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2003.12.29

もはや頭は外国人

 午前中、赤羽に戻って車を返却する。
 昨日車を借りた時、まず出発前点検と称して、車の外装を係員と一緒にチェックした。車体に元から付いている傷を確認し、あとで無用なトラブルをさけるための「儀式」だ。けっこう細かいところまでチェックするので、少し驚いた。さすがはニッポン。
 たいていの企業は先週末が仕事納めだったので、今日は都内へ向かう道はガラガラだろう…と思っていたのだが、甘かった。松戸市内、水戸街道、環七と少しずつ渋滞しており、返却時間の11時までに赤羽に戻れない事態となった。

 車を止めて、営業所に電話しないと。だが、ここは日本。運転中の携帯電話の使用は厳禁だ。信号待ちの間に電話をするのも、危険きわまりない。路肩に止めようにも、環七での路上停車はなかなかひんしゅくものだ。じゃあ、その辺の駐車場にいったん入って電話するか。いや、不法侵入として通報されるかもしれない。
 結局、コンビニの駐車場に停めて30分ほど遅れる旨電話した。もちろん、ルールをよく守る日本で無断駐車は良くないので、適当なお菓子を買って謝意を示した。

 車に戻ると、ボンネットの右側に、ごく小さな傷がついているのが目に入った。見る角度によっては見えない、ほんの1cm弱のこすり傷。だが、昨日の出発時にはなかった傷だ。

 どうしよう。

 ”この傷は出発前になかった傷です。修繕費2万円いただきます”。ジャパレン係員の、無情な声が頭の中をめぐる。まあ、こんなのでまさか事故扱いするわけはないだろう。だが、ここは日本である、日本人は、とても職務に忠実で、完ぺき主義だという。車の傷に対するこだわりも、大変なものらしい。
 そういえば、今30分遅れる旨電話を入れたが、この料金はどうなるのだろう。30分の延長料金を取られるのだろうか。それよりも、昨日砂利道に入った時、小石が跳ね返ってコンコン当たる音がした。その傷は大丈夫だろうか。さっき、キーを差し込む時に上手くささらず、周囲をこすってしまったが、その傷は…。

 いかん、日本人は細かすぎる。もう、レンタカーを借りるのはやめたほうがいいかも。
 暗い気持ちで営業所に戻った。きれいな女の子の係員がキーを受け取る。「この傷は僕じゃないです」「予想外の渋滞でした」。言い訳が、頭の中を駆けめぐる。女の子が、口を開いた。

「ちょっとエンジンかけてみてください。はい、けっこうです。ありがとうございましたあ」。

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Comments

imigawakaran

Posted by: s | 2004.02.08 at 19:14

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