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2004.01.13

吉野家の牛丼が、なくなる…?

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▲吉野家が急遽投入したカレー丼。まずくはないが…。
 吉野家の牛丼が、なくなるという。米国産牛肉の輸入禁止措置により、牛肉の99%を米国産に頼る吉野家は、在庫がなくなり次第牛丼が提供できなくなるのだそうだ。

 今日は、この話に疑問をなげかけたい。
 吉野家は、本当に牛丼販売中止の瀬戸際に立っているのだろうか。

 そうだとしたら、相当のんきな会社である。2年前のBSE騒動を身をもって体験しているのだから、「米国でBSE感染牛発見~米国産牛肉全面輸入禁止措置」という事態は、充分予想できたはずだ。先日NHKに出演していた安部社長も、「お客さまを第一に頑張る」と繰り返すばかりで、会社存亡の危機という緊迫感は感じられなかった。

 吉野家は、すでに牛丼の販売継続にある程度目処が立っているのではないか、というのが僕の仮説だ。「牛丼はもうすぐなくなる」と思わせて、「吉野家の牛丼は食べ納め」という客心理に結びつけ、売り上げ増(というか回復)を狙っているというわけだ。

 というのも、それと同じことが20年ほど前に実際に起きている。会社更生法を申請し、事実上倒産した吉野家は、当初再建は不可能と見られていた。それが「食べ納め」という客心理に繋がり、倒産後の吉野家は逆に売り上げを伸ばした。足が遠のいていた顧客を呼び戻す結果となり、再建へのひとつのきっかけになった。

 また、「牛丼がなくなるので、社長が陣頭に立って代替商品を開発している」という報道も、新商品にとってはこの上ない宣伝だ。やはり、倒産後に開発した朝定食が評判になり、「牛丼一筋を返上してまで再建を目指す」と報道された事例を思い起こさせる。

 安部社長は、「牛丼の牛肉は専用の規格で、豪州産などの牛では代用できない」と言っているが、松屋がオージービーフを使っていることを考えると鵜呑みにできない。そもそも、吉野家規格のショートプレート肉(バラ肉)は、「ヨシノヤカット」と呼ばれるほど一般化しているのではなかったか。

 そんなわけで、僕が予想する筋書きは、2月上旬に「オージービーフの確保に目処が立った」旨発表され、まもなく「牛丼存続ありがとうセール(全品50円引き)」が実施されるというものだ。豪州産牛肉の高騰ぶり(40%値上がり)を考えると、一時的な値上がりはあるかもしれないが。

 まあ、はずれたら、牛鮭定食でも食ってやろうってこった。

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