜22時の児童公園

 夜の遁村市場。22時をまわり、ひとつ、ふたつと露店が店じまいの準備を始めた。
 今日も1日が終わり、遁村洞の夜が更けていく。

 市場の隣にある児童公園。昼間は、地元の子どもたちが元気に遊んでいる庶民的な公園だ。
 子どもにとって22時はもう深夜。ジャングルジムやブランコは、今はただ静かに次の朝を待って……いなかった。

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 どうして、こんな時間に遊んでいるのか。マクドナルドに立ち寄れば、そこも髪の毛を黄色く染めた小学生が、親と一緒にアイスクリームを食べていた。あまつさえ、乳母車を引いたお母さんまでその辺を悠々と歩いているのだ。もちろん、赤ん坊の目はぱっちり開いている。

 そんなわけで、韓国の子どもはあきれるほど夜更かしだ。健康によくないぞ。

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2004.07.16

20日まで出かけます

師匠であるレイルウェイ・ライター種村直樹氏が来韓。
韓国の旅と鉄道について、あちこちを案内するため、20日までアクセスできません。
おりしも、アパートのルータが故障して、PC房にいかないとネットにアクセスできないし...。

ちなみに、今日は鉄道博物館にいってきました。
相変わらずの雨男で、たいへんな豪雨でしたが、施設は日本統治時代の資料もあってなかなか本格的。

また、来週ばっちり更新します。

時間があれば、掲示板は覗くので、お暇なかたはお相手してくださいまし。

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2004.07.15

ソウルの天むす?

 ソウルと名古屋は似ているというのが僕の持論。大都市である一方で、どこか懐かしい庶民の町。
 観光地は少ないが、食べ物が抜群に美味しい。
 愛郷心がとても強く、近隣都市(国)には強烈なライバル心を持っている。
 偏見もあるかもしれないけど、僕はどちらの町も大好きだ。

 夕方、江東区の遁村洞*で、久しぶりに日本語・韓国語の勉強会をした。お腹が空いたので、勉強を始める前に近くの食堂で軽い夕食。そこにあったメニューが、これだ。

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 ……天むす

 見た目は似ているが、天むすとは違うようだ。中に入っているのは、エビふりゃあ、じゃなくてエビフライ。ご飯は韓国では珍しい酢飯である。その名も「エビ爆弾飯」2600W。表通りから一本入った小さな店だったが、酢飯はさっぱり、エビフライはサックリしていて美味しかった。こんなところに、といっては失礼だが、今日一番の発見だった。やっぱり、ソウルと名古屋の文化は似ているのかもしれない。

*...「遁」のしんにょうにはもうひとつ点が付く

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2004.07.13

南大門で眼鏡を作る

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 もとこさんと南大門市場へ。行きつけのJ眼鏡店で眼鏡を新調した。

 今日はなじみの社長が休みで、女性の店員が相手をしてくれた。この店は、眼鏡の相場について取材したこともあり、ぼったくらないのはわかっている。検眼をしてから、「自然な感じのフレーム」をいくつか見せてもらった。どれも四角く小ぶりなフレームで、真面目に見えそうな雰囲気だ。だが、こういうものを選ぶのが苦手な僕には、「これ!」というのがない。だからもとこさんにアドバイスしてもらおうと思ったのだが、店員の巧みなトークで、だんだん、いちばん最初に見たフレームが良いような気がしてきた。このフレームは、いくらくらいなんだろう。

 「お兄さんは、いつも来てくださいますから、お安くしますよ。では、レンズですが……」

 彼女は値段を言わず、レンズの話に移ってしまった。なんだかこのフレームで決定みたいな雰囲気だ。このカウンターのフレームは、ミドルクラスのメーカー品が多く、小型軽量な反面多少値段が高いはず。度が強く乱視も入った僕の目にはレンズもそれなりの値段がするので、13万Wくらいだろうか。南大門では、安い物なら4~5万Wから買えるだが、品質もそれなりだ。ひとつランクを上げて、8~15万Wクラスの製品にすると満足度が高い。ちなみに、「安いよ」ばかりの店は避け、その製品がどうしてその価格帯なのか、理由を説明してくれる店で買うのが鉄則。

「若干、色が付いた感じが良いかと思いますよ。サングラスもいらなくなりますし……」

 レンズの話だった。いや、色付きはまずいでしょう。いかにも韓国の男という感じになりそうだし、色黒の僕が付けたら、それこそ国籍不明になる。色はないやつがいいんですけど。

「そんなことないですよ。こちらのレンズなら、一番色が薄くて目立ちません」
「お客さんは、表情が軟らかいので、このフレームとレンズが似合うと思います」

 怒濤のセールストーク。僕の表情が軟らかいなんて、初めて聞いた。催眠術にかかったように記憶が遠のき、気が付いたら、「一番最初のフレーム」と「一番色が薄いレンズ」に落ち着いていた。色が無いレンズがいい、という主張はどこへ行ったのか。

「そうですね、ぜんぶ併せて、10万Wで如何ですか」

 まあ、安かったので許す。30分後、早速完成した眼鏡をかけてみた。どうですか、もとこさん。

「カゲリさん! やっぱり、韓国人ですよ、それ!!」

_| ̄|○

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2004.07.12

富川・アインスワールド

さて、クイズ。景福宮の勤政門、本物はどっち?(笑)

1)
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2)
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 精密にできているようで結構違うなぁ。そういうわけで、1)は京畿道・富川市にあるテーマパーク、「アインスワールド」の1/25模型でした。

 アインスワールドは、ひとことで言えば「東武ワールドスクエア」の韓国版。世界の有名な建築物を、1/25の模型で精密に再現したテーマパークだ。「東武~」が東宝特技チームの制作なのに対し、こちらは「アポロ13」や「バックトゥザフューチャー」を手がけたWonderWorksの手によるもの。パンフレットによれば、「ディズニーワールドも日本の東武ワールドスクエアも追い付かない、高品格に生まれ」たそうだ。大きく出たな! 実際、ミニチュアは見ての通りなかなか良くできているのだが、どうも雰囲気がよろしくない。周囲が真新しい高層マンションばかりで、マンションの狭間の箱庭、という感じなのだ。企画担当のチャン・ソンヒョク氏にそのことを話すと、苦笑いを浮かべた。

「そうなんです。でも、逆に考えると、こんな住宅地の中にあるからこそ、身近に感じてもらえるということも言えるのではないでしょうか」。

 言えないと思う。

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 園内は、去年まで仁川空港の免税店で働いていたという女の子がガイドしてくれた。日本から来たオジさんたち(私は含まず)は、ミニチュアよりも彼女の方に注目していた。通訳を務めるガンシクとの対比が素敵だ。

 全部で71を数えるミニチュアは、それぞれ世界のエリア毎に分かれている。ヨーロッパゾーンとは別にフランスゾーンとイギリスゾーンがあるのが興味深く、韓国の人はフランスとイギリスにとくに関心があるのだろうか。

「いえ、たまたま建築物が多かったので」

 さすがである。

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 バッキンガム宮殿、エッフェル塔、ピラミッドなどと並び、我が日本からは姫路城と熊本城が選ばれていた。秀吉の朝鮮侵略で活躍?し、韓国での評判がすこぶる悪い加藤清正の居城をもってくるとは、韓国もなかなかやる。

 ちなみに、ワールドトレードセンタービルがひとつしか見えないのは単に角度のせいであり、911を再現しているわけではない。

 富川には、隣に「野人時代」「ブラザーフッド」のセットを公開した「ファンタスティックスタジオ」もあり、テーマパークのモデル都市として注目を浴びているそうである。まだ、マンションの間に箱庭二つという印象はぬぐえないが、今後の発展に期待したい。

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参議院選挙雑感

ざあざあ雨が降っている。

選挙権を失ってから3年。今は3カ月のビザなので、在外選挙にも参加できない。だが、NHKの国際放送、NHKワールドプレミアムのおかげで、リアルタイムでNHKの選挙速報を見ることができる。

 自民党の安部幹事長は、正直な人だ。群馬選挙区で民主党の候補に当選確実が出て、自民の有力候補の落選が確実になった瞬間、あっ、と口を開いて顔をこわばらせた。小泉政権の政策には疑問に感じることも多いが、安部氏や前幹事長の福田氏には好感を持っている。いかにも政治家らしいリップサービス(≒ウソ)を言わないことや、筋を通すところが○。

 民主党は、岡田克也が代表になって良いほうに転がったみたい。菅直人も鳩山由紀夫も真面目な政治家だが、話術がヘタで、演説を聴いてもどうも頼りない感じが残った。堅物の岡田氏が代表になり、硬派な政策集団というイメージが出てきたように思う。イメージだけで終わらないように期待したい。

 辻本清美落選。この人が、時代遅れなイデオロギーを持っているのは本当に残念。人を惹きつける力と行動力、表現力を備え、現実的な政策を持ったら大政治家になると思う。それだけに……。

 青島幸男落選。原因は、「年のせい」じゃなくて政策なんじゃないかと思うが如何。

 鈴木宗男。NHKしか見ていないので、この人のワイドショーとかでの叩かれ様って、見たことがない。でも、時代劇に出た方が似合いそう。もちろん悪役で。水戸黄門とか。

 荻原健司。比例で出たというのが残念。人寄せパンダになってるもんなあ。小泉総理の、「自民党は人材が豊富でーす! スキー選手もいまーす!」って演説には笑った。それが言いたくて公認したでしょ。

 それにしても、自民vs民主。ほんとに二大政党っぽく見える。選挙が面白いのは、良いことだ。

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2004.07.11

韓国の雑誌から

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▲月2000Wの読解テキスト「月刊チョウンセンガク」

 以前からよく読んでいる雑誌に、「チョウンセンガク(素敵な話)」がある。書店、駅の売店などで売っている月刊誌で、1日ひとつ1ページ、いわゆる "いい話" が載っている。さほど難しくないので読解の勉強に適しており、2000Wという値段もいい。

 その7月号、「職場での男女間対話法」と題する話題の中から抜粋してみる。

賢明な断り方
 「そうですねぇ…」「また今度…」「よくわからないんですけど…」といった曖昧な表現で、相手の男性がこちらの気持ちをわかってくれるだろうと思うことがあるが、たいていの場合、相手はわかってくれない。男性は、はい、いいえがはっきりしないと、仕事をスムーズにこなすことができないからだ。しかし、女性は適当に否定的な意志を見せるだけで、その意味を理解する。むしろ、あまりはっきりと断ると、拒否感を感じるものだ。

慰労と激励
 女性が仕事で落ち込んだり、ストレスを受けていたら、「うん、僕もそういうことあったよ。大変だよね」と言って、彼女の気持ちに共感しているという意思を示してあげよう。しかし、同じ状況でも男性に対しては、慰労より励ましがより力になる。仕事がうまくいかず落ち込んだ彼に、「まだ時間はありますよ」とか、「○○さんならきっとできると思いますよ」というように激励の言葉をかけてあげよう。

協力を得られる尋ね方
 せき立てるような感じの訊き方は女性から協力を得られないので、「仕事は終わらせましたか?」よりも「どんな感じになってますか?」と訊く方がよい。また、男性は、プライベートな感じの表現が含まれていると、プロっぽく聞こえないと考えるため、「仕事はうまくいきましたか?」と訊くよりも「この提案書は気に入りましたか?」といったような公式的な文章で質問しよう。

 これを読んで、日本と似ていると思うか、やっぱりちょっと違うと思うかは皆さん次第。

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2004.07.06

京畿道懇親会

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 7月5日夜、水原観光ホテル2階宴会場で、「日本国京畿道招待研修ツアー懇親会」が催された。僕たち、日本のプレスや旅行会社の韓国担当者を迎えたのは、水原市や京畿道観光協会、インバウンド業務を行う地元旅行会社の偉い人たちだ。

 極めて公式な席である。観光協会の会長が挨拶し、日本側の代表、Tさんに記念品が渡される。京畿道の美しい観光地を紹介するビデオを鑑賞し、乾杯。その後、韓国料理のフルコースを食べながら、各テーブルで日本人旅行者の動向や受け入れ側の体制などについて、スルドイ意見が交換される……。

 そんなパーティを予想していると、当然のごとく裏切られる。乾杯までは、順調だった。しかし、乾杯が済むと、いきなり「イッキ大会」が始まるのだ。しかも、ビールと焼酎を混ぜた「爆弾酒」で……。

 韓国生活3年になる僕は、とうぜんこの展開は折り込み済みだ。爆弾酒も、4~5杯程度なら全く問題ない。韓国では、このように一見無茶な飲み方をすることで、仕事の付き合いでも友だちのように仲良くなる。「外国の観光協会」と「日本の媒体」という垣根を取り払い、本音で語り合うための儀式なのだ。だが、僕はこの日朝からほとんど何も食べていないことを忘れていた。なにやら、世界が遠のいていく。

 ……気が付くと、部屋のバスルームでぶっ倒れていた。時計を見ると午前4時。明日の出発は7時半。
 やってしまった。

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2004.07.05

水原KBSセンター

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▲水原市内にある水原KBSセンター

 そんなわけで、京畿道観光協会が主催する、「日本現地旅行会社と言論社招待」取材会に行ってきた。ソウルに集中する日本人観光客を呼び込むために、日本の旅行会社とマスコミを観光施設に招待する「プレスツアー」で、古くから内外を問わず多くの自治体が実施している。今年は7つの媒体から、14人が参加した。案内役は、「友だち」リストにもあるキム・ガンシク

 初日に訪れたのは、水原市内にあるKBSセンターだ。ドラマ制作専用スタジオで、「冬のなんたら」とかいうドラマも、一部ここで撮影された。こういうところが観光地になるというのは、ブームならでは。さぞかし、日本人の観光客もたくさん来ていることだろう。

「いえ、今は一般には公開されていません」。

 ……意味ないじゃん。

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▲ドラマに使われた、1930年代の京城の町並み

 よく聞けば、市営の定期観光バス「水原シティツアー」に参加すれば、野外セットに限り見学できるそうだ。日本の植民地時代である1930年代の町並みを再現したセットはよく作り込んであり、日本語の看板を見ると複雑な気分になる。

 今回は特別ということで、普段は公開されない室内スタジオも見せてもらった。なかなかリアルなセットで、民家のセットでは実際にイヌが飼われているほどだった。

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▲ちゃっちゃか進む、朝ドラの撮影風景

 今日見学したのは、「朝の連続テレビ小説 君の星」と「大河ドラマ 武人時代」。なんだか聞いたことがあるようなシリーズ名だが、KBSには、「朝ドラ」もあれば、「大河ドラマ」もある。放送時間は、朝ドラは毎週月~土曜の朝8:05~8:30ごろ、大河ドラマは日曜22:10~23:00。放送時刻と長さは、いつも微妙に変わるのが韓国流で、日本のように時計代わりにするとしっぺ返しを食らう。また、NHKの朝ドラの場合、だいたい放送開始時点で10週間分程度の撮影が済んでいるのが普通だが、韓国ではそんな悠長なことはしない。「君の星」チームが今日撮影しているシーンは再来週の放送分で、「武人時代」に至っては、今週末の放送分を今撮影しているそうだ。これでなんとかなってしまうのだからすごい。日本と違い、大河ドラマは人気がある限り続くのも特徴で、「武人時代」は、今週末の放送で149話になる。

 水原KBSセンターは、今後外国人観光客向けの見学コースも検討中。「冬のなんとか」のセットは番組終了と同時に壊されたが、観光客のために復元することも計画されているそうだ。


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2004.07.04

明日から京畿道へ

 というわけで、明日7月5日月曜~8日木曜まで、京畿道の観光地を視察して参ります。

 京畿道というのは、ソウルを取り囲んでいる自治体で、日本で言えば神奈川・埼玉・千葉の3県をいっしょくたにしたような存在といえば良いでしょうか。非武装地帯とか、イドンマッコルリとか、水原カルビとか、まあ、そういうのをじっくり「視察」して参ります。

 4日間はあまり更新できないかもしれませんが、お金にならない最新クズ情報をたっぷり仕入れてくるので、期待せずに楽しみにしててください。

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福島の観光PRキャンペーン

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 3つの低気圧がどっかりと居座り、昨日からソウルは土砂降りの雨。

 そんな中、明洞では日本の福島空港利用促進協議会による福島観光PRキャンペーンが行われていた。パターゴルフを3回やって、カップインすると福島の特産品がもらえるというもので、はずれても福島の観光パンフレットが入った袋をもらえる。たったそれだけのイベントだが、けっこうな行列ができていた。もちろん多くは景品目当てだが、「フクシマってどこ? イルボンいきたーい」とか言ってるカップルもいて、なかなか盛況だったと言えそうだ。韓国人には、喜多方、会津、あぶくま洞といってもピンと来ないと思われるが、日本の温泉、そして田舎の風景にはなかなかそそられるのだろう。

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 日本国内ではあまり知られていないが、韓国で観光PRキャンペーンを行う日本の自治体はけっこう多い。とくに九州は熱心で、韓国の人は、日本の温泉といえばまず別府温泉、山と言えば富士山と並んで阿蘇山を思い浮かべるほど。福岡-釜山間にジェットフォイルを運行しているJR九州の努力のたまものと言える。そして、最近はそれ以外の県のPRも活発になっており、愛媛、石川、広島といった自治体のパンフレットをよく見かける。何しろ、ソウルへは日本の25都市から直行便が就航しているのだ。

さて、気になる商品の中身。

あかべこ。
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そして、米。

ああっ、画像がない。
韓国人のふりしてもらってくればよかった。忘れてた。

追記:鬼怒川・川治温泉郷は栃木でしたね。でも、そう書かれたジャンパーを着た人が働いていたんですけど……。

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戦争記念館にて

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 梨泰院に行ったついでに、三角地の戦争記念館を冷やかした。
 じっくり見る時間はないので入館はせず、無料の野外展示場のみ見る。朝鮮戦争当時の、各軍の兵器がずらりと並んでいる。国連軍(韓国軍)だけでなく、北朝鮮や中国軍の兵器も並んでいて興味深い。

 休暇を利用して、ここを訪れる部隊も多い。今日も、若い兵士たちが大勢見学に来ていた。

 初めて韓国を訪れると、町中に小銃を持った兵士がいたりするので驚くが、彼らのほとんどは義務として軍務に従事する若者だ。韓国では、満18歳となった男性は軍隊に入ることを義務づけられており、陸軍の場合で2年間、兵役を務める。大学生の場合は猶予期間があり、30歳までに入隊すれば良いことになっているが、歳をとってから入隊すると年下の先輩兵にいじめられるので、だいたい2年生くらいで休学して入隊するのが普通。また、軍隊の代わりに警察を選択することもできるが(義務警察制度)、選抜試験があり、人気が高いので競争率は高い。ほかに、身体検査で落ちた人が務める、公益勤務制度(防衛企業、一般企業などに勤務する)もあるが、これは一人前でないとして周囲からバカにされてしまう。「猟奇的な彼女」のキョヌも公益勤務によって兵役を終えたという設定で、友人たちに冷やかされていた。

 なんだか長くなった。そういうわけで、韓国の兵士はごく普通の若者ばかり。戦車を撮ろうとしたら、いきなり近寄ってきて撮って撮って!とポーズを取るのであった。後で送ってあげたりといったことができないのが残念。

 以上、韓国の兵隊は怖くない、というぷろぱがんだブログでした。

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2004.07.03

28番改め144番バスにて。

おばさん :バスの料金も上がったの? いくら?
運転手  :交通カードは800W、現金は900Wです。
おばさん :ええっ 200Wも! ちょっとひどいんじゃないかしら。
運転手  :どーもすみません。安全に運転しますから。
おじさん1 :昨日、新道林から倉洞まで地下鉄に乗ったら、1100Wもしたんだよ! 今までは800Wだったのに。ひどいよなあ~。
おじさん2 :バスも地下鉄も、高くなりすぎだねぇ。
僕     :あ、でも乗り換えはタダらしいですよ。
おばさん :どうやってタダで乗り換えるの?
大学生  :おばさん、この機械見てください。降りるときに、必ずこの機械に交通カードをかざして、チェックしてもらうんですよ。
おばさん :乗り換えって、1時間以内とかでしょ。次の日じゃダメなの。
女の子  :30分以内だそうですよ。
おばさん :現金の場合はどうなるの?
大学生  :現金だといちいち払わなくちゃいけないらしいです。
おばさん :そうなの。それにしても運転手さん、儲かるわねぇ
運転手  :全部ソウル市が持っていっちまって、何も残りませんよぉ
(車内爆笑)。

話しているのは、全員見知らぬ乗客同士。車内は井戸端会議場と化していた。なんだか韓国らしい。ていうか僕も加わってるし。

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2004.07.02

「役不足」と「力不足」

スポーツ新聞の記事を翻訳した。その中の一文。

「エリックの演技力は、この役をこなすにはまだ 역부족 だった」

역부족。カタカナで書くと、ヨ(ク)プジョ(ク)。
「プジョ(ク)」は「不足」、「ヨ(ク)」に当たる漢字は域、易、訳、駅、逆、役……、ということは、「役不足」だな。

「エリックの演技力は、この役をこなすにはまだ役不足だった」

……あれ、ヘンだ。「役不足」とは、本来「自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと(広辞苑より抜粋)」という意味。エリックの演技力が優れていて、もっと重要な役を演じさせるべきだという時に、「エリックの演技力を考えると、今回の配役は役不足の感がある」などと使うものだ。上記の文章なら、「エリックの演技力は、この役をこなすにはまだ力不足だった」とすべきだろう。これは日本語でも非常に混同しやすい間違いで、僕もしょっちゅう間違えていた。韓国語なら、「능력부족(ヌンリョ(ク)プジョ(ク):能力不足)」とかが正しいはず。韓国でも、同じように混同されて使われているわけか。

 これは面白い、ネタにしよう、と思い、念のため辞書を引いた。

「역부족(力不足) 力量・技量などが不足すること[及ばぬこと]」(小学館朝鮮語辞典)

 ……なんと、これで「力不足」なのだった。漢字辞典にあたる「現代活用玉篇」を見ても、「역(ヨ(ク))」に「力」という意味はない。どういうことかと思ったら、韓国では、語頭にㄹ(L/R)の音が来ると、L/Rが消えてしまうのであった。李さんが、英語で書くと「Lee」なのに、実際の発音は「イーさん」になるという、あれだ。

 ということは、この現象のない北朝鮮では、「력부족(リョ(ク)プジョ(ク))」と言うのだろうか。うーん、奥が深い。

 ちなみに、東亜Prime日韓辞典によれば、「役不足」に当たる熟語はないらしい。「(能力に比べて)職責・役割が足りない」と文章で説明がついていた。能力不足という言い方は、しないようである。

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2004.07.01

ソウル市公共交通改革初日

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▲金南市場にて。「このバスは、往十里に行くのかしら…?」

 そんなわけで、今日から新しい交通体系がスタート。運賃が大幅値上げされる一方、乗り換え運賃通算制度が導入。また、バスは路線網が全面的に見直され、すべての路線番号が改訂された。

 今日は、その初日ということで、夜23時まで市内バスが全線無料サービス。僕も、午前からバスに乗って市内散策の旅に出た。名付けて、「ぐるり一周・ソウル市内バスの旅」。そのまんまやん。

 実はこの旅、とても1日では終わらなかった。日を改めて続きを行い、終わったあとでレポートしたい。

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▲交通カードの機械に張り紙が。
「今日は大衆交通改革初日! 料金はいただきません」

 さて、初日とあって、市内のバス停はかなり混乱していた。とにかく、昨日まで乗り慣れていたすべてのバスが変わってしまったのだ。バスが来るたびに、入口に人垣ができる。「このバスは○○へ行きます?」「××へ行くには、何番に乗ればいいんだい?」「どこで乗り換えればいいの?」……。

 今までバス一本で直接行けた街に、乗り換えないと行けなくなったとぼやく人もいる。単に路線番号が整理されただけでなく、多くの路線が運行区間を短縮されたのだ。高麗大学がある安岩洞からも、ソウルの中心・鍾路へ直接行けなくなってしまった。乗り換え運賃通算制度と併せ、地下鉄への乗り換えを促して市中心部の渋滞を緩和させようという意図が見える。

 だが、不思議と怒りを見せる人は少ない。当局のPRが功を奏したと言うよりは、今日1日無料ということでみんな機嫌がいいということだろうか。

 1日乗り歩きを終えて安岩に戻るとき、改めて今回の値上げの大幅ぶりを痛感した。3号線南部ターミナルから安岩まで乗ったら、乗車距離が12kmを超え、あっさり900Wに。つい1年ほど前までは、550Wだったのに。

 ソウルの公共交通改革は、明日からが本番だ。

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漢南洞・イヌ横丁消滅

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 久しぶりに漢南洞に来た。南山の麓、梨泰院の南側にある古い町で、庶民的な集落と、超高級住宅が入り交じる。周囲に大使館が点在するため、外交官の屋敷も多い。

 2003年冬、この漢南洞にある小さな日本語塾で、3カ月ほど日本語講師を務めた。そこに生徒として通っていたのが、現在日本に留学中のカン・ヨンハクであり、初級の講師を務めていたのがキム・ジョンウだった。

 授業の後、ジョンウやヨンハクとしょっちゅう行った飲屋街が、漢南洞交差点近くのイヌ横丁(ゲコルモク)だ。40年くらいの町並みをそのまま残したような、小さく、狭く、超汚い食堂。普通の旅行者には、まずお勧めできない。だが、そこで食べるダットリタン(鶏鍋)やサムギョプサル(豚三枚肉)は、びっくりするほど安く、ボリュームがあり、そして旨かった。学生4~5人で訪れれば、焼酎をしたたか飲んで、一人400円くらいだった。

 そのイヌ横丁が、いつの間にか消えていた。

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 交差点の北側から、順次再開発が進められていた漢南洞。いよいよ、南側の国鉄漢南駅周辺にまで再開発の波が及んできたようだ。またひとつ、ソウルの懐かしい路地が消えてしまった。

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